新日本プロレス本隊vsTMDKの6人タッグマッチ。4.8両国ではザックの持つNJPW WORLD認定TV王座に海野が挑戦する。
大岩対藤田で試合が始まり、藤田が強烈な逆水平チョップをお見舞い。すると、大岩はショルダータックルで挽回するが、藤田も負けずにタックルを返す。
これで大岩の動きが鈍ると、イーグルス、ザックが追い討ち。そして、再び登場した藤田がダブルリストロックで絞り上げる。
その後も大岩のピンチは続き、イーグルスがローキックを連発。だが、カウンタードロップキックで巻き返し、ようやく田口とタッチする。
その田口は、ジャンピングヒップアタックをイーグルスに追撃し、ザックと藤田もまとめてなぎ倒す。そして、3人に対してランニングヒップアタックを連発していく。
田口の攻勢は続き、スリーアミーゴで追撃。すると、イーグルスが丸め込みで流れを変え、ハイキック→トラースキック→延髄斬りで逆襲。だが、田口もすぐに延髄斬りを返し、ダブルダウンへ持ち込んだ。
海野対ザックとなり、エルボースマッシュの打ち合いで海野が競り勝つ。そして、串刺しバックエルボー、フィッシャーマンズスープレックスで追い討ち。
その後、丸め込みの応酬から海野がスライディングエルボースマッシュを放つが、ザックが腕を取ってグラウンドへ持ち込む。それでも海野はエルボーを食らわせるが、ザックが腕にオーバーヘッドキックを浴びせ、胸板へミドルキックを食らわせた。
海野対藤田となり、藤田が逆水平チョップ、ドロップキック、エルボー連打、串刺しジャンピングエルボーなどで攻め込む。しかし、海野が脚に低空ドロップキックを見舞い、二―クラッシャーから逆片エビ固めを極める。
これをイーグルスがカットしたことから混戦となり、大岩がイーグルスへダブルチョップ、田口がザックへジャンピングヒップアタック、藤田が田口へドロップキック、海野が藤田へ低空ドロップキック。
その直後、藤田が後方回転エビ固めで巻き返すも、海野が切り返し、ラ・マヒストラルで3カウントを奪取した。
試合後、海野とザックはリング中央で向き合い、一触即発で睨み合った。
海野「ありがとう(※と言いながら、大岩にグータッチを求める)」
大岩「ありがとうございました(※と言って海野と拳を合わせる)。自分がまず目標にしてるのは、ヤングライオンで1番になること。海野翔太さんが次(TV)チャンピオンになったら、自分は新しい目標ができました」
海野「オッ?」
大岩「次は自分が(新チャンピオンに)挑戦して、自分がベルトを獲ります」
海野「いい目標ですね。そのためにはまず僕が、1歩を踏まないと始まんないんで。さらにさらにさらにの目標を言うと、IWGP世界ヘビー(級のベルト)を懸けて東京ドームのメインでもやれるぐらい、若い枠で、これからの新日本プロレスという意味で、そこを目標にやっていきたいですね」
大岩「ハイ」
海野「そのための第1歩として、まずは(NJPW WORLD)TV王座。ベルトに意味があるんで。ベルトの意味なくしたら、価値なんかないですね。全部同じですよ。TV王座っていうのは若手にチャンスがあって、地方大会でもタイトルマッチをやったり。そのなかで15分以内で(勝負を)決めるというルールが、もともとのコンセプト。ザックにもそういうふうにやってほしかった。まぁ好き放題やってるんであれば、ベルトの価値も上がんないし意味もなくなっちゃうので、僕が止めてこういう大岩だったり、若いキラキラした力というか、そこでお互い新日本プロレスを上げていったほうが絶対いいと思うので。そこを目標に頑張ろう」
大岩「まずは明後日(4.6所沢)、シングルマッチ……」
海野「大岩と闘うんで」
大岩「ベルト懸かってなくても懸かってると思って、その気持ちで挑みます」
海野「東京ドームのメインイベントという気持ちで、しっかり闘おう」
