–それほどネガティブには考えていない?
棚橋「メチャメチャ充実してましたからね。試合もそうですし、試合外でも充実した活動ができましたし。まあ、内藤の台頭であったりとか、(高橋)裕二郎も含めて新日本プロレスが底上げできるというのは、やはり中心となる選手が……まあ、僕なんですけど(笑)、ずっといるからということで。今年1年、非常にプラスに捉えていますよ。(自分がIWGPに絡めなかったのは)それだけ新日本が充実していたということです」
–先ほど、小島選手が「棚橋選手とのG1決勝からすべてが始まったと思っている」と発言していましたが、棚橋選手としてもここでキッチリ借りを返したいという思いですか?
棚橋「そうですね。新日本の城壁というか、エースであり、外敵の侵攻を食い止める人間でなければいけなかったんですけど、それを許してしまったという結果が、8月以降、新日本プロレスの選手がやられている状況になってるんで。ホントに満を持して、この一戦に挑みます」
–小島選手が新日本プロレスを退団したとき、どう感じましたか?
棚橋「いや、別に。特に。『あ、そうなの?』というぐらいですかね。例えるなら、高校2年生の夏の甲子園予選が終わって、3年生が引退したときの2年生の気持ち。『よっしゃ、俺らの時代だ!』っていう感じ。まあ、(それには)しばらくかかりましたけどね。プロである以上、より稼げる団体に行くというのは当然のことなんですけど、僕が新日本に残り続けたという部分の愛着というか、意地というか、(小島との)決定的な違いは新日本に対する愛です」
–現在の小島選手の印象は?
棚橋「まあ、結果は残してますけど、まだ振り切りが足りんですね。IWGPに対しての愛着を語るにしても、外敵として振る舞うにしても、どっちつかずというか。振りきりが足りない。だから、見てるファンの人たちもモヤッとするしかないという。まあ、そこは、今回に限っては新日本きっての“超ベビーフェース”棚橋が、対立構造を生み出せるんで。(マスコミたちに)『そうでもない』みたいな顔してんじゃないですか(大笑)。どうなんですか? わかんないですけど(笑)。まあ、自分で言いますけどね。俺ほどのベビーフェースはいないッスから(笑)」
–とはいえ、最近は小島選手に対するファンの風当たりが強いので、そうなるかもしれません。
棚橋「まあ、実際にフタを開けてみないとわかんないような、僕というレスラーの特異性というか。名古屋の内藤戦にしても、『よーし、棚橋コールが来るぜ!』って思っていたら、大・内藤コールでしたから(笑)」
- 2010.12.14
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