本日もアメリカに絶賛遠征中の“世界の獣神”の最新情報が到着!! 「ライガー、(元)ECWアリーナデビュー!」と大々的にうたわれた、この大会。予定されていたシングルマッチは前夜に獲得したライトヘビー級王座の初防衛戦として行われた。
対戦相手のマイク・クワッケンブッシュはCHIKARAプロレスのオーナーでコーチも務めるだけでなく、2007年5月にタイガーマスク(4代目)からNWA世界ジュニアヘビー級王座を強奪。先月、クレイグ・クラシックに敗れるまで3年6カ月も保持した実力者。新日本プロレスからすれば、敵討ちともういうべき一戦だ。
がっちり握手を交わしてから試合開始。腕の取り合い、スリーパーなどオーソドックスな展開で互いに自分のペースを引き寄せようとする。ライガーがルチャ・リブレ仕込みの関節技を繰り出せば、クワッケンブッシュも変則的な動きから関節をとらえてライガーの動きを制していく。
ダブルレッグロックに悲鳴を上げたライガー。それを機にクワッケンブッシュはライガーの脚に攻撃の照準を絞る。1度目、2度目にロープに逃れた後はまだクワッケンブッシュの動きについていけたライガーだが、次第に防戦一方に。ダブルレッグロック式のSTFに苦しめられた。
ライガーはロメロスペシャルを返し、相手の脚をクロスさせるレッグロックへ。しかしクワッケンブッシュはスタンドに誘って、キック攻撃でライガーの反撃を断ち切る。トラースキックで場外に落ちたライガーに、トップロープ越しのノータッチ・トペ・コンヒーロを決めたクワッケンブッシュ。リングに戻ってからも雪崩式フランケンシュタイナー、スワントーンボムを決めて、レッグロック式の変形ボストンクラブ。さらに背中にライガーを担いでサイドバスター気味にマットに叩きつけた。
クワッケンブッシュの変則的な動きになかなか反撃の糸口がつかめなかったライガーだったが、エプロンになったクワッケンブッシュを場外に突き落とすと、コーナー最上段からプランチャ。リングに戻ると掌底、ランニング・ライガーボム、風車式バックブリーカー、雪崩式垂直落下ブレーンバスターをラッシュをかけた。
クワッケンブッシュも関節技でライガーの動きを制しようとしたものの、ライガーはそれを振り切って立ち上がりざまに掌底。さらに走り込んでの掌底を2発叩き込んで3カウント。苦しめられながらも初防衛に成功した。
試合後はたがいの健闘をたたえて握手。観客からはスタンディングオベーションが贈られた。