第8試合は、ここまで「2勝1敗=4点」のケニー・オメガと、「1勝2敗=2点」のマイケル・エルガンの対戦。
両者は、6.19大阪城ホールでのIWGPインターコンチネンタル選手権・ラダーマッチ以来となる因縁のシングル戦。はたして、“元・IC王者”ケニーは“現・IC王者”エルガンにリベンジできるのか?
エルガンは、リング下で2つのベルトをケニーに見せつけていると、背後から忍び寄った高橋裕二郎が急襲。これに気をとられたエルガンに、リング上からトぺコンヒーロでケニーが突っ込んで怒涛の幕開け!
ケニーはエルガンの身体をマット・サイダルでぐるぐる巻きにしてふっとスタンプを狙うも、これは不発。代わりにフロントハイキックをくらわすエルガン。
場外戦で客席になだれ込んだ両者は、エルガンが逆水平チョップ連射。さらに、フェンスを越えてケニーをホイップ。リング上に戻すと、トップロープ最上段からのショルダータックル爆発。
エルガンはパワーボムを狙うが、これはこらえたケニー。逆にパワーボムを狙うがエルガンも返していく。エルガンがペースを握ったかのように見えたが、ケニーは低空ドロップキック!
ここから再び場外戦へ。エルガンはケニーのトラース・キックをキャッチしたが、逆に鉄柱へ叩き付けられてしまう。ここから、ケニーはエルガンがテーピングしている左肩を狙ってエプロンに叩きつける。
ロープ際で憎々しくエルガンの肩を踏みつけるケニー。コーナーで、逆水平チョップ、そして狙いすましたショルダーバスターを決めるなど、再び左肩を集中攻撃。効果的にダメージを加えたうえで、テーピングを剥ぐなど無法攻撃が続く。
これにガマンならないとばかりに、ケニーをコーナーへブン投げたエルガン。延髄切りから、コーナーへの投げっぱなしジャーマン、さらに串刺しラリアット2連発で怒涛の反撃。
エプロン際でもエルガンは延髄切りを決め、エプロンから勢いよく飛び込んだケニーをオクラハマスタンピード。しかし、ケニーも足払い気味の低空ドロップキックで反撃し、得意のコタロウクラッシャーで再びケニーがペースを握る。
場内は「エルガン」コール。ケニーのスープレックス狙いをエルガンは俵返しで吹っ飛ばす。
さらにエルガンはブレーンバスターの態勢から親指を立てて場内にアピールしたが、ここでツバを吐いたケニー。カミカゼからのムーンサルトプレスを狙うが、ここを肩車のようなかたちでエルガンに抱え上げられたケニー。
しかしケニーはフランケンシュタイナー気味に切り返してエルガンはコーナーへ衝突。ケニーは再度、カミカゼからムーンサルトプレスを狙ったが、これは剣山で返されて不発。
試合は一進一退。エルガンは、コーナーへのパワーボムホイップで叩きつけるが、すぐさまケニーもランニングニー。目まぐるしい攻防が続く中、トラース・キックを決めたケニーがロープに走ったが待っていたのはエルガンの強烈なカウンターラリアット!
両者ダウン状態の中、エルガンは前から後ろからのラリアット攻撃。しかし、ケニーも高速ドラゴンスープレックスホイップを2連発で大反撃。リバースフランケンも決めて、エルガンを追い詰める。
場内は再度「エルガン」コール発生。ケニーはエルガンをトップコーナーに固定すると、ブレーンバスター狙い。しかし、これは何度もエルガンが返していく。最後は、エルガンがコーナー上でケニーを抱えあげて、オートマティックミッドミッドナイト気味にケニーを叩き落とす壮絶技を披露。
さらに、エルガンは投げっぱなしパワーボムを決めたが、逆にケニーも投げっぱなしパワーボムを決めて、さらにシットダウン式ラストライドで追い打ち。
勝機と見たケニーは指をさしてからのランニングニー。さらに必殺の片翼の天使を狙ったが、これはバックハンドブローで返したエルガン。さらになんとエルガンが“掟破り”の片翼の天使を決めると場内は騒然となったが、これはカウント2!
試合終盤、ケニーはエルガンのラリアットをカットしてニーアタック。しかし、エルガンはカウンターのラリアットから、再度のラリアットを爆発。最後は、必殺のエルガンボムをキッチリ決めて、2勝目を挙げた。
エルガン「(※2本の白革ベルトを手に)ケニー、俺はオーサカで言ったはずだ。この(インターコンチネンタルの)ベルトを獲った時に。『お前は2度と、俺を倒すことはできない』と。今夜、それを証明したまでだ。俺が何を言おうとしてるのか、それがどういう意味なのか、わかるな。わからないなら、それをまた証明するまでだ。2試合ほど前、俺はシバタに勝ってこう言った。『このG1で、これ以上負けない』とな。その通りになるだけだ。さあ、次はナガタ。待ってろよ」
※オメガはノーコメント