小島聡、ラリアット100連発で「G1」制覇&IWGP奪取に手応え!
「G1 CLIMAX 2008」の開幕を目前に控えた8月7日、横浜市の全日本プロレス道場で小島聡選手が“ラリアット100連発”という荒行をマスコミに向けて公開した。
小島選手は、右肘関節遊離体除去手術のため今年4月から長期欠場。7月20日より戦線に復帰すると、直後に「G1」への電撃参戦を表明した。そんな中、道場に現れた小島選手は「本番では(ラリアットを)大事に使う」と前置きした上で、「右腕が完治したことをアピールするため、最後の最後で右腕をいじめ抜きたいと思います」と公開練習の趣旨を説明。巨漢の練習生にミットを持たせ、さっそくラリアット100連発に臨んだ。
“世界一のラリアッター”を自称し、この技に強いこだわりを持つ小島選手だけに、放たれたラリアットは1発目から強烈そのもの。道場内に大きな叫び声と凄まじい衝撃音が鳴り響いた。そして、小島選手はためらうことなく2発、3発、4発、5発と一心不乱にラリアットを連射。だが、室温40度を超える道場内で、100%に近い威力のラリアットを打ち続けることはあまりに無謀。小島選手にも次第に疲れの色が見え始めるのだった。それでも小島選手は不屈の闘志で練習を続行。ついに、ラリアット100連発の荒行を完遂した。
=マスコミとの質疑応答=
–ラリアット100連発をやり終えた感想は?
小島「あえて、どこも痛くないと言わせてもらいます。今日は『全日本のシリーズを乗り越えてありがとう』という感謝の気持ちを込めた、俺からの右腕に対するプレゼントというかね。俺の気持ちと右腕が一致して、初めてラリアットというのが活きてくると思うんで、本当に今日は『G1』前の卒業テストみたいな感じですね」
–様々な強豪が集まる「G1」への意気込みは?
小島「これだけ長い間プロレスをやっていると、色んな団体のトップと言われている選手と係わりを持つことができているんでね。その経験を活かしたいと思います」
–同じAブロックで気になる選手は?
小島「やっぱり初戦(8月9日愛知)のバーナードですね。自分の体の調子を測るにはこれ以上ないというか、ちょっと凄すぎる相手なんですけど、逆に彼ぐらいの大型レスラーを負かすことができれば、あとは一気にいけるんじゃないかと思います」
–天山広吉選手との決勝戦を望んでいる?
小島「(天山との友情は)今回の『G1』に出るきっかけの1つなんでね。『一緒に頑張ろうぜ』というのが、今回の『G1』における自分のモチベーションの大きな1つ。天山が勝ち上がって来ることに自分も発奮して頑張りたいと思います」
–「G1」の優勝者には、武藤敬司選手が持つIWGPヘビー級王座への挑戦権が与えられるが?
小島「色んな意味で面白い展開かなと思いますね。前に武藤さんがマスコミの取材で『小島、上がって来いよ』と言ったと思うんですけど、あれは武藤さんの本心じゃないと思ってるんで。なぜなら、武藤さんはたぶん俺が出て来ることを一番いやがっていると思う。もし、俺が『G1』のチャンピオンになってIWGPに挑戦した時には、ホントに1発で見事に獲る自身があります」
–「G1」用の秘密兵器はある?
小島「今の(公開練習)がすべてです。試合前に『何か秘策がある』とか言うべきじゃないと思っているんで。ただ、今回、病み上がりと言われている中で出場する意味をよく考えてね、俺のこのこだわりの右腕というものを、たくさんの人に見てもらいたいなと思います」