メインイベント(第8試合)ではTV王座トーナメントの1回戦として、L・I・JのSANADAと鈴木軍のタイチが激突。
共に全日本プロレスという同じ出自を持ち、これまでも幾度となく激闘を繰り広げてきた好敵手同士。今年の『G1 CLIMAX』公式戦ではSANADAが勝利するも、9.25神戸ではタイチがタッグマッチながらSANADAからピンフォールを奪い、一矢報いた。その後、タイチは10.10両国で「次のシリーズ、長岡入ってたじゃん。長岡ってSANAやんの地元だろ? 20年前の12月、俺も長岡でデビューしてるんだ。そこで決着つけよう」とコメント。両者が縁の地で、今宵も白熱の攻防を繰り広げるのは間違いない。
タイチは専属ディーヴァのあべみほを伴って入場。そしてSANADAが入場し、エプロンで仮面を取ると、タイチも横に並んで同時に仮面を取る。ゴング前、タイチは大胸筋をピクつかせる。
開始のゴングが鳴ると、両者へのコールが交錯。タイチが大胸筋をピクつかせると、SANADAも呼応。続くロックアップはSANADAがタイチをロープに押し込み、大胸筋を揉みしだく。
タイチが大胸筋対決を「やりたいの?」と確認すると、SANADAはうなずく。だが、タイチは「15分しかねえんだ、そんなことやってるヒマはない」と告げる。それでもSANADAは腕立ての仕草。
するとタイチは応えるが、スキをついてタイチ式外道クラッチで丸め込む。だが、SANADAは跳ね返し、オコーナーノーブリッジ。負けじとタイチも返すが、SANADAはドロップキックをヒット。
続いてSANADAはムーンサルトプレスを放つも、かわしたタイチは、アックスボンバーを炸裂。そしてタイチ式ラストライドを狙うが、SANADAはウラカン・ラナで返そうとする。これをこらえたタイチは、危険な角度でパワーボムを敢行。SANADAは後頭部を押さえて倒れ込んでしまう。
この様子を見たタイチはカバーするが、SANADAはカウント2で必死にはね返す。ならばとタイチはチョーク攻撃。
タイチはSANADAに挑発するようにストンピング。そしてフライングメイヤーから、背中に強烈なサッカーボールキック。
SANADAはエルボーで反撃するも、タイチは師匠・川田利明ばりのスピンキックを炸裂。そしてパワーボムの体勢に入るが、SANADAはこらえる。するとタイチは顔面にステップキック。
そしてタイチはロープに走るも、SANADAは膝に低空ドロップキック。タイチは負けじとアックスボンバーを繰り出すも、かわしたSANADAは掟破りのアックスボンバーをお見舞い。
続くロープワークの攻防では、SANADAがリープフロッグ二連発からドロップキック。タイチが場外に落ちると、SANADAは鮮やかなプランチャを炸裂。そして場内の声援を煽る。
SANADAはタイチをリングに投げ入れてカバー。タイチが返すと、SANADAはTKOの体勢に。だが、タイチは脱出してオーバーヘッドキック。さらにジャンピングキックを食らわす。
タイチは気合いを入れ、パンタロンを脱ぎさると、天翔十字鳳の体勢に。だが、SANADAはタイチを肩に担ぎ上げ、スタンディングのドラゴンスリーパーで捕獲。
タイチは喉輪で切り抜け、喉輪落としを炸裂。だが、カバーはSANADAがカウント1でキックアウト。そしてタイチにTKOを決めてカバーするが、タイチも負けじとカウント1で跳ね返す。
続いて技の読み合いから、タイチは急角度のバックドロップ。しかし、SANADAはすぐに立ち上がり、タイガースープレックスを炸裂。
両者はフラフラと立ち上がり、SANADAがローリングエルボーをヒット。SANADAは勢い余って場外に転落。タイチも場外に落ちてしまう。両者はカウント19で同時にリングに生還する。
SANADAはタイチにエルボーを連発。タイチもフロントキックを返すが、SANADAは追撃のエルボー。タイチもフロントキックで応戦するが、SANADAはかわす。続いて技の読み合いから、タイチがスピンキック。
SANADAは倒れず、ヨーロピアンアッパーカットで反撃。そしてローリングエルボーを繰り出すが、タイチはカウンターのエルボー。続いて後頭部にアックスボンバーを叩き込んでからジャンピングキックを炸裂。
タイチは気合いを入れると、タイチ式ラストライドを炸裂。しかし、SANADAは必死にカウント2でキックアウト。ならばとタイチはブラックメフィストを狙うも、切り抜けたSANADAはタイガードライバーを決める。ここで残り時間2分のアナウンス。
先に立ち上がったSANADAだったが、タイチはスキをついてブラックメフィストの体勢に。しかし、SANADAは回避し、カナディアンバックブリーカーで持ち上げる。
タイチも脱出し、左の上手投げ。そしてタイチ式外道クラッチを仕掛けるが、SANADAは切り抜けてオコーナーブリッジの体勢から、スタンディングのドラゴンスリーパーで捕獲。そしてSkull Endにつないだところで残り時間1分のアナウンス。
タイチの動きが止まると、SANADAは技を解除してムーンサルトプレスを、タイチの背中に敢行。だが、タイチはカウント2で必死にキックアウト。
ならばとSANADAはもう一発ムーンサルトプレスを放つが、タイチは膝で迎撃し、首固めで丸め込む。しかし、SANADAは返し、オコーナーブリッジで押さえ込もうとする。タイチはこれをしのぐと、タイチ式外道クラッチへ。だが、SANADAも意地で回避し、オコーナーブリッジを決めると、ついに3カウントを奪取。残り時間3秒でSANADAが辛勝を収め、2回戦進出を決めた。10.30幕張のトーナメント2回戦では、SANADAvsKENTAが実現することに。