新日本プロレス創立35周年TOUR Circuit 2007 BEST OF THE SUPER Jr.XIV〜Power Of Mind〜

日時: 2007年6月2日(土) 18:00開場　18:30開始
会場: 埼玉・草加市スポーツ健康都市記念体育館
観衆: 2100

第2試合 20分1本勝負

飯塚高史
石井智宏

境界線

レフェリー｜マーティー浅見

MATCH REPORT

永田vs真壁のIWGPヘビー級選手権試合が、ついに正式決定（7/6後楽園ホール）。その2人が先発して試合開始となった。

永田のニーリフト連打に対し、真壁がラリアット連射で対抗。しかし、永田もすぐにフロントハイキックで反撃し、序盤の展開は互角となる。
飯塚対石井の攻防のあと、再び永田と真壁が対峙。永田がミドルキック、ショルダーアームブリーカーで追い込んで行くも、真壁はラフ攻撃で巻き返す。
その後、飯塚と共に石井を攻めた永田は、コーナーで控える真壁にフロントハイキック。不意を突かれた真壁は、エプロンから転落して場外フェンスに激突する。
優位に試合を進める飯塚だったが、石井の急所攻撃で形勢逆転。真壁と石井は飯塚に場外ハイジャックパイルドライバーを敢行。慌てて永田が救出に駆け込むが、真壁たちに妨害されてしまう。
リングに戻った飯塚を、真壁と石井がラフ殺法で代わる代わるいたぶって行く。ここでも永田の救出は、妨害されてままならない。
それでも飯塚は、串刺し攻撃を狙う真壁にカウンターのドロップキックで反撃。タッチを受けた永田は、真壁にミドルキック連射、串刺しフロントハイキック2連発、エクスプロイダー。
しかし、ロープに走った永田を、リング下の石井がG・B・Hフラッグで妨害。そこから真壁と石井が永田を捕らえ、トレイン攻撃に行く。だが、回避した永田が真壁へ串刺しニーリフト、石井へ延髄斬り。
飯塚対石井の場面となり、飯塚が雪崩式ブレーンバスターからスリーパーホールドを極めるが、真壁が背後からイス攻撃。
真壁と石井は、串刺しラリアットを連続で飯塚に浴びせ、さらに石井がパワースラム、真壁がラリアット。
永田と真壁が場外戦を繰り広げる中、ブレーンバスターを着地した飯塚は石井にスリーパーホールド。だが、技が極まる直前に石井が飯塚を首投げで投げて脱出。
そこからロープに走った石井がラリアットを放つが、素早くかわした飯塚が胴絞めスリーパーホールドで逆転。結局、これで石井がギブアップし、永田、飯塚組の勝利となった。

試合後、永田は「真壁、貴様のIWGP（挑戦）、やっと決まったな。今やってやるから、上がって来い！」とマイクで真壁を挑発。そして、コーナーに上ると、敬礼とガッツポーズでファンの歓声に応えた。

COMMENT

永田「（G・B・Hは）束でかかってこなければ(何も)出来ないヤツらですから、タイトルマッチ前に、リングでちょこっとだけ実力というものを見せてやっただけですよ。少しは“対永田戦”への予習なり、何なりにしてもらえればって事で。（真壁とのIWGP防衛戦が正式に決まって）心境の変化があったのは、むしろ決まってちょっとホッとした真壁。そのホッとした気持ちが、今日のリングに表れた結果だったんじゃないかな。まぁ、あんなモンなのかもしれないけど。心と体がついていかないというかね。アイツは苦労人だから（タイトルマッチが決まって）嬉しいのは分かるけど、そこで安心してちゃダメなんですよ。真壁には絶対負けませんよ。必ず勝ちます。長州力さんが髪を切る必要は絶対に無いですし。まぁ、仮に百歩譲って負けても、あの人、後ろ髪しか切らないからね。それは平成維震軍の時に立証してるから。そういう過去の苦い思い出が脳裏に浮かんだのが、G・B・Hの越中詩郎さんじゃないですかね。かつて平成維震軍の総大将として、長州の髪を取ったと言いながらも、後ろ髪しか切らなかったっていう、失敗があるからね。でも、長州力現場監督の髪は、これっぽっちも切る必要は無いですよ。ただ、ああいう天下うんぬんっていうのは、よく分からない。今、ベルトを獲っても、時代は来ている感じはするんだけど、天下を取るか取らないかは、何かイマイチはっきり分からない中で、それをはっきり『天下を取れていない』と言う現場監督とは、どこかで闘わなきゃいけないのかなって気はしますね。勝つ、負けるで言ったら、どんな状況を考えても、俺は絶対負ける気はしない。何か長州力という人と闘わなくてはいけないと感じました。(以前に)はっきりと『天下を取れなかった』と(言われた)、じゃあ、今、俺はどうなんだと。（そう言うのならば）向こうは俺を受け止める義務があるだろうし。ノンタイトルでもいいから、一度シングルで闘わなきゃダメなのかなと、そういう気がします」
※飯塚はノーコメント

真壁「永田、（IWGP戦を）やる気じゃねぇか。会社もゴー出したな。間違いないな。オイ、これだけは言っておくぞ。今シリーズかけて、永田の“イモ”チャンピオンを追い込んでやるよ。チャンピオンであることが、どんなにキツいことであるかを分からせてやるよ。俺は何べんでも言ってやる。俺はベルトを巻くぜ。間違いなく巻いてやるよ。新日本に風穴吹かせてやる。アイツ（長州）は丸坊主だ。いいか、これだけは言っておくぞ！ベルトを獲ったら、俺の言うこと何でも聞いてもらうぜ。長州は自分から言った。丸坊主だよ。永田は一番最初だ。下っ端の下っ端だよ。分かるな？内藤の下だよ。IWGP狙えるのは内藤の下だよ。面白れぇじゃねぇかよ。やってやるぜ。新日本にはくだらないチャンピオンはいらないんだよ。永田の“イモ”チャンピオンをケチョンケチョンにやっつけてやるよ。プロレスファンの皆さんもそう思ってんだろ。コテンパンだ！」
※石井はノーコメント