G1 CLIMAX XX 〜20th Anniversary〜

日時: 2010年8月7日(土) 17:30開場　18:00開始
会場: 大阪・大阪府立体育会館
観衆: 4500

第8試合 30分1本勝負
G1 CLIMAX Bブロック公式戦

後藤洋央紀
中邑真輔

境界線

(1勝＝2点)
(2敗＝0点)

16分51秒　足極めエビ固め

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

序盤、中邑がヘッドロックでグイグイ絞り上げると、振りほどいた後藤がショルダータックル2連発。これで中邑を場外へ追い込み、鉄柵攻撃からニールキックを放つ。だが、中邑すぐに鉄柵攻撃をお返しし、頭部へのハイキックで逆襲。さらに、後藤の首をエプロンから出し、助走をつけてニーリフトを発射。ダメージの大きい後藤は、カウント19で辛うじてリングイン。
　ここから中邑は、膝蹴りを主体にして猛攻を仕掛ける。しかし後藤はその蹴り脚をキャッチして逆襲に転じ、串刺しラリアット、串刺しニールキック、ダイビングエルボードロップと畳み掛ける。
　エルボー合戦を挟み、中邑がボディブロー、膝蹴り連射。これに対し後藤は、追走式ラリアットで中邑をなぎ倒す。後藤がもう1発ラリアットを狙うと、中邑が飛びつき腕ひしぎ逆十字固め。これを強引に振りほどいた後藤は、強烈なPK。しかし、中邑はハンマースルーを切り返し、バックスピンキックからリバースパワースラム。倒れた後藤に膝蹴りを何発も叩き込み、フロントネックロック、スリーパーホールド、リバースパワースラムでさらに追い込んでいく。
　しかし、続いて中邑が放ったボマイェをかわした後藤が、ローキック3連射。そして、蹴り脚をキャッチして中邑を担ぎ上げると、牛殺しを敢行。さらに、バックドロップ、地獄車と繋いでフォールに行くものの、カウントは2。
　15分が経過し、後藤が昇天を狙うものの、背後に着地した中邑が、膝関節へキック。これでひざまずいた後藤の後頭部へボマイェをお見舞いする。
　続いて中邑がフロントハイキックを繰り出すと、後藤はヘッドバットで反撃。しかし中邑は顔面パンチで報復し、ボマイェを発射。しかし後藤は、かち上げ式ラリアットで迎撃。
　このチャンスに後藤は再び昇天を狙うが、持ち上げられた中邑が頭部への膝蹴りで脱出。さらに中邑はハイキックを放つが、その蹴り脚を後藤がキャッチ。そして後藤は、公開練習で披露したゴトウスペシャルIIから派生した（脚を極めたまま丸め込む）複合技・足取りエビ固めで劇的勝利を収めた。
　
勝利者賞：ハートフルギフト（ギフト券）、お好み焼ゆかり（お食事券）

COMMENT

後藤「まず1勝。誰がこのG1 CLIMAX、優勝すると思う？中邑か？棚橋か？真壁か？いや、違うな。優勝するのはこの俺だ。いろんな思いを込めて、このG1に参加しますけど、俺がプロレスラーを目指した時からやっているレスリングの公開練習をG1前にやらせてもらったけど、そういうものが、今日の試合にも生きてきてると思ってるし。ちょっと忘れかけてきた部分を、今こそ取り戻して。今日、初戦、いい形で勝つことが出来ましたんで、このまま一気にG1 CLIMAX、優勝目指して突っ走って行きたいと思います。（『最後の技は、公開練習で披露したゴトウスペシャルIIの変型？』）ゴトウスペシャルって言ってもね、高校の時に開発した技なんですよ。ま、そこからの応用っていうか、閃いた部分がああいうところにあったわけで。技の名前なんていうのは、まだ考えてないんですけど。あの技が実戦で使えるかどうかっていうのも、やるまで分かんなかったし。今、実戦で初めて使って、使えるなって。そういう実感ていうか、手応えがあったんで。また新たに、まだ終わりじゃなくて、これからもどんどん応用できる技だと思いますんで。今日はよかったです、勝てて。このまま一気に勢いに乗りたいと思います。（『同期のライバルに勝利しましたが？』）大きいですよね。前々回（2008年）、優勝した時もそうですけど、彼の試合から勝利のカンを取り戻したんで。初戦で彼と当たって勝利できたということは凄く大きいことだと思います。（『去年は、初戦で中邑選手に負けて、優勝を逃しましたが？』）一気にボロボロになったんで、その逆ですよ。逆だと思ってもらえれば。よかった。初戦ていうのは一番重要視してたんで。中邑相手で。この G1を占う上で、ここは落とせなかったです。（『中邑選手は独自のストロングスタイルを持っていますが？』）ストロングスタイルって言っても、その言葉が出たときに“闘う魂”っていうものを、俺も彼に負けないくらい持ってると自信は持ってますから。次に気持ちを切り替えて行きます」
　
中邑「2敗だってよ。思いもしなかったよ。これが刺激っていう風には受け入れられないね。コンディションがいいとか昨日言ったけどね、勝つにはマジで勝ちに行くしかないでしょ」