DOMINION 6.16
- 日時
- 2012年6月16日(土) 17:00開場 18:00開始
- 会場
- 大阪・大阪府立体育会館
- 観衆
- 6,850人(超満員札止め)
-
第2試合 20分1本勝負
レフェリー|佐藤健太
MATCH REPORT
永田と石井が先発し、激しいエルボー合戦で場内が盛り上がる。そこから永田がミドルキックを連射して行くと、石井は張り手連打で報復。これに永田が応戦して張り手合戦になり、さらに石井がヘッドバット。だが、永田はすぐさまカウンターフロントスープレックスでやり返した。
ここで井上とキャプテンがタッチを求めると、永田はしばらく立ちどまってキャプテンを見つめる。しかし、井上とのタッチを選択。
その井上は、スピアーでYOSHI-HASHIとロメロを同時に蹴散らすが、YOSHI-HASHIが逆襲して場外で鉄柵攻撃。さらに、ロメロがマイクで「フォーエバー!!」と叫びつつ、ストンピング連射。
これでYOSHI-HASHI組が井上を捕まえ、ロメロがアッパーカット、ランニングダブルニーアタック。さらに得意の連続串刺しラリアットを敢行し、その流れにYOSHI-HASHIも加わって握手をかわす。だが、井上はカウンター水車落としでYOSHI-HASHIに逆襲。
永田対YOSHI-HASHIとなり、永田がミドルキック連射、串刺しフロントハイキック、エクスプロイダー。しかし、YOSHI-HASHIはヘッドハンターで反撃。
永田対石井の場面。石井が、串刺しラリアット、ラリアットの連続弾。対する永田は、フロントハイキック、エクスプロイダーで報復し、ついにキャプテンとタッチ。
キャプテンは石井に対し、ショートレンジドロップキック、フライングボディアタック。そして、ファンの大声援を受けてダイビングヘッドバットを敢行するが、あっさりかわされて自爆してしまう。
しかしキャプテンは、カウンター地獄突きで巻き返し、ヒラボトムで追撃。そして、キャプテンチャージを開始するが、ロメロがミサイルキックで妨害。そのロメロを井上がエルボーで蹴散らし、その井上にYOSHI-HASHIがドロップキック。しかし、永田がYOSHI-HASHIをフロントハイキックで吹き飛ばす。
すると、キャプテンが石井を羽交い絞めにするが、永田のランニングフロントハイキックがかわされて誤爆。すかさず石井がラリアットで永田を蹴散らし、キャプテンにもラリアット。そして、垂直落下式ブレーンバスターでトドメを刺した。
試合後、永田と石井が乱闘になるが、セコンドたちが制止して大事には至らなかった。
COMMENT
井上「ちょっと、組んでみて、懐かしい感じはしましたね(と言って控室へ)」
——今日は黄色のコスチュームですが、どういう意図が?
キャプテン「永田君!今日はすまなかった。また悪を倒そうじゃないか!永田君!またよろしく頼む!(と言って握手を求める)」
永田「それがオマエが見つけた道か?」
キャプテン「永田君!悪を倒そうじゃないか!私はスーパーヒーローだ!永田君、また会おう!(と言って控室へ)」
永田「たかが一年だよ。去年の『DOMINION』思い出しますよ。人間って、こうも変われるものかと。ま、これが、あの男の自分で見つけた道ならば、信じて突き進めばいい。久しぶりに新日本のマットで試合をして、まだまだもの足りないし。この新日本の巡業に加わった俺のパワーは、もっとスゴイものになる、それを今日は証明したかったよ」
——石井選手との激しい打ち合いは、完全に永田選手の中で燃え上がる炎が、ますます燃えていくという感じがあるんでしょうか?
永田「現在の新日本プロレスに、もしかしたら、どこか遠くになくそうとしているストロングスタイル。ストロングスタイルはなくしちゃいけない。それをちょっとだけ、リングで披露したまでですから。効いたよ!石井のビンタ!ラリアート!エルボー!効いたな!こんなのどこ行っても、なかなか味わえない。だから新日本のリングなんですよ」
——キャプテンの話をする時の表情と、石井選手の話をする時の表情と全然違うんですが?
永田「一応、俺のかわいい弟子だったからね。ダメなのを、地の底からすくい上げようとした、かわいい弟分だったから。そういうヤツだったから、アイツは。人それぞれ、選んだ道というものがあるけど、あの道が本人の選んだ道ならば、決定的に貫いて、やるべきだよ。それに対して俺は、何もしない。もう手助けもしない。自分で掴み取るしかない。それが正義の力だ。本当の正義を貫いてこそ、あのキャプテン・ニュージャパンっていうのを確率させることが出来るだろうから。頑張って欲しいよね。そういう意味で」
——タッチする時にいろんな思いがあったと思いますけど、何回か躊躇してからタッチしましたよね?最後はどういう気持ちでタッチしたんですか?
永田「ただ、『貸したまえ!』って言葉は俺に響いたな。最後の一言、なぜか響いてしまった」
——井上選手が一言、『懐かしい感じがした』と行って立ち去ったんですが、永田選手はその懐かしさというのは感じましたか?
永田「懐かしさもあったのかな?そこで気を許してタッチしたのかもしれないし。過去はどうしてもあるわけで。どんなに失敗しても、最後まで許して我慢して、成長を信じる。信じようと思った心が、タッチをしたかなと。信じてますよ、今も、僕は。かつてのあの男に対してね。信じ、待ち、許す。これが青義の心。まだ、待ってますよ。ゼア(敬礼アピール)」