メインイベントは今大会の主役である永田裕志が登場。デビュー30周年記念試合として、グレート-O-カーンとのシングルマッチを行なう。永田主催の東金大会も数えること11回目。愛する地元でデビュー30周年を白星で飾ることはできるのか?
永田の入場曲がかかるとなんと最初に小島聡と中西学さんが登場。その背後から永田が姿を現す。第3世代として苦楽を共にしてきた小島と中西さんは、この試合のスペシャルセコンド。永田と共に3人で入場だ。
ゴングが鳴ると、会場の大拍手を煽るオーカーン。なかなか永田と組み合おうとしない。ようやく組み合うと2人のルーツでもあるレスリングの攻防だ。オーカーンがグラウンドに持ち込み永田の左足をキャッチする。だが、永田もこれを逃れてマウントポジションを奪取したりと、お互いに譲らない。
スタンドに戻った両者は、今度は差し合いの攻防。ここは永田が投げ飛ばし、腕ひしぎ十字固めを仕掛けていく。これにはオーカーンもたまらずロープスケープだ。永田は立ち上がってきたオーカーンにまたも差し勝ち、投げから腕ひしぎ十字固めと手玉に取っていく。
さらに背中にサッカーボールキックも決めた永田。オーカーンは悔しさを露わにして場外にエスケープだ。これを追いかけた永田は場外でエルボーとヒザでオーカーンをいたぶっていく。しかし、オーカーンは鉄柵に叩きつけてお返し。鉄柵を使って永田をいたぶっていく。
さらにオーカーンはイス攻撃。そして永田の左腕をエルボーで痛めつけてから、その左腕を鉄柱に叩きつけていく。続けてイスでぶっ叩いて追撃だ。悶絶した永田だが、なんとかリングに戻ってくる。
その永田に対して、オーカーンは今度はモンゴリアンチョップを連打。さらに左腕を踏みつけながら、靴舐めを強要だ。しかし、立ち上がった永田はキチンシンクで形勢逆転。ミドルキックを連打してオーカーンをコーナーに追い詰める。そして串刺し式のフロントキックからエクスプロイダーだ。
だが、オーカーンも一本背負いで反撃。串刺し式のラリアットから、永田の頭をコーナーに10回叩きつけ、さらに強烈な一撃。そしてサイドスープレックスで投げ飛ばし、アインアンクローへ。
だが、永田も腕を掴んで必死に阻止。そして、逆にナガタロックⅡに捕獲してみせる。オーカーンはこれを噛みつきで脱出すると、モンゴリアンバックブリーカーから大空スバル式羊殺し・ルーナに捕獲する。
しかし、立ち上がった永田は勝ち誇って隙のできたオーカーンをエルボーで一撃。オーカーンの動きを止めると、ミドルキックを連発してダウンさせる。さらにコーナーに追い詰めてエルボーとストンピングの連打だ。
続いてエクスプロイダーで投げ飛ばしてから、サンダーデスドライバーで追撃すると、トドメのバックドロップホールドへ。しかし、これをアイアンクローでオーカーンも阻止。両者立ち上がってエルボー合戦だ。
お互いの名前を呼び合いながら顔面を打ち合う永田とオーカーン。オーカーンがモンゴリアンチョップを連打してくれば、永田は張り手で対抗。オーカーンがパンケーキホールドを繰り出せば、永田もフロントスープレックスを放って譲らない。
永田はオーカーンをコーナーに追い詰めて串刺し式のヒザ蹴りから、雪崩式のエクスプロイダーを炸裂させる。そして再びバックドロップホールドへ。これもオーカーンが踏ん張ると延髄斬りを食らわせて、三度目の正直でバックドロップホールドを狙う。
しかし、オーカーンはレフェリーを掴んでこれも阻止。近づいてきた永田に王統流正拳突きを食らわせてダウンさせる。そして雄叫びを上げると、掟破りの逆エクスプロイダー。最後は永田の顔面をアイアンクローで掴むと高々と抱え上げ、エリミネーターで叩きつけて3カウントを奪ったのだった。
試合後、スペシャルセコンドの小島と中西さんが永田の介抱に駆け寄る。体を起こした永田に対して、オーカーンは仁王立ちで勝ち誇る。そしてタオルを掲げると、花道を悠々と引き上げていったのだった。