第1試合はヤングライオン同士のシングルマッチ。中島佑斗vs藤田晃生だ。4.16『後楽園ホール還暦祭』で全日本プロレスの井上凌から待望のプロ初勝利をあげた藤田。4.18名古屋大会ではその藤田を相手に大岩もプロ初勝利をあげており、未だ自力勝利がなく、その二人よりも約5カ月早くデビューしている中島の戦いぶりに注目が集まる。
リングに揃った二人はフェイスオフで火花を散らす。ゴングが鳴ると手四つからレスリングの攻防。お互いにタックルを許さない。続いてはバックの奪い合い。藤田がリストを奪ってヘッドロックを仕掛けるが、中島もヘッドシザースで脱出する。そして、今度はロックアップで組み合い、中島がヘッドロックだ。
これを藤田も返してリストを奪いにかかる。ならばと中島も奪い返すが、藤田は足を獲ってグラウンドへ。だが、中島もヘッドロックを狙ってきたところをハンマーロックだ。ならばと藤田ももう一度ハンマーロック。中島もハンマーロックで切り返し、さらにヘッドロックに捕獲する。
これを藤田はまたもハンマーロック。ならばと中島は足をすくってヒザ十字固めだ。しかし、藤田はこれをすぐさま腕ひしぎ逆十字固めに切り返して、ロープエスケープを奪う。そして、中島の古傷のある左腕にエルボーを投下し脇固めだ。中島はまたもロープエスケープ。
攻撃の手を緩めない藤田はその左腕をアームロックへ。中島も必死にロープエスケープだ。ならばと藤田はストンピングで追撃。中島がエルボーで反撃してくると、藤田もエルボーで対抗だ。だが、中島はランニングエルボーで藤田をぶっ倒して流れを変える。
そしてフライングメイヤーからチンロックへ。藤田の首にダメージを与えていく。ここは藤田がロープエスケープ。中島はストンピングで追撃してからバックを奪ってスリーパーホールドで絞め上げていく。これをロープエスケープした藤田はチョップで反撃する。
これをエルボーで黙らせていく中島。続けてスタンディングで肩固めを仕掛け、グラウンドで絞め上げていく。ロープエスケープをした藤田はエルボーで反撃に出る。中島もエルボーを連打し、首筋にエルボースタンプを投下。ならばと藤田は中島がロープに飛んだところをカウンターのドロップキックだ。
逆襲に出た藤田は左右のエルボー。さらに溜めを作った一撃を叩き込んでダウンさせるとボストンクラブへ。ここは中島がステップオーバーされる前にロープエスケープ。ならばと藤田はエルボーで追撃してからボディスラムを仕掛ける。だが、中島はこれをスクールボーイで切り返し、続けてスモールパッケージホールドだ。
しかし、藤田も3カウントを許さない。これっをキックアウトするとエルボーアタック。そしてボディスラムで叩きつけてから今度こそボストンクラブだ。中島も必死にロープに逃げようとするが、藤田はリング中央に戻してガッチリと腰を落としてさらに反り返る。これには中島もたまらずタップし、藤田が勝利をもぎ取った。藤田にとっては、これが新日本リングでの初勝利となる。
試合後、倒れている中島に吠えながら勝ち誇る藤田。中島は悔しさを露わにして引き上げていったのだった。