杉浦が中邑に雪辱し、対抗戦継続へ!/3月1日プロレスリング・ノア武道館大会試合結果
プロレスリング・ノア
「The Second Navig.‘09」
3月1日(日)
東京・日本武道館
第7試合
特別試合
60分1本勝負
○潮崎豪
杉浦貴
(20分30秒 豪腕ラリアット→エビ固め)
×ミラノコレクションA.T.
中邑真輔
=試合経過=
ノアマット初上陸を果たした中邑、ミラノのRISEコンビ。セコンドには後藤洋央紀、石狩太一が付いた。
試合開始のゴングと同時に飛び出した中邑と杉浦が、激しいエルボー合戦を展開。中邑がフロントハイキックを繰り出せば、杉浦はすぐに立ち上がってスピアーで突進。そこから一転して、グラウンドでの脚の取り合いとなり、ロープブレイクを機に分かれた。
ミラノ対潮崎となり、チョップをかわし続けるミラノに潮崎はショルダータックル。そして、控えの中邑にもフロントハイキックを見舞い、今度こそミラノにチョップ。すると、ミラノは場外エスケープで距離を取るや、追って来た潮崎を上手くまいて、エプロンに立ったところを襲撃。ロープパラダイス&ドロップキックで追撃する。
試合中盤、中邑、ミラノは潮崎の左脚を集中砲火して主導権を握る。苦しい潮崎は、杉浦の再三のアシストを受け、徐々に劣勢を挽回。中邑と杉浦はジャーマンスープレックスで投げ合い、エルボー合戦から、中邑がグーパンチを繰り出すと、杉浦はラリアット気味のハンマーパンチでお返し。両者ダウンを挟み、潮崎がチョップ、ラリアットで押し込んでくると、中邑は飛びつきの三角絞めで捕獲。そこからスタンド式逆十字、腕ひしぎ逆十字固めへと流れるように移行。潮崎の腕が伸びるも、ここは杉浦のカットが間に合う。
中邑、ミラノは潮崎にトレイン攻撃。ミラノはフェースクラッシャー、トラースキックからヴィクトリア・ミラネーゼの体勢に入る。潮崎が耐えると、ミラノはフライングショルダーを開脚でかわす。それでも、潮崎はフィッシャーマンバスターでミラノを突き刺し、ムーンサルトプレスへ。すると、ミラノは西永秀一レフェリーを盾にして阻止。コーナー上で止まった潮崎をパワーボムで叩きつけようとするが、これは潮崎がウラカンラナで切り返す。
ミラノがラウンドハウスキックを見舞うと、潮崎はショートレンジラリアットで逆襲。ランニングチョップを浴びせた後、杉浦がカナディアンバックブリーカーで抱えあげたミラノ目掛けてダイビングニードロップを投下。救援に来た中邑には杉浦がオリンピック予選スラム。
潮崎は孤立したミラノにトラースキック2連発、首筋へのチョップ連打。さらにショートレンジラリアットを放つと、ミラノはブリッジで回避しラウンドハウスキックで反撃。そして、逆さ押さえ込み、首固めと連続して丸め込むも、キックアウトした潮崎はそのままミラノを持ち上げてゴーフラッシャーへ。最後は、豪腕ラリアットを炸裂させて、ミラノから3カウントを奪った。
試合後、セコンド陣がリングに上がり、一触即発の状況となる中、後藤と潮崎が静かににらみ合う。しばらくして分かれると、新日本陣営は憮然とした表情で引き上げて行った。
=試合後コメント=
ミラノ「取り返しのつかない事をやってしまった。真輔、スマン。クソッ! (と言い残し、後藤、石狩と共に控え室へ)」
中邑「ノアでミラノのプロレスをやっただろ。もうそれだけで、ミラノは個人的に勝ってんじゃねぇの。オイ、杉浦、俺を狙うんじゃなかったのか? とうぶん終わらねぇな、これじゃ。今回、俺が来たけど、次、お前が(新日本のリングに)来るんだろ? セコンドいっぱい付いていたじゃない。あん中から、声を挙げる奴は1人もいねぇのか?(『ノアマットにはじめて上がったが?』)細かい事を言えば、マットの硬さ、ロープの硬さ、高さ、リングの広さもあるでしょう。いちいちそんな事を気にしてやってられないので。まぁ、観客で言えば、ノアのファンに混じって新日本ファンの“熱い!”応援が聞こえたので、それは力になりました。(『ノアファンからは大ブーイングだったが?』)聞こえなかったですね。ブーイングするならするで、もうちょっと声を大きくしてくれよ。(潮崎について)自分で立候補してきたんだから、もっと前に来るものだと思っていたけど。固くなっていたのか? こういうシチュエーションが今まで無かったのか? まぁ、杉浦選手に一本取られた、そういうのはあったんじゃない。それだけは認めてやってもいいかなと。(『今後、対抗戦は続くのか?』)それは俺ら次第でもあるし、会社同士次第でもあるし、ファン次第でもある。その中で、どれか一つでも問答無用の光を放てば続いていくだろうし。やるんだったら潰れるまで」