新日本プロレス創立35周年記念 G1 CLIMAX 2007 〜Winner Take All〜

日時: 2007年8月8日(水) 18:00開場　18:30開始
会場: 神奈川・横浜文化体育館
観衆: 3600

第6試合 30分1本勝負
G1 CLIMAX Aブロック公式戦

蝶野正洋
曙

境界線

（1勝2敗=2点）
（1勝2敗=2点）

07分45秒　STF

レフェリー｜タイガー服部

MATCH REPORT

「G1」初出場の曙が、自らを「G1」に導いた蝶野と対決するAブロック公式戦。

試合開始直後、蝶野が握手をすると見せかけて奇襲するが、曙には通じず。曙は蝶野を軽々とコーナーまで吹き飛ばし、ヘッドバット連射。
続いて曙は、蝶野にエルボードロップを投下し、袈裟固め。さらに、完全に動きの止まった蝶野へギロチンドロップを投下。そして、四股ストンピング（四股の動作での踏みつけ攻撃）でそのままフォールするが、カウントは2。すると曙はもう一度四股ストンピングを発射するが、かわした蝶野がアリキック（寝た状態から放つ太ももへの蹴り）連射。そして、脚を持って曙を転倒させ、足4の字固め。
これを曙が体を回転させて互角に持ち込む。だが、蝶野はそれをさらに裏返してさらに曙の脚を絞り上げる。
これをなんとかロープエスケープしたものの、すぐに立ち上がれない曙へ、蝶野がダイビングショルダータックル。しかし、仁王立ちで耐えた曙はヘッドバットで逆襲。これで場外へ転落した蝶野は、カウント19でリングに戻る。
曙の攻撃は続き、ヘッドロックで蝶野の頭をグイグイ絞り上げると、後頭部へエルボー。そこからアルゼンチンバックブリーカーの体勢で蝶野を担ぐが、脱出した蝶野が背後から急所攻撃。
蝶野は片ヒザ立ちとなった曙へケンカキックをヒットさせるが、曙は倒れず。さらに蝶野はもう一度ケンカキックを放つが、曙がカウンターののど輪を繰り出して防御。そのまま立ち上がると、払い腰で蝶野を投げ飛ばした。
だが、蝶野は続いてのランニングボディプレスをかわし、再び片ヒザ立ちとなった曙へシャイニングケンカキック。そして、フォールに行くが、曙が返す。
すると蝶野は、曙の後頭部へシャイニングケンカキック。そして、最後はSTFをガッチリと極め、曙に勝利した。

COMMENT

蝶野「潰れるかと思った。横綱はうまいよ。今日は主導権を握られてた。自分がペースを作って、その中で勝負をかけてやろうと思ったけど。（曙は）自分で組み立てできるよ。びっくりした。今までは技と技の間の繋ぎ、インサイドワークが欠点だったと思うけど、そういうのはなくなっているよね。俺も技をかけたあとにスキができるから、そこに入っていこうと思ったんだけど、相手との距離感とか、その辺はさすが綱を取った人間だから、やっぱり面白い。チャンピオンクラスになるんじゃないの。息が上がるのがもう少し早いのかと思ったけど、その辺のペース配分もうまくなっている。このあと、永田と真壁、まだ望みはある。G1（CLIMAX）はこれからだよ」

曙「強いですね、やっぱり。攻められるだろうと思ったところを、さすが攻めてきますね。ヘッドバットとかは出たし、いつも通りには攻めていますが、そんな甘いものじゃないですね。まだまだ勉強しなきゃいけない事がいっぱいあるので、ただやっているだけじゃなくて、自分の体で感じて。G1( CLIMAX)は初挑戦だし、動きとしてはまぁまぁいいと思うんですけどね。やっぱり経験差が今は物を言うというか。蝶野さん、永田さんは似たような感じで、ただ強いんじゃなくて、上手いし。真壁さんとか、バーナードはケンカ殺法でいけるから。そのへんは、楽ではないけど、まだ楽ですね。正直言うと、昨日オフじゃないほうがよかったですね。相撲の15日間は真ん中にオフはないじゃないですか。今日、体育館に来て、やはり2日間の疲れとか、けっこうありましたからね。でも、一生懸命やれば、必ず最後にはいい事があるので。まだまだチャンスもあるし。あとは続けて勝てれば（決勝トーナメント進出に）挑戦できると思いますけどね。今日の負けを素直に受け止めて、次（8/10 愛知大会）のバーナード戦にぶつけていきます」