悲願の「G1」初制覇へ、中邑選手が目隠しスパーリング!
8月6日午後、悲願の「G1 CLIMAX」初制覇へ向けて、中邑真輔選手が公開練習を行なった。
連日の猛暑によりサウナ状態となっている道場に姿を現わした中邑選手は、テーピングを取り出しておもむろに目隠しを始める。そのまま、吉橋伸雄選手と実戦さながらのスパーリングを敢行。「いかに普段、感覚で寝技なり、レスリングなりをやっているかを確認できる。五感の一つを排除する事によって、他の部分が増長する」と、高校時代から取り入れているというトレーニングの効果について語った。
途中、不利なポジションを取られても、プロ入り前から現在も通い続けている和術慧舟會で体得した技術で切り返し、吉橋選手から何度もタップを奪う。「柔術、キャッチレスリング、サブミッションレスリングの中で使えるプロレス技がある。発想としては面白いですね」とし、その想像以上の破壊力に自信を覗かせた。
中邑「実力が拮抗していると、なかなか(極めるのも)難しいものがありますけど。体格的に大きい選手にガッチリ入ってしまうと、もう抜け出せないよと。地味なんですけど、受ける方も確実に嫌ですし、苦しい。ちょっと暑いんで、そういう嫌がらせ的な絞め技を駆使して行きたい」
公開した三角絞め、オモプラッタ、フットチョーク、アナコンダチョークは、あくまでも試合を優位に進めるための武器、引き出しの1つである事を強調。このような関節技を、「G1」に向けて数パターン用意するという。
「僕の中では『G1』って一度も獲った事が無いので、IWGPとは別の高い目標」。昨年、優勝決定戦直前で地獄を味わった男が、「今年こそは」の思いを胸に、万全のコンディションで出陣する。