DOMINION 6.16

日時: 2012年6月16日(土) 17:00開場　18:00開始
会場: 大阪・大阪府立体育会館
観衆: 6,850人（超満員札止め）

第8試合 20分1本勝負
スペシャルシングルマッチ

境界線

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　2011年5月3日に遺恨が勃発して以来、1年以上も続いている真壁と鈴木の抗争。その間のシングル対戦成績は1勝1敗で、これが完全決着戦となる。
　
　いきなり激しいチョップ合戦で幕開けとなり、さらに鈴木が張り手を連射。これをまともに浴びた真壁はダウンしてしまう。
　その後、鈴木がランニングフロントハイキック、真壁がランニングエルボーを何度も打ち合い、真壁がショルダータックル、ボディスラムに繋げる。ところが、鈴木がエプロンの真壁へランニングフロントハイキックを食らわせ、場外で鉄柵攻撃。さらに、鉄柵や鉄柱を悪用し、真壁の膝を痛めつける。
　リングに戻った鈴木は、スライディングで真壁の足元へ滑り込み、ヒールホールド。しかし真壁は、パワースラムで逆転に持ち込み、串刺しラリアット2連発。さらに、頭部へのパンチ連射からノーザンライトスープレックスを狙うが、鈴木が踏みとどまってフロントネックロック。だが、これに耐えた真壁が、その体勢からブレーンバスターに移行した。
　しかし鈴木は、フライングメイヤー、ローキック連射、ランニングローキックで逆襲。さらに、スリーパーホールドで絞ると、ゴッチ式パイルドライバーの体勢に入る。だが、なんとか脱出した真壁が、左のラリアットで鈴木をなぎ倒した。
　ダブルダウンのあと、両者は座った状態で張り手、ヘッドバット、パンチを打ち合う。さらに2人は立ち上がってパンチを打ち合い、鈴木の一本足頭突きに対して真壁が袈裟斬りチョップでお返し。
　しかし、鈴木は真壁の膝にバックキックを見舞って動きを止め、ヒールホールド。だが、脱出した真壁が鈴木をダウンさせ、コーナー最上段からキングコングニードロップを投下。ところが、鈴木がかわして自爆させ、なおもヒールホールドでギブアップを迫る。
　これを真壁が逃れると、鈴木はスリーパーホールドで追撃。しかし、真壁が振り解き、追走式串刺しラリアットで逆転。そして、キングコングデスバレーボムで追い討ちをかけると、場内が大「真壁」コールに包まれる。
　だが、鈴木が膝へのキック連射で巻き返し、エルボースタンプも膝に見舞う。ところが、その状態から真壁がショートレンジラリアットで逆襲し、鈴木の後頭部へ串刺しラリアットをお見舞い。
　さらに真壁は、抵抗する鈴木を強引にスパイダージャーマンで投げ捨て、コーナー最上段へのぼる。それを鈴木が追いかけたものの、真壁が袈裟斬りチョップ連打で叩き落とす。そして、そのままジャンプして頭部へのキングコングニーで鈴木をダウンさせると、後頭部へダメ押しのキングコングニードロップを叩き込み、完勝を収めた。

COMMENT

真壁「一丁あがりだ！……死闘？ま、そうだよな？1年かけて、闘ってきた、意味のねぇ相手だったらよ。最初から、やる意味ねーんだ。観客が何を思おうが、そんなもん俺には関係ねぇ。いちレスラーとのケンカだよ！な？序盤からいいの入ったよ。ヤツも負けれねーだろ。でも、その上をいく、この俺がこうなったわけだ。だからよ、今後の鈴木みのる？もう一切ねーだろ。なんでかわかるか？俺には、次のステップが待ってるんだ。なんだかわかるだろ！……俺は常々、言ってるだろ？レスラーであるなら、その会社の、その業界のナンバーワンを獲らないとしょうがねーってよ。だから、俺様の場合は、IWGPだろ？待っててもきやしねー。だけど、この1年、2年……2年半か？長きにわたるこの屈辱。スーパースター・真壁刀義様をよ、蚊帳の外にして、何が生まれたよ？オイ、いま顔を張ってる、トップの3人がいたよな？チャンピオンシップ獲って、ベルト獲って何が生まれたよ？それで、何がついた？ハクがついた？問いただしてーよ。つきゃしねーよな、おまえらごときじゃよ。オイ、なんで、この業界に入ったかわかるか？一旗上げるためだよな？だが、実際に入ってみたら、どうだい？ハンパもん同士がよ、天下獲ったみてーな、顔しやがって！……オイ、今度、タイトルマッチあるよな？文句言わせねーぞ？わかってんな！　……ま、俺が言えることはただ一つだ！鈴木みのるの毒によ、試されなきゃいけねーヤツ、新日本にはまだいるだろ？俺は、あのヤローを褒めたたえようなんて思っちゃいねー。ただ、マムシみてーによ、食いついてよ、テメーの居場所を作る？そんなレスラーほかにいるか？しいて言えば、この俺様だけだコノヤロー！オイ、この俺様がテメーらの敵になるんだ。こええだろうなぁ？俺はもう動くぜ！それだけだ！わかるだろ？」
——今日の鈴木みのるをセコンドをつけなかったが？
真壁「おお、なんでかわかるか？今日がアイツの瀬戸際だ？俺との最終戦にケチなんかつけられてみろ？だからマムシだって言ってるんだよ。それがプロレスラーだ。テメーの居場所作るために、必死こいてよ、みんながんばってんだ。どっかのよ、用意されたレスラーとは違うんだ？……オイ、俺の言ってることに文句があるんならよ？いつでも来い!!」
　
鈴木「痛くも痒くもねぇよ。効いた技なんて、一つもねぇんだコノヤロー。あんなヤツの技で、効いたことなんてねぇんだよ！」