12月15日(木)東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞選考会議が行われ、『2022年度プロレス大賞』最優秀選手賞(MVP)を、“『G1 CLIMAX 32』優勝”オカダ・カズチカ選手が初受賞し、新日本プロレス事務所にて記者会見が行われた。
また、ベストバウトは8.18『G1 CLIMAX 32』決勝戦でオカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ、最優秀タッグチーム賞は、ジェフ・コブ選手&グレート-O-カーン選手が初受賞。敢闘賞もグレート-O-カーン選手が初受賞。
またプロレス大賞栄誉賞が、故・アントニオ猪木さんに送られる。
撮影/中原義史
※ウィル・オスプレイ選手、ジェフ・コブ選手、グレート-O-カーン選手の受賞コメントは文末に掲載。
■東京スポーツ・岡本記者のコメント(選考理由)
「新日本プロレス旗揚げ50周年のメモリアルイヤーに主役として団体を引っ張り、年間を通じてIWGP世界ヘビー級王座獲得、『G1 CLIMAX』連覇などの活躍を残したことが評価されました。また、10月に死去されましたアントニオ猪木さんの亡き後のプロレス界を牽引する姿勢も今現在の日本マット界のトップに相応しいと評価が与えられまして、最初の投票で選考員17名中15票という圧倒的な支持を得ましてMVPに選ばれました。オカダ選手のMVPは3年ぶり5度目になります」
■MVP受賞:オカダ・カズチカ選手のコメント(以下、会見の模様)
――選考員17名中、15票という圧倒的な結果で、3年ぶり5度目MVPになりましたが
オカダ「ありがとうございます!」
――改めて今年の活躍が認められてMVPになりました。
オカダ「50周年というこの節目の年にですね、MVPをとれて凄い嬉しいっていうのもありますし、まあ猪木さんもずっと、試合などに来て欲しいという話をしていた中で、亡くなってしまってですね。だけどもこうやってMVPを獲ることができて、しっかりと猪木さんにいい報告ができると思いますので。この流れに乗ってですね、1月4日、来年の1.4、猪木さんの追悼大会でもありますので、そちらでもベルトを獲ってですね、また新しい良い報告をしたいなと思います」
――MVPだけではなくベストバウト、8.13『G1 CLIMAX 32』決勝戦、オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイで獲得し、2冠となりました。
オカダ「あの試合っていうのは、『G1 CLIMAX』というのは、凄い辛い大会だったんですけども、その中で、決勝戦で獲ることをできてですね、凄い嬉しいですね。まあそんな中で自分がね、優勝して獲ることができたんで。本当、凄い濃い1年でしたけども。試合もそうですし、OBの方たちが来られたりとかして、この50周年は凄かったんですけれども、その中で、試合を評価していただいて、獲ることができたっていうのは凄いやっぱ嬉しいですね、ハイ」
――旗揚げ50周年、節目の年に掛ける思いというのは並々ならぬ思いがあったと思いますが、活躍を認められたというのは過去のMVPと比べて獲得したのはどうですか?
オカダ「正直、50周年だから、何かこう頑張んなきゃなっていうのはやっぱりなくてですね、毎年毎年しっかり闘って、プロレスファンの皆さんにプロレスを楽しんでもらうというのが1番だと思ってるので。50周年だから気合い入れたって訳でもないですけども。こうやって50周年、もちろんリング上もそうですし、それ以外の事も認められてMVPを受賞できたということなんで、それは凄いありがたい事だなと思いますし、胸を張ってまた来年に向けてやっていきたいなと思ってます」
――MVPの回数ですが5度目ということで、猪木さんが6回MVP獲得で歴代単独最多ですが、オカダ選手は歴代単独2位に浮上しました。その記録についてはどうですか?
オカダ「そうですね、正直、この記録を目指してとか、猪木さんを越えてやろうっていう事は今まで考えてはなかったですけども、あと1回獲ったら猪木さんに並びますし、2回獲れば超えられるという事なんですけども、だからと言ってあと2回獲ったから“猪木さん越え”って訳にはもちろんね、いかないと思いますし、それ以上のものを、たとえMVPを獲る事ができなかったとしても、違う形で猪木さんを追いかけていかないといけないと思いますから。
そこはしっかりとMVPを獲る・獲らないに限らずですね、まだまだ獲らなくてもぜんぜん活躍できないわけではないと思いますし、本当にいい年を毎年毎年過ごしていきたいなと思ってますね」
――ベストバウト、オスプレイ選手と1.5でもタイトルマッチやってますし、IWGP世界ヘビー級王座戦でも数々の激闘がありましたが、オスプレイとの『G1』決勝が選ばれた事に何か特別な思いはありますか?
