弘前市の青森県武道館を舞台に開催される『Road to POWER STRUGGLE』第6戦。今回も11月6日(土)大阪大会へ向けたカード編成となった。
オープニングマッチは、緩急自在のファイトスタイルを誇る田口に対し、ヤングライオンの藤田が挑むチャレンジマッチ。
序盤、藤田がショルダータックルで田口をなぎ倒し、腕に集中攻撃を加えていく。だが、田口は脚を取って流れを変え、藤田を何度も悶絶させる。
すると藤田は、ドロップキックで逆転し、エルボー連打で追撃。そして、ハンマースルーを切り返し、カウンタードロップキックを食らわせる。
藤田の攻勢は続き、エルボー連打、ボディスラム。そして、逆エビ固めを極めるが、田口がロープへ手を伸ばす。
さらに田口は、カウンター低空ドロップキックで藤田を倒し、アンクルホールドで絞り上げる。それでも藤田は粘るが、田口がカウンタージャンピングヒップアタックで吹き飛ばし、最後はオーマイ&ガーアンクルで完勝を収めた。
田口「初めてシングルでやりましたけど、ものすごく将来性を感じる選手でした。危なかったです。危なかった……。いかれるところでした。ハイ。いかされるところでした。でも寸止めで返して、逆に仕留めるという、普段の、夜な夜な行われてるレスリングと変わらない、私なりの攻防ができたと思います、ハイ。将来性……大岩もそうですけど、ウーン、大岩選手とはまだそんなにやってないかな? ほとんど絡んでないかな? (デビュー戦でヒジを負傷して欠場している)中島も戻ってきますし、3人で切磋琢磨すればいいですよね。見えてくるものもありますし。まぁ、悪いお手本がいますから、そうならないように(苦笑)。真っすぐ道を進めば……」
――ヤングライオンが相手ということもあって、田口選手も基本技だけで勝負してたように見えましたが……。
田口「いろんなテクニックに頼らずね、やっぱり。いまいろんな映像がありますから、いろんな映像を見てあれもやりたいこれもやりたいって思うかもしれないですけど、基本的なテクニックで、いかに相手をいかせるか、喜んでもらえるか……基本が大事ですね、基本が。基本的なものがあっての応用ですから。ハイ。ということです。特に深い意味はありません」
――『BEST OF THE SUPER Jr.』を前に、こうしてシングルマッチが組まれたとに関しては?
田口「これはありがたかったです。試合から離れてたんで、基本的に試合勘が戻ってこないんで、このシリーズで戻して。まぁ連戦っていうのも、巡業っていうのも離れてたんで、忘れてしまってたことを体で思い出して。『SUPER Jr.』に向かって体を絞ってますから。絞っといてよかったですね。昨日、(酒を)飲んじゃいましたけど(苦笑)。ちょっと今日は動きが……でも、いい汗かけたんで。今日もちょっと飲んで……。(ホテルの)部屋で」
藤田「もっともっと、もっともっと、勝ちに徹していかないといけないです。ヤングライオンが(反則)カウント数えられて(技を)放さないなんて生意気なんて思うかもしれないですけど、そんなこと言ってる場合じゃないです。自分たちはルールの中でもギリギリを攻めて、ちょっとでも先輩を焦らせて、勝ちにいかないといけないです。もっともっと勝ちに徹して、全力でやっていきます。ありがとうございました」