第2試合は大岩陵平&藤田晃生の若獅子タッグが、高橋ヒロム&BUSHIにチャレンジ。
ヒロムはカマイタチ&BUSHIのハーフ&ハーフのマスクに、『BEST OF THE SUPER Jr.』の優勝トロフィーを携えて入場。
ゴング前、ヒロムはマイクを握り、「スーパーお年玉チャ~ンス! 2月になってさあ、さすがにやらねえだろうと思った? でも、やります! こちらにリアルな金額、1万円があります! でも、前回『ヒロムちゃん、おとなげないなあ』と言われたので、今回は本当に1枚で勝負します」とマスクを脱ぐと、その下にはカマイタチのマスク。
続いてヒロムは「もちろんルールは俺のマスクを剥いで。素顔を見せることができたら、このお年玉をプレゼントします! オマエ、アレだぞ、BUSHIさんのマスクは獲ったらふつうに反則負けになるから気をつけろ! ところで、このお年玉マッチ、やる? やらない? どっち?」とアピール。すると大岩は「やってやるよ!」と呼応した。
若獅子タッグはゴングを待たずにドロップキックをお見舞い。そして大岩は場外でヒロムにエルボー。
リング上では藤田がBUSHIにヒップトス。スイッチした大岩はBUSHIをボディスラムで叩きつけてカバー。
BUSHIが返すと、大岩はエルボーの連発からロープへ。するとBUSHIは追走式ドロップキックをヒット。場外ではヒロムが藤田を鉄柵に叩きつける。
BUSHIも大岩は場外に連れ出し、鉄柵にハンマースルー。そしてリングに大岩を戻し、ヒロムにスイッチ。
ヒロムに対し、大岩はエルボーを連発。だが、ヒロムは逆水平チョップ一発でなぎ倒す。さらにヒロムはボディスラムから執拗にカバーを繰り返し、体力を削る。
ここでヒロムは「スーパービッグチャンス!」と、マスクのヒモを緩める。そして逆水平チョップを大岩に乱打。
スイッチしたBUSHIは大岩にコーナーを背負わせて、ダブルチョップを連発。カバーを大岩が返すと、BUSHIは逆片エビ固め。大岩は手をロープにかける。
BUSHIは大岩の腰にストンピング。そしてフライングメイヤーから背中にサッカーボールキック。
次はヒロムがリングイン。すると大岩はエルボーを連発。ヒロムは逆水平チョップからロープへ。大岩はドロップキックを狙うも、ヒロムはかわすともう一度ロープに走る。すると今度こそ大岩はドロップキックをヒット。
スイッチした藤田はヒロムにエルボーを連発。そして串刺しエルボーからショルダータックルでなぎ倒す。
藤田はヒロムをボディスラムで叩きつけてカバー。ヒロムが返すと、藤田は逆エビ固めへ。これはBUSHIがカット。
続いて若獅子コンビはBUSHIにダブルのショルダータックル。そして二人がかりでヒロムのマスクを剥がすことに成功。
さらに若獅子タッグはヒロムにダブルのドロップキックをヒット。すかさず藤田がヒロムを逆エビ固めで捕獲。これはヒロムがロープエスケープ。
ならばと藤田はボディスラムを狙うも、ヒロムは切り抜けて逆にボディスラムの体勢に。藤田は回避し、左右のエルボー。そしてロープに走るも、ヒロムはヒロムちゃんボンバーを炸裂。そして逆エビ固めを決めると、そのまま締め上げてギブアップ勝利をスコア。
試合後、ヒロムは不敵な笑みを浮かべながら大岩にお年玉を手渡した。さらにヒロムは退場時、尾崎リングアナにカマイタチのマスクをプレゼントし、BUSHIも含め3ショットで記念撮影を行なった。
BUSHI「(※オーバーマスクを右手に持ち)いや~、驚いたね。お年玉、ビックリさせられたよ。ホントに入ってるんだからさ。でも、ヤングライオンはホントにお年玉なんか欲しかったのか!? ホントに欲しかったのは“大金星”だったんじゃないのか!? なぁ!? しかし、昨日の俺自身のコメントにも驚いたよ。まあ、言い間違いなのか、聞き間違いなのか、よくわからないけど、『俺もまだ若いし』なんて言っちゃってさ。自分でも驚いたよ。俺はもう若くないよ。そう。ヤングライオンほど若くないんだからさ。若さだけでは勝てないよ、ヤングライオンに。若さだけではね」
