「明日は“新日本プロレスの棚橋弘至”として、今までにない気持ちで闘う」/「レッスルキングダムIII」前日記者会見(2)
4タイトルマッチの調印式終了後、その他の試合に出場する選手達が意気込みを述べた。
【獣神サンダー・ライガー&佐野巧真vs井上亘&金本浩二】
井上「ライガー選手、佐野選手がライバルとして死闘を繰り広げてきたのは知っています。その2人が組むという事で、強力なタッグチームになると思います。明日の試合では、勝利のポイントを逃さず、必ず勝ちたいと思います」
金本「とりあえず、獣神サンダー・ライガー選手、20周年おめでとうございます。ライガー選手と佐野選手の試合は、学生時代から凄く観ていました。絆を感じます。でも、それ以上に俺と井上の絆の方が上と証明します。20周年、ハッピーエンドでは終わらせませんから」
佐野「ライガーとは闘っているイメージしかないので、最初はタッグを組む事に対してピンとこなかった。でも、組んで隣に立ってもライバル心は燃えてくると思う。初めてのタッグなので、楽しんで激しく闘いたいと思います。(ライガーとの連携は)特には考えていないけど、1人1人の力を出すだけで十分じゃないかな」
ライガー「20周年という事ですけど、井上、金本が手心を加えてくれるわけでもなく、金本選手が言ったように甘く考えるなと、潰しにかかるからと。新日本プロレスのリングはそうでなきゃいけないと思う。佐野選手とは幾度も死闘を繰り広げてきた絆があります。金本、井上も固い絆で結ばれていると思いますけど、どちらの絆が強いのか。ガッチリ真正面からぶつかって、20周年関係なく、熱く凄い試合をしたいと思う。ファンの皆さんも20周年だからと言って温かい目で観るのではなく、お互いの潰しあいを観てくれればいいと思います。殺伐としていて、潰しあう試合になるんじゃないかと、僕は期待しています。(佐野と)タッグを組んでも『この男に負けないよ』という気持ちで前に出ると思います。金本もおめでたい話があったばかりで気力が充実していると思うし、井上もヘビー級に転向してガンガンやっているから、『俺が、俺が』という気持ちがあると思います。だからこそ、いい試合ではなく凄い試合になる感じがする。(佐野との)連携は本当に考えていません。その時、その時で声をかけ合えば何とかなります」
【長州力&蝶野正洋&カート・アングル&ケビン・ナッシュvsジャイアント・バーナード&飯塚高史&石井智宏&“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン】
蝶野「実は先ほど“ピンクの手帳”をなくしたんですけど、誰かご存知の方は……と言うのは冗談です(笑)。今回は非常に豪華なパートナーです。対戦相手は、自分から見るとまだ青いというか、黒に達していないグレーの選手達だと思っています。自分達のチームは、色々なキャリアを積んで、あらゆる色を取り込んで“黒光り”している真のレスリングチームだと思っています。明日はチームワーク、それぞれのパフォーマンスに期待して下さい。我々の歴史を今大会の中で見せていきます」
長州「明けましておめでとうございます。このメンバーと組めて、光栄に思っています。今回の東京ドームは、自分のプロレス人生の中において、色んな思いを込めながらリングに上がりたいと思います。何年か前の東京ドームで1度引退宣言をしてから現在に至っているわけですけど、これが(自分にとって)最後になるのかなという心境でもありますし。蝶野が言ったように、僕自身も最後は黒。プロレス界において、そういうカラーで自分を作り上げてきたっていう自負がありますので。対戦相手もいますけど、明日は東京ドームに来たお客との勝負も頭の中に入れている。プロレスの面白さ、醍醐味、そういうものを訴えます」
アングル「日本に戻ってこられて光栄です。チョーノ、チョウシュウは日本でナンバーワンのレスラーだと思っている。メイン・イベント・マフィアのメンバーに加えたいぐらいです。明日はいい試合をして勝ちます」
ナッシュ「私は、日本が大好きで、日本の文化に興味があります。カートが言ったように、日本に来てこのような大きい大会に参戦して試合が出来る事を光栄に思う。また、昔nWoで組んでいた、長年の親友であるチョーノにまた会えたのが非常に嬉しい。チョウシュウとは初めてですが、凄くいい試合になると思います」
【中西学vs秋山準】
秋山「体調は十分なので、明日は新日本プロレスの中西学と闘うだけです。対策はあるけど、ここ言うもんじゃない。ここで言ったら、さすがに中西さんも分かるでしょう」
中西「思いっきり闘います。“中西学を貫く”闘いをするだけです。それを楽しみにしておいて下さい」
【中邑真輔&後藤洋央紀vs三沢光晴&杉浦貴】
杉浦「正月返上で練習をしたので、明日はいいものが見せられると思います。“杉浦貴を貫く”だけですよ」
三沢「いい感じで集中力が高まってきましたので、集中して全部出したいと思います」
後藤「“対ノア”という事で、絶対に負けられない。東京ドームという舞台で新日本プロレスの強さ、後藤洋央紀の凄さを見せます」
中邑「気力、体力ともにコンディションを作ってきました。明日は持てる力を全部出して、最高のものを見せたいと思います」
【IWGPヘビー級選手権試合 武藤敬司vs棚橋弘至】
棚橋「新日本プロレスの棚橋弘至です。いよいよ明日に迫ってきました。試合の前は、試合のイメージだったり、こうやって攻略しようというのが浮かんでくるんですけど、今回に限っては、感情的なものばかりが頭の中にあります。こうして会見の場があってよかったと思っています。世間一般。プロレス界全体で見て、武藤敬司というのはスーパースターで、大きい存在。それは間違いないと思います。けど、俺は新日本プロレスの選手だし。俺にとってのプロレスは新日本プロレスだし。新日本プロレスを守ってきたのは俺であり、永田選手であり、真輔であったりと。だから、新日本プロレスから見たら(武藤は)プロレスの砦でも何でもないんですよ。明日は全身全霊“新日本プロレスの棚橋弘至”として、今までにない気持ちで闘っていきたいと思います。今までは雲のようにフワフワと自分のために闘う事がスマートでカッコイイんじゃないかなと思ってましたけど、今回に限ってはカッコイイ云々の問題じゃないんだと。昨日気がつきました。自覚を持って明日は挑みたいと思います」
武藤「今、棚橋選手が今日の会見があってよかったと言ったけど、俺はその逆で。俺は今日も昨日も試合をしてきて、今の心境はね、ちょっと疲れている。ただ、控え室にそうそうたるメンバーがいたので、それはそれで俺の心を刺激している。でも、ここでアドレナリンを出してもしょうがないので、明日に向けて頑張りたいと思います」
大一番を直前に控え、それぞれ闘志を燃やしていた各選手達。新日本が新春1発目に仕掛ける“世紀のオールスター戦”のゴングが、いよいよ明日鳴らされる!
2009年1月4日(日)
「レッスルキングダムIII IN 東京ドーム」
東京・東京ドーム
16:00試合開始