「アングルは15年闘ってきた中で“最強の選手”」(永田)/「レッスルキングダムII」公開記者会見(2)
Final Resolution〜REALvs.Justice〜
IWGP 3rdベルト争奪試合
「永田裕志vsカート・アングル」
「レッスルキングダムII」の追加対戦カードとして最後に発表されたのは、「永田裕志vsカート・アングル」。
「いよいよ、至宝奪還の時が来た!」というアナウンスされ永田選手が姿を見せると、ギャラリーからは大歓声。ステージに登場した永田選手は、“長年の夢”だったアングル戦について、意気込みを語った。
永田「チャンピオンの棚橋(弘至)が『(アングルと)統一戦をやる』という見方もされていましたけど、これだけは(譲れないという気持ち)。あくまでノンタイトルですけど、僕的には“勝利者トロフィー”として(アングルの持つ“3代目”IWGPヘビー級のベルトを)もらって返還すればいいと考えている。一連の騒動で、3代目ベルトのイメージが悪くなっているので、それをアングルとの闘いで、“邪念”を振り払いたいです」
また、TNAからアングル選手のメッセージが届き、その文面が金澤克彦さんによって読み上げられた。
=カート・アングルのメッセージ=
「2008年、ニュージャパンの東京ドーム大会でナガタとの対戦が決まったことを嬉しく思う。そして、ナガタの勇気を称えたい。最高の相手が決まり、大変に満足している。私はTNAの王者であり、IWGPヘビー級王者である。この2つの王座を手放すことは全く考えていない。ドームでの闘いはベストを尽くそう、お互いに精一杯闘おう……そんなことは微塵も考えてない。1つだけ言わせてほしい。ナガタに忠告する。死に物狂いで向かって来い。全てを出し尽くせ。カート・アングルは全てを見せる。日本のファンは、1月4日に真実を見るだろう。たった1つの真実を」
このメッセージを聞いた永田選手は、「このコメントを聞いて、ちょっと背筋がピンとしました。これまで、15年闘ってきた中で“最強の選手”だと思う。『やってやろう』という気持ちになりますね。今まで以上の最高のコンディションで臨んで、アングルと最高の試合をして、勝ってIWGPの混乱を全て払拭したいです」と、アングル戦へのモチベーションをさらに高めていた。
スペシャルトークショー
「棚橋弘至&田口隆祐vsハチミツ二郎&金澤克彦」
永田選手の退場後、「SUPER STAR POP JAM in KAWASAKI LeFRONT」の特別企画として、IWGPヘビー級王者・棚橋選手、IWGP Jr.ヘビー級王者田口選手、ハチミツさん、金澤さんによるスペシャルトークショーが行われた。そのトークの模様をここに一部抜粋する。
ハチミツ「この間の(11/11)両国の試合(後藤洋央紀戦)は素晴らしかったですね。僕の中では、新日の(試合で)“平成のナンバーワン”です!」
金澤「新時代のプロレスを観たという感じですよね。しかし、あれ(後藤選手に回転エビ固めを切り返され、首に大ダメージを負った)は驚きましたよ。僕は選手生命が終わったなと」
棚橋「ところがドッコイ、生きています。俺は不死身ですから(キッパリ)」
金澤「でも、『愛していま〜す』が出なかったですね。僕らが期待していた」
棚橋「期待していたんですか?」
金澤「『愛していま〜す』は、10年はつづけてほしいですよ。地方でも言っているの?」
棚橋「地方のキャバクラでよく言っています(笑)」
ハチミツ「結婚発表したからって、そういうことを言ってよくなったわけじゃないですよ(笑)」
トークショー中、棚橋選手は、IWGP次期挑戦者決定戦で闘う中邑真輔選手と真壁刀義選手について、「(挑戦者は)どっちでもいいですね、マジで。まぁ、真輔とはG1(CLIMAX 2007=8/5大阪)で引き分けだったので、決着をつけたいという気持ちはあるし、真壁選手が(中邑に)言った『病み上がりで挑戦できるほど甘くない』というのも納得している。まだ、1月4日まであるので、盛り上げてもらって話題性を作った人間と闘いたいですね」とコメント。
12月8日大阪大会で井上亘選手の挑戦を受ける田口選手は、「井上さんは、メキシコへ4ヶ月しか行っていない。僕はメキシコで8ヶ月、日本に帰ってきて1年半で自分のスタイルを掴んだ。メキシコへ4ヶ月行ったぐらいでは変わらないです。大阪は楽勝で勝ちます。東京ドームのメインを棚橋さんが締めるなら、僕は第1試合でIWGP Jr.選手権をやって、火を点けたい」と、5度目の防衛に自信をみなぎらせると共に、「レッスルキングダムII」ではオープニングマッチで防衛戦を実現させたいと希望していた。
そして、イベントが佳境を迎えると、公開記者会見に出席した選手がステージに勢揃いした(真壁選手は不在)。
マイクを手にした棚橋選手は、「ここにいる皆さんは、全員東京ドームへ来て下さい。棚橋弘至の『愛しています』で一緒に盛り上がりましょう。川崎の皆さん、愛していま〜〜〜す!!!」と絶叫。川崎に棚橋選手の愛が響き渡り、公開記者会見は締めくくられた。