ヒロム「(※右手に『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝トロフィーを持ち)いや~、やられた。油断してたわけじゃない。でも、絶対(マスクを)獲られないと思ってたんだけどな。あれは、無意識なのか!? それとも獲る気があったのか!? そこがすごく重要だなぁ~。いや、獲る気があっていいと思う。獲る気があるほうが正しい。うん。俺はなんかそういうの、すごく好きだよ。俺がこうやって投げかけたことに、一生懸命向き合って、一生懸命ぶつかってくる。それはすごく大事なことだ。楽しかったよ。ただただね…。
(※しゃがみながら)さあ! さてさてさてさて、ヒロムちゃんホントに、いますっ…ごくいろんなものを求めてる。ねえ? 棚橋さんがああいうふうに言ったことも、俺の中ではダイレクトに響いてるんだよ。でも、もちろん(IWGP USヘビー戦で)SANADAさんにも勝ってほしい。もちろん『棚橋さんが勝てば俺にチャンスがくるのかな!?』とか、そういうゲスいことも思うけれども、これは逆に言えば、SANADAさんが(王座を)獲っても、俺がSANADAさんに挑戦するというチャンスをもしかしたらもらえる可能性がなくもないと考えた場合、これどっちを応援したらいいのかわからない。でも、ただただ自分のそういうエゴな部分を出しまくっていいのであれば、『これは棚橋さんが勝ったほうが俺的にはおいしいのかな!?』とか思っちゃったり………。う~ん…。どっちが勝ってもいいけどさ…万が一…。いや、そういう話はよくないな。うん、うん。2人とも一生懸命頑張って下さい。それで、もし可能であれば、(次期挑戦者に)ヒロムちゃんを指名したっていいんだよ!? そういうことを伝えておきたいと思います。
ただただホントにヒロムちゃんいま“ヒマ虫ポロポロ”だからさ~。すごくいろんなもの求めちゃってるわけ。もちろんベストバウトだって、そりゃさ、悔しいよ。俺があそこに立ってたかったんだもん、ホントは。でも、こうやってさ、“お年玉マッチ”!? いいじゃん。なんかこういうのがさ、若い力でさ、どんどんどんどん、なに? そういう俺が用意したものに、こう向かってくる姿勢!? そういうのっていいよね、うん。いま、あまりにもヒマすぎてさ、Twitterでさ、なんか“夢のオールスター戦”とか盛り上げてることがあるんだけどさ。あれ、すごいよ!? 800件ぐらいコメントきてるんだからね。みんな、それだけジュニアのオールスター戦というのを求めてるの。
これを、大張(高己)社長、菅林(直樹)会長、どう判断しますか!? どういう目線でいますか!? (※立ち上がり)求めてますよ。俺だけじゃなく、プロレスファン全員が。新日本プロレスファンだけじゃない。プロレスファン全員が求めてる。いまこそプロレスファン全員を、新日本プロレスに持ってこさせるチャンスでもあるんじゃないの!? もちろん他団体にもチャンスがいっちゃうけどね。そういうの含めて、楽しいじゃん! 楽しけりゃいいじゃん! だって50周年なんだもん! (※去り際に繰り返し)50周年なんだもん!」
大岩「(※“お年玉”と書かれた封筒に入った1万円札を手に持ち)あぁ、クソ! 1万円…! 1万円もらったけど、マスク剥いだけど、3カウントとか、ギブアップとか、やっぱ自分はそっちで勝ちを獲りたかったです。やっぱ勝たないと、このリングに上がってる意味ないんで。次は、こういうのじゃなくて、ちゃんと勝って、勝って、勝って“これ”獲ってみせます。ありがとうございました」
藤田「『ヤングライオンだから勝てない』とか、そんなこと思われたくないです。いくら上の人とやっても、自分だって、野毛道場で、死ぬ気で! 死ぬ気でトレーニングして、ここまで、ここまで来て、もっともっと成長して、もっともっとデカくなります。ありがとうございました!」