フィールズ Presents G1 CLIMAX 2009 〜New Lords,New Laws〜
- 日時
- 2009年8月16日(日) 14:30開場 15:00開始
- 会場
- 東京・両国国技館
- 観衆
- 11000
-
第8試合 時間無制限1本勝負
G1 CLIMAX 優勝決定戦※真壁がG1初制覇レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
序盤は、グラウンドでの攻防となり、両者一歩も譲らず。そこから中邑がトーキック、ヒザへのカウンターキック、頭部へのミドルキック。そして、ダウンした真壁のボディにパンチを叩き込むと、頭に巻いてある包帯を取り去り、エルボー連打。真壁の傷口から血が流れ落ちる。
続いて中邑は、キック連打、串刺しフロントハイキック、膝蹴り、ミドルキックで追撃。動けない真壁を容赦なく蹴りまくる。
ところが、真壁はフラフラと立ち上がり、手を動かして中邑を挑発。なおも中邑のキックを浴びるものの、すぐに立ち上がって中邑を挑発する。そして、中邑の 攻撃をブロックすると、パンチ3連打で逆襲開始。パワースラム、ラリアット3連発、ノーザンライトスープレックスと畳み掛ける。
だが、中邑もラリアットをかわしてリバースパワースラムで逆転。直後にラリアットを浴びるものの、続いてのラリアットに飛びつき腕ひしぎ逆十字固めを合わせて主導権を奪い返し、なおも真壁にキックを浴びせる。
まったく反撃できない真壁の腕を、中邑は2度目の腕ひしぎ逆十字固めでギリギリと絞り上げる。これはガッチリ極まっていたが、大コールを受けた真壁は辛うじてロープエスケープ。
さらに中邑は、膝蹴りとキックで真壁に追い討ちをかけ、タイガースープレックスホイップからフォールに行くものの、カウントは2。そして、ランドスライドから再びフォールするが、これもカウント2。
すると中邑は、真壁の後頭部へボマイェ。ブーイングと歓声で場内が騒然とする中、さらに前方からボマイェを発射。ところが、真壁はこれをブロックし、痛め た腕をかばうかのようにダブルスレッジハンマーを連発。そして、中邑をコーナーに追い込むと、その背後から串刺しラリアット。さらに、高角度ジャーマン スープレックスホールドで固めるが、カウントは2。
真壁はさらにもう一度、中邑の背後から串刺しラリアット。そして、中邑をコーナー最上段に乗 せて、スパイダージャーマンを狙う。中邑も必死に抵抗するものの、頭を鉄柱に打ち付けられて沈黙。真壁は中邑をマットに叩きつけると、その背中めがけてキ ングコングニードロップを投下。そして、中邑の体を仰向けにすると、さらにキングコングニードロップを投下。これで中邑から3カウントを奪い、悲願の 「G1」初制覇を達成した。
COMMENT
崔「俺がなんで来たか分かるか? お前、夏の熱い男は1人でエエって言うたよな。やる気あるんか?」
真壁「それでなんだ。やりてぇのか、この野郎! お前が好きな時にやってやるよ! 首洗って待ってろよ」
崔「逃げんなよ」
真壁「こっちの台詞だ、バカ」
※真壁がコメントスペースに到着すると、永田、中西、後藤、金本、タイガー、田口らと共に待っていた本間が「真壁さん、優勝おめでとうございます。乾杯!」と音頭をとってクアーズビールをかけて祝福。
