いよいよ目前!『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』1月4日(木)東京ドーム大会。
今回は、2023年2月11日に東京ドームで引退した武藤敬司さんに、「SANADA vs 内藤哲也戦」に関してスペシャルインタビュー! プロレスリング・マスターとして名を馳せた武藤が、“愛弟子”と“引退試合の相手”が雌雄を決するIWGP世界ヘビー級選手権をどう見るか?
聞き手/鈴木佑
撮影/タイコウクニヨシ
■『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』
2024年1月4日(木) 14:45開場 16:30試合開始 ※第0試合は15:30開始
東京・東京ドーム
★チケット情報 ★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「アリーナB」「バルコニースタンド」「車椅子席」は完売となっております。
※チケットはプレイガイド各社WEBサイト・コンビニ店頭端末で大会当日17:30まで販売いたします。
・ローソンチケット https://l-tike.com/njpw ローソン・ミニストップ店頭Loppi
・イープラス https://eplus.jp/njpw/ ファミリーマート店舗
・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/njpw/ セブンイレブン店舗
※会場の当日券売場では11:00より発売いたします。
■(去年の1.4東京ドームの相手は)内藤もいてSANADAもいたんだよな。はっえ~な~、もうあれから1年か!
――来年の1.4東京ドームでは、IWGP世界ヘビー級王座を懸けて王者のSANADA選手が内藤哲也選手を迎え撃ちます。武藤さんにとってSANADA選手はかつての愛弟子、内藤選手は引退試合の相手ということで、どちらも縁の深い選手というか。
武藤 ああ、そうなるのか。今年の1.4東京ドームには俺もお邪魔してね。
――「武藤敬司新日本プロレスファイナルマッチ」ですね。
武藤 そのときは俺、そんなに内藤とは絡まなかったけど。たしかSANADAもいたよな?
――はい、武藤さんが棚橋弘至選手と海野翔太選手とトリオを結成し、内藤&SANADA&BUSHI組と激突。SANADA選手が先発を買って出て、武藤さんと対峙しました。
武藤 そうだそうだ、内藤もいてSANADAもいたんだよな。はっえ~な~、もうあれから1年か!
――あのときに同門だったSANADA選手と内藤選手が敵味方にわかれ、今回のドームで雌雄を決します。
武藤 まあ、時は人を動かすっていうかさ、パートナー同士だったアイツらが今度は戦うってことだもんな。結果的に俺は内藤選手と引退試合をすることになって、その興行には新日本からも多くの選手に参加してもらってね。
――1月21日の横浜アリーナ大会で内藤選手がノアの拳王選手に勝利したあと、武藤選手は2月21日の東京ドーム大会の引退試合の相手に指名。その大会にはオカダ・カズチカvs清宮海斗、高橋ヒロムvsAMAKUSAなど注目のカードがラインナップされました。
武藤 べつに俺がマッチメイクしてるわけじゃないけど、その中にSANADAの名前はなかったんだよな。
――SANADA選手は当日、内藤選手のセコンドにタキシード姿でつきましたね。
武藤 アイツ、そのドレスアップした格好で俺の控え室まで挨拶に来たんだけど、何ていうのかな、俺にしてみればそれが情けなく思ったんだよな。試合がないのに、そんなカッコつけたって俺は全然うれしくもないし、アイツにも「なんだオマエ、そんなの着て」みたいなこと言ったはずですよ。センスの悪い注目の集めかたっていうかさ。
――武藤さんからすると、少しズレてるように感じたと。
武藤 でも、そのあとにアイツはIWGPのベルトを獲って。「この一年は結果がついてきてるな」って感じはしましたね。
――武藤さんのダメ出しを受けて、奮起した部分はあるのかも知れないですね。
武藤 それはわからないけど、SANADAにとっては俺に言われたのがちょっとショックだったらしいよ(笑)。でも、もしかしたらハッパをかけたような気もしますよ。
■(SANADAの戴冠は)やっぱりうれしいですよ。それは俺がプロレス界で39年間がんばってきた一つの証でもあるし。
――武藤さんはSANADA選手が10.9両国で4度目の防衛戦としてEVIL選手を迎え撃ったときに、放送席でゲスト解説として試合をご覧になっていましたが、愛弟子の成長というのは感じましたか?
武藤 まあまあ、やっぱり結果がすべてであって、SANADAも積み重ねてきたってことだし。試合後、俺がリングでベルトを渡すときに「おいしいワインでも飲みにいこうか」って言ったら、アイツ、「お寿司、ごっちゃんです!」って返してきてさ(笑)。だから寿司、連れていきましたよ。たっけー、寿司を。
――高級寿司をお祝いに振舞ったと(笑)。プロレス界に“武藤チルドレン”はたくさんいますが、SANADA選手が新日本の最高峰の王者まで上り詰めたのは感慨深いのでは?
武藤 やっぱりうれしいですよ。それは俺がプロレス界で39年間がんばってきた一つの証でもあるし。SANADAが全日本のオーディションを受けにきて、そこで俺が弾いてたらアイツはプロレスラーになってたかわからないしさ。
――SANADA選手は全日本でのデビューから紆余曲折を経て、師匠の古巣である新日本で大きく花開いたというか。では、武藤選手を“介錯”した内藤選手についても伺わせてください。
武藤 そのだいぶ前に一回、1.4東京ドームで戦ったことあるんだよね(※2012年)。内藤も肉体的にはそのときのほうがフレッシュでさ、まだ若かったし。あれからときが経って、いろいろ激しい試合もしてきたんだろ、きっと。今年、ひさびさに当たってみて身体が億劫そうな部分は感じましたよ。
――コンディション面では昔と変化を感じたと。
武藤 ただ、なぜ俺の引退試合の相手を内藤選手にしたかということを考えると、いろいろリサーチしてる中で、やっぱりカリスマ性とか、もしかしたら集客力も内藤選手が一番あるんじゃないかっていう。プラス、俺とはいわくがあるってことで。
――内藤選手がプロレスラーを目指すきっかけが武藤さんだったというエピソードですね。
武藤 だから、最後は内藤選手。そこはSANADAじゃなかったよな。SANADAだったら東京ドーム、集客は失敗してたかもしれない(笑)。
――今年2月のあの時点ではってことですよね。
武藤 そうだな、あの時点では、の話だけど。
――武藤さんはSANADA選手とも全日本プロレス、その後のWRESTLE-1でも何度か対戦していますが、いまの姿を見て変化を感じる部分は?
