リーダーは中邑で、稔は“従業員”!? 新ユニット“RISE”発表記者会見
11月16日夕刻、新日本プロレス本社にて、中邑真輔選手、後藤洋央紀選手、ミラノコレクションA.T.選手、稔選手が記者会見を開き、新ユニットの名称を“RISE”と発表した。
RISEのメンバーは、会見に出席した4選手にジャイアント・バーナード選手、トラヴィス・トムコ選手、プリンス・デヴィット選手を加えた計7選手となる。
=メンバーのコメント=
中邑「僕らは志が一緒ではなく、個々が求めているものが違いますけど、メンバー全員が背中を向けて共闘していくイメージです」
後藤「これからの新日本プロレスは、このRISEが引っ張っていく。そういうことです」
ミラノ「RISEの意味は、『リアル・インターナショナル・スペシャル・エナジー』、あるいは『(リアル・インターナショナル・)スーパー・エリート』。海外を経験しているメンバーがいるし、ここにはいないけど、バーナード、トムコ、デヴィットの外国人選手もいる。そういう国際色豊かなメンバーでやって、世界へ向けて俺らの存在感を見せ付けられたらなという意味で、この名前にしました」
稔「誰かは言えないんですけど、ある“超大物”が影の(ユニットの)名付け親としています。この世界は色々な問題があるので彼が合流するかは分からないですけど、本人もゆくゆくは合流したいと言っていてくれているので。RISEは『昇っていく』という意味があるので、俺たちのユニットが昇っていって、俺たちが新日本プロレスを上昇させていくという気持ちです。新日本の未来を担うのは棚橋(弘至)、中邑、後藤というのがみんな(ファンやマスコミ)の意見だと思うんですけど、RISEにはその3人のうち2人がいるので、本当の意味でトップを取ってもらうためにユニットでバックアップする。それで、このユニットが1番のユニットになれればいい」
8月26日「C.T.U解散興行」にて、稔選手が「ブラザー(ミラノ)、デヴィット、後藤、あと今休んでいるけど中邑。俺はコイツらと一緒にやっていく」と表明した。
これが新ユニット発足のきっかけとなったが、「中邑が復帰したときに走り出そう」という理由で、この2ヶ月の間、名称未発表のまま活動。先日の11月11日両国大会にて中邑選手が復帰したことで、RISEを本格始動させるに至ったのだ。
RISEのリーダーは、発案者の稔選手だと思われていたが、実際は違っていた。稔選手は、「(中邑選手を指して)リーダーはこの方です。俺がユニットやりますと言ったから、一部では『稔が率いる』とか『稔が中心とした』とか書かれていましたけど、俺は雇われている“いち従業員”でしかないので(笑)」と、自身は単なる従業員であるという驚愕の事実(?)を公言した。
稔選手からリーダーとして改めて紹介された中邑選手は、「IWGP(ヘビー)を狙う者、Jr.のベルトを狙う者、タッグのベルトを狙う者。それぞれの志が同じ方向ではないですけど、背中を合わせながら互いにサポートして闘っていく。(追加メンバーについて)素質があるなら人間なら、プロレス界以外の他ジャンルでも大歓迎です。(RISEがベビーフェースかヒールかは)見ている人が決めてくれればいいです」と、RISEのコンセプトを示した。
RISEは、次期シリーズ「NEW JAPAN ALIVE」でレジェンドやG・B・Hといった他のユニットの対戦が多く組まれている。
それに関してメンバーたちは、「G・B・H、いい相手なんじゃないですか。自分たちを引き立たせる上では」(後藤)、「なんだかんだ言って、G・B・Hはリスペクトしている。プロの集団だと思っている。『プロフェッショナルvsプロフェッショナル』みたいな試合ができるので、楽しみにしています」(ミラノ)、「誰が相手でも突っ走りたい。(開幕戦の11/23越谷大会の)G・B・Hとのイリミネーションマッチは、こっちが5人残りで勝ちたい」(稔)とコメント。
そして、中邑選手は「G・B・H、レジェンドが相手でも動じない。早々に倒して勢いをつけたいです。(最終戦の12/9愛知の)真壁刀義戦は願ったり叶ったり。IWGP挑戦を表明している人間同士が闘うので、できれば早急に『IWGP次期挑戦者決定戦』と銘打ってほしい。今年、真壁には負けが込んでいて、自分の中に苦手意識があったんですけど、もうそんなことは言っていられない。最後の難関になるであろう真壁を倒して、棚橋に挑戦する権利をもぎ取りたい」と、中邑真輔個人として、RISEとして上昇していきたいと語っていた。
高いポテンシャルを誇る7名の集った新勢力RISE。彼らがいよいよ次期シリーズで初陣を飾る!