真 壁「気分は最高だよ。俺、言ったろ? アイツら(CHAOS)が徒党を組んだ時からよぉ。ブレんじゃねぇって。俺たちはプロレスラーなんだよ。俺は、ブレた覚えは1度もねぇぞ。それで今の地位 を掴んだんだ。俺の言いたいことはそれだけだ。正直よぉ、このG1 CLIMAXが(IWGPヘビーの)次期挑戦者決定戦みたいに思われるのがしゃくに障ってしょうがねぇ。副賞としてチャンピオンシップに挑戦できるなら理 解できるよ。ただ、決定戦じゃねぇってことだ。誰もがだ。プロレスファン、マスコミ、会社の人間がよぉ、『真壁はもう終わり』だと思ってたろ? ところがどっこいよぉ、そうは問屋が卸さねぇんだよ。俺の反骨心は強すぎんだよ。生半可な奴らじゃ抑えきれねぇんだよ。アキレス腱(切ったの)も因縁だよ な。中邑だよ。(2005年の)G1の最中に欠場したろ? 俺は、もうG1も終わり、選手(生命)も終わりだと思ったよ。もう辞めようと思った。だけどよぉ、悔しければ悔しいほどよぉ(力が出る)。俺もよぉ、こん なちっちぇ時によぉ、プロレスラーに夢を見て育った。現に俺がレスラーになったろ? 誰に夢を見せんだよ? 見てる奴にだろ。あとは、自分自身だ。人に夢を与える奴がよぉ、テメェで夢見なかったらよぉ、夢なんて与えられねぇんだよ。俺がどうして今日決勝に上がっ て優勝したか分かるか? 客の後押し? 俺の実力? もちろんそれもあるよ。あとは何だ? 時代はよぉ、俺にみてぇなバカな奴を必要としてんだよ。夢のねぇ時代だろ? だから夢を持つんだよ! 命がけで今の地位を、G・B・Hを築いて。裏切りもあったよ。で、今年は勝負だよな。負けられねぇよ。さっきどっかの馬の骨がいたろ? 崔っつったっけ? G1チャンピオンになればすぐ狙われる立場になんだよな。昔は俺がそうだったんだ。ただよぉ、俺にケンカを売ったんだ。俺はヒールでもねぇ、ベビーでも ねぇ。そんなモン超越したモンなんだよ。甘く見ていると大ケガすんぞ、この野郎!(『辛い時代に激励してくれた山本小鉄さんから表彰状を受け取った が?』)昔は世話になったぜ。感謝してるし、崇拝もしたぜ。でもよぉ、G・B・Hになった途端よぉ、俺は全部変えたんだ。『ふざけんな、クソジジイ』なん て思ってたよな。不思議なモンだよな。俺の立ち位置が変わって、山本小鉄が俺を『よく頑張ったな』って祝福してくれる。俺を許してくれるんだろ? あの人は大人だよな。嬉しいっつったら嬉しいかもしんねぇな。(優勝賞金について)テメェらのご想像通り、女遊びに決まってんだろ(ニヤリ)。しばらく休 みとってよぉ、豪遊するぜ。はべらすぜ、明日から(ニヤリ)。今回のG1、俺にとっても、新日本プロレスにとっても、この時代にとってもそうだ。俺自身の 中で全てがマッチしていると思ってから勝ち取ったんだよ。これに異を唱える奴はかかってこい。これから狙う立場から狙われる立場だろ? 不思議と俺は棚橋を狙ってるけどな。俺は遅咲きだよ。棚橋は颯爽とトップクラスに上り詰めたよな。先輩として悔しかったよ、正直。アイツとは、いたるとこ ろで当たってんだよ。因縁なのか何か分かんねぇけど、必ず当たるようになってんだよな。そして、この間のドローだよな。まぁでもよぉ、こればっかりは勝負 だよ。棚橋にもそう言うだろ。感慨深いもの? そんなモンありゃしねぇよ。ゴングが鳴っちまえば、それまでだよ。(『入門当時、新日本の頂点は橋本真也さんだったが、改めて同じポジションについてどう 感じている?』)俺が入門した瞬間、高田(延彦)からベルトを獲ってよぉ、颯爽とヒーローを決めてる時だよな。憧れだよな、ある意味で。武藤(敬司)でも ねぇ、蝶野でもねぇ、橋本なんだよ。あの人に食らわされたこともあるぜ。そのたびにぶっ殺してやろうと思ってたよ。だけどよぉ、早くあの頂点にまで上がり てぇと思った。次にIWGPを獲ったら完全に並ぶよな。今の夢は俺の先人たちをよぉ、追い抜くことだ」
中邑「真壁、タフだったよ。俺はストロングスタイル、新日本プロレスなんだ。立ち位置も変わった。物の見え方も変わる。俺は、貫き通してまた勝ち上がればいい。(マスコミに)真壁のとこ行ってやれ」