メイン(第6試合)の公式戦はIWGP USヘビー級王者の棚橋弘至(3勝3敗)が、ジェフ・コブ(6勝0敗)と注目のシングル初対決。棚橋は10.4後楽園でチェーズ・オーエンズ、10.8高知でEVILと連敗を喫し、星取りは苦しい展開に。ここで踏ん張りを見せたいところだが、相手は破竹の快進撃を見せるコブ。逸材はこのコブの怪物的なパワーをどう攻略するのか?
棚橋はIWGP USヘビーのベルトを腰に入場。
開始のゴングが鳴り、まずは力比べとなるが、コブは片腕で両腕の棚橋をねじ伏せる。すると棚橋は一旦間を外し、今度はロックアップで組み合う。コブはロープに押し込むが、棚橋は体勢を入れ替えてクリーンブレイク。
するとコブが棚橋の胸を突き飛ばし、棚橋は転倒してしまう。続いて棚橋はヘッドロック。コブはハンマースルーで投げ飛ばそうとするが、棚橋はグリップを離さない。
しかし、コブは棚橋を持ち上げてからロープに投げ飛ばす。すると、棚橋はそのまま場外にエスケープし、「カモン!」とコブを挑発。コブがリングを下りると、棚橋はすばやくリングに戻る。
そしてコブもリングに戻ったところで、棚橋は突進。すかさずコブが担ぎ上げるが、棚橋は脱出してフルネルソンで捕獲。
しかし、コブはそのクラッチを切って、串刺し攻撃へ。棚橋はバックエルボーで迎撃し、セカンドロープからの攻撃を狙う。それをコブは阻止するも、棚橋は振り切ってロープへ。するとコブはカウンターのドロップキックをヒット。
コブは棚橋の背中にエルボーをお見舞い。そして挑発するように、指一本でカバーする。棚橋が返すと、コブは背後からベアハッグ。そしてコーナーに叩きつけてパンチ。さらにショートレンジのショルダータックルを連発。
続いてコブは棚橋にバックブリーカーを見舞い、棚橋をギターに見立てるポーズを披露。
優勢のコブは串刺しのショートレンジラリアットを3連発。続いて棚橋をバックブリーカーの体勢で抱え上げ、ヒザ蹴りを連発。そして放り投げると、その場飛びムーンサルトプレスを決める。棚橋はカウント2ではね返すも苦悶の表情。
コブは棚橋の手を踏む拷問攻撃。棚橋はゆっくり立ち上がるとボディブローを連発。しかし、コブは不敵な笑みで、棚橋の頭を撫でる。すると棚橋は追撃のボディブロー。
怒ったコブは棚橋を担ぎ上げ、対角コーナーを二往復するかたちで、コーナーパッドに叩きつける。続いてコブはセカンドロープで棚橋のように指を突き上げるポーズを見せてからサンセットフリップ。だが、これは棚橋がかわす。
棚橋は打撃のコンビネーションからフライングフォアアームをヒット。そしてセカンドロープからサンセットフリップを決めてカバーするが、これはカウント2。
続いて棚橋はコブのヒザに低空ドロップキックをヒット。さらにドラゴンスクリューを決める。そして棚橋はテキサスクローバーで捕獲するが、コブはロープに手をかける。
棚橋はコブの左足にストンピングを浴びせる。コブがエプロンにエスケープすると、棚橋は突進。だが、コブは打撃で迎え撃ち、棚橋の頭部をコーナーに叩きつける。
ここでコブはセカンドロープに上り、棚橋をブレーンバスターで引っこ抜こうとする。だが、棚橋はこらえると、コブにロープ越しのドラゴンスクリューを敢行。
コブが場外に落ちると、棚橋はコーナー最上段からハイフライフローを炸裂。共に場外でダウン状態に。棚橋はカウント10、コブは18でリングに生還。
続いて棚橋は雄叫びを上げ、スリングブレイドの体勢に。だが、コブは回避してバックに回る。棚橋は振りほどき、もう一度ロープに走るが、コブはカウンターのラリアットを炸裂。
ここからコブは串刺しエルボーを放つが、棚橋はかわす。そして串刺しボディプレスを見舞うも、コブはキャッチしてブレーンバスターの体勢に。だが、棚橋は切り抜けてツイスト&シャウトをお見舞い。
続いて棚橋はスリングブレイドを決めてカバーするが、コブはカウント2でキックアウト。ならばと棚橋はハイフライフローを繰り出すも、コブはヒザで迎撃。棚橋は腹部を押さえてのたうち回る。ヒザを痛めたコブも苦悶の表情。
ここから両者はエルボー合戦に突入。棚橋は強烈な張り手を連発し、ロープへ。するとコブはアスレチックプレックスの体勢で捕らえるが、棚橋は脱出。そしてもう一度ロープに走るが、またもコブはアスレチックプレックスの体勢に。だが、棚橋はスリングブレイドで切り返す。
カバーをコブが返すと、棚橋は気合いの雄叫びからコーナー最上段に上り、ハイフライアタックを繰り出す。だが、コブは空中でキャッチし、そこから肩に担ぎなおすと一気にF5000を敢行。そしてカバーするが、棚橋も必死にカウント2でキックアウト。
コブは棚橋を引きずり起こし、とどめのツアー・オブ・ジ・アイランドを狙う。しかし、棚橋は首固めで切り返す。
跳ね返したコブはトラースキック。これを回避した棚橋は張り手を見舞う。だが、コブはすばやくジャーマンを敢行。そして一気にツアー・オブ・ジ・アイランドを決め、3カウントを奪取。コブが接戦を制し、破竹の7連勝をスコアした。