6月16日、新日本プロレス事務所で行なわれた「DOMINION 6.19」(6月19日大阪府立体育会館)IWGP 2大タイトルマッチの調印式。その終了後、各選手が囲み取材に応じ、それぞれコメントを発した。
●第7試合 60分1本勝負
IWGP Jr.ヘビー級選手権試合
丸藤正道(第59代王者)vsプリンス・デヴィット(挑戦者)
※6度目の防衛戦
■丸藤選手のコメント
–「BEST OF THE SUPER Jr.」の優勝者であるデヴィット選手を倒せば、いよいよ新日本Jr.の完全制覇となりますが?
丸藤「どれが区切りなんだかよくわかんない(苦笑)。これで倒しても、また何かケチつけてやってくるんだろうしね。目の前に立ちはだかる敵を、ただ打ち砕いていくのみですね。正直なところ、ウチの石森(太二)選手に優勝してもらって、新日本プロレスのリングでノアの選手がIWGP Jr.の防衛戦をやるという非常に屈辱的なシチュエーションを思っていたんですけどね」
–デヴィット選手の勢いを感じますか?
丸藤「まぁ、勢いがあるからこそ優勝できたんだと思いますしね。彼も“万年準優勝”の選手だったんでしょ? そこから一皮むけたというのは、精神的にも肉体的にも色んな面で一気に成長してきてると思うんで。だから俺はすべての面で気をつけるし、全力で行くし。(挑戦者の順番が)2巡目に入って、デヴィット(のIWGP Jr.挑戦)は3回目。日本には『三度目の正直』という言葉がありますが、俺はそんなものを打ち砕いてやろうと思っているんで。まぁ、デヴィットはそんな言葉、知らないだろうし(笑)」
–デヴィット選手はブラディサンデーという必殺技を持っていますが?
丸藤「ブラディサンデー!? なんか、おいしそうなカクテルみたいですね? 彼は体重が軽いんで、多少の技は受けられるんですけど、受け身の取りようのない技というのは、やっぱり怖いんで。前回も彼はその技を持っていたけど、僕は食らわないようにしていたはず」
–IWGP Jr.戦のあとは、GHC Jr・ヘビー級王座への挑戦(7月10日ノア有明コロシアム。王者は金丸義信)が決まっていますが?
丸藤「まぁ、この(IWGP Jr.)ベルトを防衛して、より何かと自由にやらせてもらいますよ」
–ノアマットでIWGP Jr.ベルトをお披露目ですか?
丸食「だって、2周目、3週目まで行ったらね。やる相手もなかなか(いない)。まぁ、ひとまず吉橋(伸雄)かな?」
–無期限のメキシコ遠征へ行ってしまいました。
丸藤「あ! そうなの!? 知らなかった〜。ヤベェ。じゃあ俺、メキシコまでいって吉橋とやろうか? もちろん、(費用は)ぜんぶ新日本さんに出してもらうからね、もちろん(笑)。吉橋とのタイトルマッチを異国の地で。僕がまたIWGP Jr.をワールドワイドにしましょう。さすがに今回勝ったら俺の言うこときいて欲しいよね。ガースー(菅林直樹)社長に(笑)」
■デヴィット選手のコメント
–丸藤選手と久々に対戦する心境は?
デヴィット「彼は間違いなく世界のトップレスラー。久しぶりに会ったけど、その点は変わらないです。僕も彼をリスペクトしてるし、大変素晴らしい選手だと思います」
–なぜ、新日本の選手は丸藤選手に勝てないのだと思いますか?
デヴィット「丸藤が色んな選手に勝ってきたのは、決してラッキーだったからじゃないと思う。(獣神サンダー・)ライガーさん、田口(隆祐)、タイガーマスク、新日本の選手も良い選手だったけど、丸藤も良い選手だった。そして、良い試合をした結果が、丸藤が勝ってきたということだと思います」
–丸藤選手の必殺技・タイガーフロウジョンへの対策はありますか?
デヴィット「過去はたしかに丸藤の必殺技で敗れたけど、僕もブラディサンデーという自分の必殺技を持っている。今度はこれで勝ってみせるよ」
–デヴィット選手にとってIWGP Jr.ヘビー級王座とは?
デヴィット「IWGPのチャンピオンであるということは、世界のトップレベルのチャンピオンであるということ。もし、自分がそうなれたら非常に誇りに思えるし、絶対にチャンピオンになりたいと思っています」