メイン(第7試合)ではタイチとDOUKIが注目のシングル対決。両者の出会いは2010年。その後、DOUKIはメキシコを主戦場に活動し、19年にタイチの推薦を受けるかたちで新日本に初参戦。以降、新日本ジュニアで存在感を示している。DOUKIにとっては“恩人”ともいえるタイチと、待望のシングルマッチが実現する。
DOUKIは鉄パイプなしで入場。セコンドには下田美馬がつく。タイチは専属ディーヴァのあべみほを帯同して入場。
開始のゴング、両者は相手を見つめて、ゆっくりと動きだす。そしてロックアップで組み合うと、DOUKIはロープまで押し込んでクリーンブレイク。続くロックアップもDOUKIが押し込むが、タイチは体勢を入れ替え、静かにクリーンブレイク。
今度はDOUKIがロープワークの攻防に持ち込み、軽快な動きからアームホイップ。タイチが場外に落ちると、DOUKIは一気にトペ・スイシーダを炸裂。
DOUKIはタイチを鉄柵に叩きつけ、リングに投げ入れる。そしてエルボーを叩き込んでからネックブリーカードロップ。続いて両足でタイチの両肩を締め上げる。タイチは足でロープエスケープ。
ならばとDOUKIはブレーンバスターを狙うも、タイチは切り抜ける。すかさずDOUKIはエルボー。続く串刺し攻撃をかわしたタイチは、ジャンピングキックをヒット。そして場外の下田を挑発するが、下田は「うるせー、オラ!」と声を荒らげ、マットを叩いてDOUKIに檄を飛ばす。
タイチはDOUKIを引きずり起こし、フライングメイヤーから背中に強烈なサッカーボールキック。そしてヒザで首を押さえつけながらカバー。DOUKIが返すと、タイチは蹴りつけてからハンマースルー。そしてキチンシンクを叩き込み、往年のジャンボ鶴田のようにロープを震わせる。
続いてタイチは鶴田を彷彿とさせる拷問式コブラツイスト。タイチは「参ったか、テメー!」と挑発。DOUKIはなんとかロープに手を伸ばす。
タイチはDOUKIを挑発するようにストンピング。DOUKIは必死にエルボーを返すが、DOUKIは喉輪で押し倒す。そしてロープに走るも、DOUKIはドロップキックをヒット。
続いてDOUKIは串刺しラリアットからミサイルキックをヒット。さらにブレーンバスターで投げつけ、ラ・ランツァをお見舞い。だが、カバーはカウント2。
DOUKIはタイチを引きずり起こし、土遁の術を狙う。タイチがこらえると、DOUKIは逆さ押さえ込みの体勢からイタリアンストレッチNo.32で捕獲。タイチはロープに足をかける。
ここでDOUKIはデイブレイクへ。タイチはかわすと、相手のリストをつかんで川田利明ばりのスピンキック。さらにタイチは串刺しアックスボンバーを殺人魚雷ラリアットのように連発。
続くタイチのバズソーキックはDOUKIがかわす。だが、すかさずタイチは喉輪落とし
の体勢で捕獲。DOUKIがこらえると、タイチはそのままコーナーに叩きつける。
そしてバックドロップを狙うも、DOUKIは脱出。続いて延髄斬りを繰り出すが、タイチはかわす。しかし、DOUKIはティヘラからジャンピングキックでタイチを場外に追いやる。DOUKIはエプロンに出ると、ラ・ケブラーダを繰り出し、ややかたちが崩れながらもヒット。
DOUKIはタイチをリングに投げ入れ、デイブレイクを狙う。しかし、タイチはカウンターのジャンピングキック。タイチはエプロンでDOUKIを捕らえ、断崖式の喉輪落としを狙う。DOUKIはしのぐも、タイチはバックエルボーから断崖式喉輪落としへ。だが、DOUKIはバク宙を切って回避し、場外マットにDDTでタイチを突き刺す。
先に立ち上がったDOUKIは、カウント16でタイチをリングに投げ入れる。そして今度こそデイブレイクを炸裂。だが、カバーはカウント2。しかし、タイチが返した瞬間にDOUKIはイタリアンストレッチNo.32で捕獲する。
タイチがロープに逃れようとすると、DOUKIはリング中央まで戻し、さらにイタリアンストレッチNo.32で締め上げる。タイチはなんとかロープに足をかける。
DOUKIは気合いを入れ、スープレックス・デ・ラ・ルナを狙う。だが、タイチはこらえてオーバーヘッドキック。それでもDOUKIは立ち上がって気合いを入れ直し、ラリアットで突進。
しかし、かわしたタイチは、聖帝十字陵で捕獲。そのまま絞り上げるも、DOUKIは必死にロープエスケープ。タイチは「DOUKI、立て! 立ってこい!」と檄を飛ばす。 DOUKIはエルボーを打ち込むが、タイチははねのけて「来い!」と叫ぶ。DOUKIは必死にエルボーを放つも、タイチの強烈なキック一撃で跪いてしまう。
それでもDOUKIは立ち上がってエルボーを連打。タイチもキックを返すが、DOUKIはあらにエルボー。するとタイチは重いキック一発でなぎ倒す。
DOUKIがエルボーを負けじと放つと、タイチはソバット。だが、DOUKIも地獄突き。ここから打撃戦は加速し、タイチは顔面へのジャンピングキックでDOUKIの動きを止める。
タイチはパンタロンを脱いで叩きつけると、天翔十字鳳へ。だが、かわしたDOUKIはラリアット。タイチがこらえると、DOUKIはもう一度ラリアット。しかし、タイチも右腕を繰り出しラリアットの相打ちに。
もう一度相打ちをはさみ、最後はタイチがアックスボンバーで競り勝つ。タイチはもう一度アックスボンバーを狙うも、DOUKIは延髄斬り。それでもタイチは倒れず雄叫びを上げるが、DOUKIは渾身のラリアットでなぎ倒す。
DOUKIは両腕を回してから、解説を務めるミラノコレクションA.T.さんばりのスーパーキックをヒット。そしてミラノさんを指差して「ミラノ!」と咆哮。
さらにDOUKIはミラノさんの必殺技であるヴィクトリア・ミラネーゼを決めるも、タイチはカウント2でキックアウト。ならばとDOUKIは気合いを入れ、もう一度スープレックス・デ・ラ・ルナの体勢に。タイチはこらえて、ショートレンジラリアットを繰り出すが、かわしたDOUKIはドラゴンスープレックスを炸裂。だが、これもカウントは2。
DOUKIは力を振り絞り、摩利支天へ。だが、タイチは切り抜けて急角度のバックドロップ。すると、ここでミラノさんがリングサイドまで駆けつけ、「DOUKI! いけ! 立て!」と檄を飛ばす。
DOUKIが立ち上がろうとすると、それを断ち切ろうとタイチはバズソーキックをヒット。そしてタイチ式ラストライドを狙うも、DOUKIは切り抜けてイタリアンストレッチNo.32。
しかし、タイチは力尽くで切り抜け、喉輪落としを炸裂。タイチは気合いを入れ、タイチ式ラストライドを決めてカバー。だが、DOUKIはカウント3寸前でキックアウト。ここで残り時間2分のアナウンス。
ならばとタイチはとどめのブラックメフィストの体勢に。しかし、DOUKIは切り抜けてホルヘ・リベラ・スペシャル。だが、タイチはカウント2で跳ね返す。
DOUKIは気合いを入れて突進するが、タイチはカウンターの天翔十字鳳。そして最後はブラックメフィストを決め、粘るDOUKIから3カウントを奪取した。