試合後も両者は大の字状態。二人の激闘に対し、場内を大きな手拍子が包む。石森はなんとか立ち上がって勝ち名乗りを受けるも、すぐに座り込んでしまう。ヒロムはセコンドに担がれて退場。
石森がベルトを巻くと、大きな拍手が巻き起こる。そして石森はマイクを握る。
■石森のマイクアピール
「オマエら、ヒロムが勝つと思っただろ? なあ? もっと! もっと! もっと! って、そんなマイク期待してただろ?(場内笑)。ザマーミロ!!(場内大拍手)。
このベルトは、そこ(放送席)にいる前王者エル・デスペラードから獲り、そして今日! 『SUPER Jr.』三連覇した高橋ヒロムもこのザマだ!(場内拍手)。
事実上のトップ、二人を倒したぞ、なあ?(場内拍手)。てことはよ! 次のチャレンジャー、いねえんじゃねえか? な?(場内拍手)。
オイ! このベルト、一発で獲るヤツ、いるか? 出てこいよ! それともオマエ(デスペラード)、リマッチするか?」
ここでデスペラードが立ち上がると、なんと新日本を3年前に退団したKUSHIDAのテーマ曲が鳴り、場内がどよめく。石森が動揺を見せる中、KUSHIDAが姿を現し、ひさびさに新日本マットにリングイン。そしてマイクを握る。
■KUSHIDAのマイクアピール
「おひさしぶりです、KUSHIDAです!(場内拍手)。いま、契約書にサインをしてきました! 新日本プロレスに復帰します!(場内拍手)。
ロスに引っ越して、残りのプロレス人生の時間をすべて、新日本プロレスの発展に捧げます(場内拍手)。
石森さん! おめでとうございます! すばらしい試合でした! そして、超満員札止め、おめでとうございます(場内拍手)。
強すぎちゃって、挑戦者がいなくなっちゃったんじゃないですか?(場内拍手)。どうです? (石森がマイクで答えようとすると、それを制止して)いるんだよ、ここに俺が!(場内拍手)」
KUSHIDAが詰め寄ると、石森はマイクをつかむ。
■石森のマイクアピール
「ちょっと待てよ、オイ! いきなり来て、すぐ挑戦? ムシがよすぎねえか、なあ?(場内拍手)。だからなあ! 次期シリーズ、『G1』をはさんでその次のシリーズと、時間をかけて! テメーがチャレンジャーとしてふさわしいか、俺が査定してやるよ!(場内拍手)」
そして両者は額を突き合わせて視殺戦。続いて言葉をかわしてから、KUSHIDAはリングを下り、場内に一礼してから退場。
石森は氷のうをマットに叩きつけてから、リングを下りる。そしてベルトを腰に巻き直し、憮然とした表情ながら、王者として堂々と花道をあとにした」