オカダ「そうですね、オスプレイと獲れたというのはやっぱ嬉しいですねかね。もともとボクが新日本プロレスに呼んだ選手ですし、そっからここまで成長してですね、こうやって獲る事ができたので、凄い嬉しいですね。オスプレイは悔しいと思いますよね。ボクも“負けた試合でベストバウト”っていうのは悔しいので、次は勝ってって思ってるでしょうけども。ボクがね、やっぱそこはさせませんよっていう気持ちはありますね」
――あの試合はオカダ選手のキャリアでも記憶に残るような試合でしたか?
オカダ「今年のベストバウトに選ばれたっていう事であれば、この新日本プロレス50周年に相応しい戦いだったのかなとも思いますし、またどんどんどんどん、やっぱこの、毎年毎年、皆さんのね。去年は違いましたけど、ボクじゃないですもんね」
――去年は他団体の試合でした。
オカダ「やっぱこう、毎年毎年そういう試合を、その前もそうですし、できてるっていうのはプロレスファンの皆さんに届けられているなという気持ちはあるので、今回もまた久しぶりにベストバウトを獲れてですね、またまた皆さんの心に響くような残るような試合をまだまだやっていかなければダメだなとも思いましたね」
――最後に2023年の抱負をお伺いできれば
オカダ「今年で50周年だったので、50周年はすごかったよね、という風に言われないようにですね、また来年もしっかりと盛り上げて行かなければいけないと思いますし、他団体でも色々と盛り上がってきているところもたくさんあると思いますから、そこに負けないように新日本プロレスまだまだ、業界のトップとしてですね、引っ張っていかないといけないと思いますんで。その新日本プロレスを引っ張っていくっていうのはやっぱIWGP世界ヘビー級チャンピオンだと思うので、IWGP世界ヘビー級を獲ってですね、1.4で獲って、また来年も引っ張っていってですね。またMVPやベストバウトを獲れるような活躍をしていきたいなと思います」
――記者会見は以上で終了とさせていただきます。本年度のプロレス大賞、MVPはオカダ・カズチカ選手でした。ありがとうございました。
オカダ「ありがとうございました」
■ベストバウト賞(8.18『G1 CLIMAX 32』決勝戦:オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ)
:ウィル・オスプレイ選手のコメント
「とにかく今年は自分自身、多くの選手とあらゆる激闘を戦い抜き実績も残した。数ある試合の中でオカダとの 『G1 』決勝での激闘が今年の MOTY (Match of The Year)に選ばれた事は紛れもない事実であり、受賞出来たことは素直に嬉しいぜ」
■最優秀タッグチーム賞(ジェフ・コブ&グレート-O-カーン)
●ジェフ・コブ選手のコメント
「まずは受賞できて本当に光栄です。今年のベストタッグは俺とオーカーンのコンビは当然かな。今年 IWGP タッグベルトを 2 回奪取、過酷な防衛戦をオーカーンと戦ってきた。対戦した誰もが俺らにビビってたしな。来年も今年以上のUnited Empire 旋風を巻き起こすぜ」
■最優秀タッグチーム賞、敢闘賞:グレート-O-カーン選手のコメント
「オイオイオイ、喜ぶわ余。
ほぅ最優秀タッグと敢闘賞ですか?大したものですねぇ。
2 年連続受賞、それも新日本プロレスでも数えるほどしか受賞できていない最優秀タッグと敢闘賞とは、美味しいヤミー感謝感謝ハッピースマイルじゃな。
それで? 話題賞と特別賞と功労賞どうした?
パンケーキで話題作ったよな?
帝国書記官のおしごとって書籍を出して東京スポーツに貢献してやったよな?
プロレスより市場がデカい Vtuber 界、アニメ界、声優界にプロレスを広める功労をしたよな?
オイオイオイ、死ぬわオマエ。
ま、とりあえず貰っといてやる」