DESTRUCTION’08 – 東京・両国国技館 – 第0試合 15分1本勝負

DESTRUCTION'08

日時: 2008年10月13日(月) 16:30開場　17:00開始
会場: 東京・両国国技館
観衆: 9000

第0試合 15分1本勝負

田口隆祐
石狩太一

井上亘
ミラノコレクションA.T.

境界線

07分04秒　スモールパッケージホールド

レフェリー｜マーティー浅見

MATCH REPORT

今大会は国技館の向正面側に巨大ビジョンを設置。また、その下に特設の花道を設け、迫力ある映像と華やかな入場シーンが興行を盛り上げた。
　
　16:40より行なわれた第0試合に登場したのは、G1タッグリーグへの出場が決定しているミラノ、石狩、井上の3人と、田口。ミラノはミケーレ、そして石狩はミケコとよだれかけをつけた小さな透明犬（ミケーレとミケコの間に生まれた赤ちゃん）を引き連れて入場。
　田口とミラノのマッチアップで試合開始。テクニカルなグラウンドでの攻防から分かれ、両者はスイッチする。
　井上はトーキック連打で石狩に先制。チョップ合戦も制して、ニーリフト連打。対する石狩はフランケンシュタイナーホイップ、サッカーボールキックからロープパラダイス。すると、ミラノもリングインして田口をロープパラダイスで捕え、2人同時にドロップキックを発射。息の合った連携を見せる。
　田口対ミラノとなり、ミラノはチョップ連打で田口を倒し、変型のアームブリーカー。これは井上がカットし、田口と共にミラノへまた裂き攻撃。そして、チョップ合戦となり、押し込んだ井上がキチンシンク。だが、ミラノは続く井上の突進を開脚してかわしラウンドハウスキック。しかし、井上もすぐに立ち上がってスピアーで突進。
　田口対石狩となり、石狩が串刺しフロントハイキック、スイングDDT。そして、ミラノとの合体ミドルキック、サンドイッチ延髄斬りからトラースキック。ミラノが低空ドロップキックで追撃し、石狩が側頭部へのミドルキック。カバーは井上がカットすると、石狩はブラックメフィストの体勢に入る。すると、田口はこれを回転エビ固めで切り返し、キックアウトした石狩にすぐさまスモールパッケージホールド。これで一気に3カウントを奪い、田口が勝利した。

　試合後、うなだれる石狩の肩をミラノが軽く叩き、2人はゆっくりとリングを後にした。

COMMENT

田口「結果を見れば僕の勝ちですけど、（石狩の）最後のキックの連打、あれが結構ヤバかった。ちょっとここで決めておかないといかれるなと思って、（スモールパッケージホールドの）タイミングがバッチリ決まって、ワン、ツー、スリーを獲ったんですけど。（ミラノと石狩の）あのキックの挟み打ち、あれは強烈でした。G1タッグ（G1 TAG LEAGUE）にエントリーしているんで、こんなところで負けていたら、田口・井上組が出た方がいいんじゃないかなっていう気がしないでもないですけど。今日の時点では完成されていなかったですね。まぁでも、変なところで間を取る隙が多いので、それさえ無くなれば面白いチームになるんじゃないですか。台風の目に（なる）」
井上「俺とか田口が新日本の第0試合？ふざけんなって！俺は今日の試合、もう技じゃないと思った。相手のミラノとか石狩、アイツらには別に何もないけど、アイツらにその悔しさをぶつけてやりました。そうしたら、アイツらはどう思っているか分からないけど、あっちも気持ちのこもった攻めで返してきた。俺はこの悔しさをG1タッグにぶつけるし、田口もそうだろう。ミラノも石狩もこんな負け方でG1タッグに出ることに関して、もっともっとモチベーションを上げてこないとダメだろうと気がついたと思います。今日、第0試合をやった4人の悔しい気持ちをそれぞれ次期シリーズでぶつけたいと思います」

ミラノ「完全に俺らの練習してきた勝ちパターンに繋げられると思ったけどね。まぁ、スーパーポジティブ人間の俺からしたら、今日がG1タッグの公式戦じゃなくてよかった。開幕戦までまだあるから。まだまだ出してない連携は、いっぱいあるからよ。（勝ちパターンで）もうこれで行ったんじゃないかっていう部分で、まぁ、彼（石狩）もちょっと油断した部分があったかもしれない。そのスキをつかれて一瞬、丸め込まれちゃったから。（課題は）今までうまく行ってなかった分、連携がうまく行った時に油断しないことだよ。まぁ、彼もコスチュームを変えたり、透明犬ミケーレ（とミケコの間）に子供が生まれたり、そういう色んなことがあったけど、リングの上でコイツは生まれ変わって一生懸命やっているからよ。俺はそれをサポートして、必ずG1タッグでなんかしらやってやるよ」
石狩「今日は手応えあったんですけどね。間違いなくもらったと思ったんですけど。今日、勝って弾みつけたかったんですけど、まだまだ最後の詰めが甘いというか。（G1タッグについて）ミラノが言った通り、今回は俺が生まれ変わるチャンスだと思ってますんで。アイツは今まであんなヤツでしたけど、今となっては俺のこと考えてくれているんで。俺はアイツのことを心から信用して。2人で一丸となって。1勝、2勝しますなんて甘い目標じゃないです。優勝はもちろん、『いちばん印象に残るタッグチームだった』と言われるように、記録を残したいですね」