G1 CLIMAX SPECIAL 2011
- 日時
- 2011年9月15日(木) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 京都・福知山三段池公園総合体育館
- 観衆
- 1,000人
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第3試合 20分1本勝負
レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
MVPと田中は試合前からエキサイトし、インターコンチネンタルベルトと竹刀でチャンバラ。そのままお互い先発になると、MVPがフライングラリアットで田中を場外に落とす。そして、プランチャ、カウンターサイドバスターで追撃した。
トンガ対石井の場面。トンガが連続アームホイップからドロップキック。しかし、石井がブレーンバスターで反撃し、コーナーに頭を何度も叩きつける。だが、涼しい顔のトンガは、自ら頭をコーナーにぶつけ、ヘッドバット連射で石井に反撃。そして、つま先を踏みつけられても怯むことなく、前後の連続リープフロッグから空手チョップ。「ホッ!ホッ! ホッ!……」という息遣いをファンと大合唱すると、「キャーーホーー!!」と甲高い雄たけびをあげた。
内藤対高橋の場面。激しいエルボー合戦から、内藤がドロップキック、ランニングサンセットフリップ。これに対して高橋は、内藤の突進を受け止め、首をトップロープへ打ちつけて逆襲。これで内藤が場外に落ちると、田中が鉄柵攻撃、竹刀攻撃をお見舞い。
リングに戻っても内藤は反撃することができず、田中の串刺しジャンピングエルボー、石井のバックドロップなどを浴び続け、大ピンチに陥ってしまう。
しかし内藤は、高橋の串刺し攻撃をカウンターエルボーで阻止。そして、蹴り脚を取られてもすぐに延髄斬りを叩き込み、ジャンピングエルボーアタックでお返し。ようやくMVPとタッチする。
MVPは、高橋に串刺しラリアット連射、エクスプロイダー、クロスチョップ、フェースクラッシャー、ボーリンエルボー、フィッシャーマンズスープレックスホールドで追撃。さらにロープへ走るが、控えの石井が背後から妨害。すかさず高橋がラリアットで逆転した。
替わった田中は、スイングDDT、ジャンピングエルボーでMVPに追撃。だが、エルボー合戦に持ち込んだMVPが、エルボースマッシュ、ショートレンジラリアットでお返し。
トンガ対田中の場面。トンガが、田中にボディスラムとドロップキック。そして、乱入した石井もドロップキックで吹き飛ばすと、またもや「ホッ!ホッ! ホッ!……」という息遣いをファンと大合唱。
続いてトンガは串刺しボディアタックで田中に追撃。そして、石井と高橋の合体攻撃をジャンプでかわし、開脚式ドロップキックでまとめてなぎ倒す。さらに、コーナー最上段に飛び乗ってトルニージョを炸裂させ、フォールへ。これを高橋がカットすると、内藤がミサイルキックを食らわせる。
するとトンガはコーナー最上段にのぼるが、またもや石井が欄有して雪崩式ブレーンバスターを敢行。すかさず田中がラリアットでトンガを吹き飛ばし、最後はスライディングDで勝負を決めた。
COMMENT
田中「ホラ、(IWGPインターコンチネンタル王座戦を)やるかやらへんか決めへんから、ああいうことになんねんぞ、オマエ! 早くシングル決めてよ、俺にベルト獲られたら、オマエは恐怖から開放されんねん。いつまでも前哨戦ちゃうねんって。決まるまで前哨戦であの苦しみ、アイツはずーっと続くねん。それやったら早くシングル組んだ方がええんちゃうか? それで俺にベルト獲られて、アイツの苦しみはそれで終わりなんや。シングル決めへんかったら、ずーっとこのままさせたるからな! インターコンチのベルトは俺が持たな意味ないやろ? 俺が巻いてこそ価値が出んねん。初代っていうチャンピオンにはなれへんかったかもしれへんけど、俺がその次にベルト巻いてよ、いろんな価値を上げていったるわ。ベルトの価値、そっから創る歴史、俺から始まんねん。今は取っ掛りや。これからその歴史を創るのは俺やから。それが何年後かに、今のIWGP(ヘビー)と匹敵するようなベルトにするのは、俺の役目や」
高橋「内藤哲也! もっとよ、俺のこと見ろよ。なに余裕かましてくれちゃってんだよ! 俺に勝ったら棚橋に挑戦? (IWGPヘビー級)ベルトに挑戦? ふざけんなよ。なに余裕かましてんだ、まずは俺だろ?! まずは俺を見ろよ。そんなんじゃよ、絶対に俺には勝てねぇよ」
※石井はノーコメント
トンガ「数週間前から、同じだ。なんで自分は学べないんだろう。いいかタナカ、この次はこんなことは起きない。3回なんてありえない。賭けてみるか? 俺はやってやるぞ」
内藤「デビューして初めて福知山に来て、俺のことなんか誰も応援してくんねぇかなって思ってたけど、しっかり大声援で迎えてくれて、応援してくれて、俺、いつも期待裏切ってんのにさ、スゲー幸せ者だなってつくづく思います。俺ももう若くないし、こんな期待裏切ってばかりいられないんで、次はキッチリ、月曜日の神戸ってヤマをしっかり乗り越えて、そしてIWGPにいきたいと思います」
MVP「俺の心を感じようとしてるな? マサト・タナカ、俺は言葉では表せないくらいに怒っている。俺がこんな風に微笑みを浮かべているのは、“嬉しい”とか“幸せ”だからじゃない。すべてを保とうしているからだ。タナカ、オマエは本当に俺を怒り狂わせている。約束する。タッグではなく、オマエと1対1の時に、オマエのケツを蹴り上げてやる。今まで誰もやったことのないような、これは“ゴジラ”から“弾丸”への約束だ」