世界ヘビー陥落のショック感じさせず! “ミスターIWGP”永田、タイトル戦線復帰を宣言!
「NEW JAPAN CUP 2009(以下NJC)」にエントリーする永田裕志選手が、NJC制覇でIWGP戦線に復帰するとぶち上げた。
2月27日ZERO1後楽園ホール大会で大谷晋二郎選手に敗北し、世界ヘビー級王座を失った永田選手だが、「大谷晋二郎の執念に負けただけ。やっぱり気持ちの強い人間は、どこかで奇跡を起こすと分かった。俺も若い奴らの“壁”になっている。俺より若い大谷も頑張らないと」と、王座陥落のショックを微塵も感じさせない様子で、改めて大谷選手にエールを送った。
その上で永田選手は、「壁といっても、1、2回くらいは負ける事もある。ただ、そこで何かを残せば若い奴らは勝った気がしない。先シリーズの開幕戦(1月30日後楽園大会)も、俺は(後藤)洋央紀にタッグで負けたけど、俺がいる事で全然違う試合になった。棚橋(弘至)と(中邑)真輔の攻防を食ってしまった部分もあったし。俺みたいなのがいるのは厄介だと思いますよ、若い奴らにとっては。そういう部分では、負けても壁の役割をしている。結構前からだけど体調もいいし、腰も軽くなったから、気持ちを切り替えてNJCに臨む。そして、IWGPもそろそろ狙っていこうかなと」と、自身の“壁”論を展開しつつ、IWGP獲りに向けてモチベーションを高めていた。
今回、永田選手はシード枠で2回戦からNJCに参加。「(1回戦から闘えないのは)ちょっと物足りない感じがするけど、まぁ俺がいると大会のグレードが上がるからね。2回戦で闘う事になるのは、飯塚(高史)さんでしょうね。準決勝は、真輔、洋央紀、真壁(刀義)かな。その3人の誰でもいいから当たれれば」と、トーナメントを想定した。
NJC優勝者が、IWGPヘビー級選手権試合「棚橋vsカート・アングル」(4月5日両国大会)の勝者に、5月3日福岡大会で挑戦する事は決定済みである。
これについて永田選手は、「カートとのあの試合(2008年1月4日東京ドーム)は、俺のレスラー生活の中でベストバウト。仮にカートが(ベルトを)獲ったとして、復活する“レスリングどんたく”でそれが実現したら、福岡のファンはラッキーだよ。棚橋に挑戦する形になれば、“2年前の再現”になるし。俺がチャンピオンシップに絡んだら最高峰の闘いを見せる自信があります。今までもメインでIWGP戦があっても、俺はその下で試合をしてきて(メインを)食ってきたからね。“新日本らしい”タイトルマッチをお見せできますよ」と豪語。どちらに挑戦する事になっても、ベストバウト級の熱戦を繰り広げられると言い切った。
約2年ぶりの戴冠へ向け、“ミスターIWGP”がこの春より本格始動する。