大岩「よろしくお願いします(※と言って握手を交わす)」
海野「あとザック、もうすぐだな、両国大会。何がいい? 岡山(3.15)みたいにデスライダーで(カウントを)3つ獲られるのがいいか、サブミッションでタップアウトするのがいいのか、今日みたいに一瞬のスキをついて丸め込みで3つを獲るのか? どれも超楽しみだな。自分のコンディションとしてはもう万全なので、あとは両国で闘うだけなので。必ず勝って、大岩とその闘いを実現させます」
※田口はノーコメント
ザック「つまんないなぁ……。なんだ、あれは? ショータ、まぁショータ、なんでお前は、ヤングライオンを丸め込んで勝とうと思ったんだ? 丸め込みだぞ。俺を恐れてるのか? それとも、俺と肌が触れるのを避けたかったのか? そんなんじゃ、俺を倒すことなんて到底不可能だ。15分しか時間はないんだぞ。あぁそうだ、そんなヤツに15分も必要ないな。お前は今日、俺に『10分で片づける』って言ってきたけど、俺は10分も必要ない。その半分だ。5分でいい。5分な。あっ、そんなにもいらないか。じゃあ3分だ、3分。3分でお前を倒せなかったら、俺のジャケットをプレゼントするよ。素晴らしい贈り物だぞ」
イーグルス「ヤングライオン相手に勝って、いい気になって。その程度か……」
ザック「ヤングライオン相手に勝って、ご機嫌なヤツだぜ。とても俺と闘う準備ができてるようには思えない。トップレベルとは大きく差がついてるぞ。フジタが言ってたぞ、『もう1回、UK(イギリス)に戻って修行し直してきたらどうだ?』って。俺が送り返してやるよ。そしてみっちりトレーニングして来い」
イーグルス「2年ぐらいかな?」
ザック「そうだな、2年は必要だ。UKに2年もいれば、ちょっとは上達するかもな。じゃあロビーに、ヒロムについてしゃべってもらおう」
イーグルス「今日も『ヒロ・ヒロ・ヒロ、オイ・オイ・オイ』『ヒロ・ヒロ・ヒロ、オイ・オイ・オイ』ってチャントが聞こえてたな。ファンは面白がって叫んでるだけだ。それに掛け声をあげてるのはヒロムのほうじゃないか」
ザック「あれは“ヒロム・チャント”とはいわないな。『ロビー・ロビー・ロビー、オイ・オイ・オイ』はファンが声を飛ばしてるもんな。ヒロムのは、ヒロム自身が演出してるだけ」
イーグルス「それにヒロムは、ロン・ミラー・スペシャルを使ってたよな? それで外道をタップアウトさせた。俺のチャントを盗み、俺の技を盗む。だけどそれは、俺のコピーでしかない。コピーはどこまでいっても本物を超えられない」
ザック「ってことは、ロビーの上にいくことができないってことだな」
イーグルス「お前が俺のチャント、俺の技をいただくのなら、お返しに俺はお前のものをいただくよ。そう、IWGPジュニアヘビー級のベルトだ。あっ、TIME BOMBはいらないからな。俺にその技は決まらない。いつTIME BOMBは爆発するんだ? ちゃんと時間を設定してるか? 仮に設定してても、決して爆発することはない。そんな不発弾はいらないからな。『(BEST OF THE)SUPER Jr.』が始まってから爆発しても意味ないんだぞ」
ザック「ツマラナイヨ。ツマラナイ。本当につまらないよなぁ、ずっと同じだとな。何か新しいものを見せてくれ。何か変わったところを見せてくれ」
イーグルス「俺を見てみな? こうやってコスチュームも変えたし、Tシャツも変えた。何よりTMDKに移った。それがどういうことか理解してるか? チャンピオンも変わるってことさ。ニュー・チャンピオンが誕生するってことさ。じゃあ、あとはフジタサン、お願いします」
藤田「ヤングライオン相手に丸め込みを使う意味、おちょくってるか、余裕がないか……間違いなく後者ではない。だから余計に腹が立つ。俺は視界に入ってない、そう感じる。次、シングル、タッグ関係ない。俺があの人から(勝利を)獲る。それだけです」