鈴木&ザックに挑むのは、JUST TAP OUTの期待のホープ二人。25歳のKANONは19年7月にデビュー。180cm、90kgのバランスの取れた体型と躍動感あふれるファイトが持ち味。現在、JTOのランキングで1位の「KING OF JUST TAP OUT」として君臨している。20年9月にデビューした24歳の綾部は、200cm&110.5kgの巨漢戦士。現在JTOのランキング4位で、今後ますますの活躍が期待される。KANON&綾部が百戦錬磨の鈴木&ザックを相手に大番狂わせを狙う。なお、この一戦はザックの要求により急遽、ギブアップのみでの決着となるオンリーギブアップマッチに変更に。
先発は鈴木とKANON。鈴木は腕を取ってから、ネックロックで捕獲。さらにフルネルソンを狙うも、KANONは力で切る。しかし、鈴木は足を取ってテイクダウン。そして足関節から、袈裟固めで捕獲。
KANONはヘッドシザーズで切り抜けるが、鈴木は相手の両足をたたみ込み、指を攻め立てる。そして自軍コーナーにKANONを運び、ザックとスイッチ。
ザックはバックに回ってグラウンドに引き込むと、左足を攻め立てる。KANONは切り抜け、綾部と交代。
綾部は力比べでザックを押し込むが、ザックは巧みに切り抜けて左腕を捕獲。そしてアームバーで痛めつける。綾部は足をロープにかけてエスケープ。
次は鈴木が登場。鈴木は手四つの攻防を誘うが、相手の手の高さを見ると、コーナーを上る。その状態で手四つの体勢となるも、綾部はスキをついてエルボーで切り崩しにかかる。
だが、鈴木はビクともせず前進。綾部は必死にエルボーを叩き込むが、鈴木は瞬く間にグラウンドに持ち込みフェースロック。さらにアームロック、そしてリバースインディアンデスロックから左腕を捕獲して複合関節技を決める。
KANONがカットに入るも、鈴木は技を解かない。鈴木は自ら技をとくと、KANONの胸板をポンポンと叩きニヤリと笑みを見せる。
綾部は必死にエルボーを鈴木に連発。鈴木はかわしてバックに回ると、リストを決めてザックにスイッチ。ザックと鈴木は交互に綾部の左腕をねじり上げていく。
続いてザックは腕を決めながら袈裟固め。さらに変型アームロックに連携。するとKANONがカットイン。ストンピングを執拗に叩き込む。
今度はザックと鈴木が二人がかりで綾部を関節技で痛めつける。劣勢の綾部だったが、ザックをエルボーの連発でなぎ倒す。さらに高さのあるボディスラム。
スイッチしたKANONは相手コーナーの鈴木に突進。だが、鈴木はエルボーをかわして高笑い。KANONはザックにエルボーを叩き込み、さらに追走のキチンシンク。そしてボディスラムから、もう一度鈴木にエルボー。だが、鈴木は冷静にかわす。
KANONはザックをダブルアームで捕らえるが、ザックは回避。すると、KANONはKスパイクをお見舞い。そしてコブラツイストで捕らえる。綾部は鈴木をフルネルソンツリーで捕獲。しかし、ザックがロープエスケープ。
ここで綾部が鈴木に豪快なドロップキックをヒット。KANONはザックにダブルアームスープレックスを炸裂。そして、メデューサを決めるが、鈴木が背後から顔面かきむしりでカット。
KANONは鈴木をエルボーで吹っ飛ばす。そしてザックにエルボーを連発。だが、ザックは切り抜け、ここからコブラツイストの応酬に。
ザックのコブラツイストを、KANONはヒップトスで脱出。そしてドロップキックを放つも、これはザックが読んで不発に。そしてザックがKANON、鈴木が綾部をそれぞれオクトパスホールドで捕獲。そこからザックは両腕も固めて締め上げると、KANONはたまらずタップアウト。鈴木軍タッグが貫禄の勝利を収めた。
試合後、鈴木は勝ち名乗りを受けると、パンチ田原レフェリーの腕をひねり上げる。ザックは綾部の頬を叩いて、言葉を送ってからリングを下りる。そして「マダマダマダ!」とアピールし、KANONの頭を撫でてから退場。