武藤 やっぱり色気というかさ。それと最近の試合観たら動けてたよ。もともと運動能力もあったし。あと、当時からアイツはクラシカルなスタイルのプロレスが好きで、そこをいまでも大事にしてるんだなって。だから、そんなに変化は感じないけど、総合的にレスラーとして惹きつけるものは少しずつ増してきてますよ。
――師匠の目から見て成長を感じると。
武藤 ただ、“惹きつける”という部分では、まだ内藤のほうが上かなと思ったりもするけど。
――何かSANADA選手にアドバイスみたいなものはありますか?
武藤 いや、アドバイスなんかないですよ。まあ、あんまりアイツ、頭の回転が早いほうじゃないし、しゃべりだと内藤には勝てねえからな(笑)。内藤はしゃべり、うまいじゃん? SANADAは昔からちょっとズレたことを言うときがあるし。まあ、ただプロレスはしゃべりだけじゃねえからさ。
■(東京ドームの観客が)まとまったときはすごいよ。レスラーとしてのエクスタシーというかさ、何万人もの人間が一点を見てる。
――ちなみにSANADA選手が伝統の1.4東京ドームのメインに立つのは今回が初めてとなります。武藤さんはこれまで何度も経験されてますよね。
武藤 アイツ、いまいくつ?
――35歳ですね。
武藤 じゃあ、大器晩成だな、やっぱり。ゆっくり上がろうが、早く上がろうが、大したアレはないけどさ。むしろ日本じゃ苦労して上がったほうがいいわけだからね。アイツも遅かろうが、大器になったわけで。
――2005年の新日本の入門テストに落ちてから、17年かけて頂きに到達したというか。
武藤 まあ、俺が35の頃は、プロレス界は俺を中心に回ってるって思ってたけどさ(笑)。
――さすがです(笑)。ちなみに武藤さんが東京ドームのメインに初めて立ったのが、伝説の1995年の10.9の高田延彦戦で、その後も何度もドームの大舞台を勝利で締めくくりました。何かドームのリングに立つ上で、心がけていたことは?
武藤 ドームは広いからさ、やりづらさはあるよ。リングサイドのお客の声と、うしろのほうの席のお客の声がこっちまで届くのに時差があるから、声援の一体感をなかなかキャッチしづらいというか。ただ、それがまとまったときはすごいよ。レスラーとしてのエクスタシーというかさ、何万人もの人間が一点を見てる。俺が一個動いただけで、みんなが心を動かすわけで、それは動かしてるほうからしたら、すごいおもしろいよね。
――まさに手のひらに観客を乗せているというか。
武藤 まあでも、そんなことはあんまり意識しないでやってほしいけどさ。
■SANADAはチャンピオンになって数回防衛してるけど、いまからどういうビジョンがあるのか、ないのかだよな
――ズバリ、SANADA vs 内藤の勝敗予想はいかがですか?
武藤 いやあ、こればっかりは情報が俺の中で薄すぎてさ。どっかケガしてるとか、どっちがコンディションいいのかとかわからない。ただ、こんなこと言っていいのか知らねえけどさ、一昨日、とある忘年会をやっててさ、SANADA、へべれけだったよ(笑)。
――コンディション面で不安があると。でも、東京ドームまでは少し時間がありますし。
武藤 まあ、そうか(笑)。
――武藤さんもお酒がお好きですが、東京ドーム大会の前には控えていたと?
武藤 いや、そんなことなかったな、俺もア〇中に近いから(苦笑)。意外と状態悪かったときのほうが、いいプロレスするときもあるんだよ。まあ、ドームはどうなるかわかんないよな、俺が戦うわけじゃねえし。
――現状、SANADA選手はコメントをあまり出していないのとは逆に、内藤選手が舌鋒鋭いのと2023年のプロレス大賞MVPを受賞したこともあり、ファンのあいだでは“内藤有利”という見方が多いようです。
武藤 ふうん。SANADAはチャンピオンになって数回防衛してるけど、いまからどういうビジョンがあるのか、ないのかだよな。それがないと苦しいし、お客にも支持されないよ。それを見つけて、追いかける姿が美しければ、お客も支持するかもしれないし。そのへんがこれからのポイントになるんじゃねえかな。(了)
【特報!】新年1月1日(月)※元旦の深夜0時5分~
『THE対談 新春スペシャル』IWGP世界ヘビー級王者・SANADAとあの武藤敬司さんが“師弟”初対談!!
■『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』
2024年1月4日(木) 14:45開場 16:30試合開始 ※第0試合は15:30開始
東京・東京ドーム
★チケット情報 ★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「アリーナB」「バルコニースタンド」「車椅子席」は完売となっております。
※チケットはプレイガイド各社WEBサイト・コンビニ店頭端末で大会当日17:30まで販売いたします。
・ローソンチケット https://l-tike.com/njpw ローソン・ミニストップ店頭Loppi
・イープラス https://eplus.jp/njpw/ ファミリーマート店舗
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※会場の当日券売場では11:00より発売いたします。