メインイベントは内藤哲也(2勝2敗=勝ち点4)vsKENTA(1勝2敗=勝ち点2)の『G1 CLIMAX 32』Cブロック公式戦だ。2020年1.5東京ドーム大会のメイン終了後のKENTAの史上最悪の乱入から続く因縁の一戦。『G1』では2020年の公式戦10.17両国国技館大会で対戦しており、KENTAが勝利を飾り、内藤の決勝進出を食い止めている。
両者リングに揃うと、相変わらずゆっくりと入場コスチュームを脱ぐ内藤に対して、KENTAはいら立ちを見せる。そして、ゴング。内藤が近づいてくると、KENTAはすぐにロープに逃げて、容易に組み合おうとしない。
今度はKENTAがロックアップしようとすると、内藤がロープから半身を出して拒否。ようやくロックアップで組み合うとKENTAが顔面をかきむしりながらロープに押し込む。しかし、すぐさま内藤もアームホイップで反撃。KENTAを場外に出して、寝転がってポーズだ。
リング戻ってきたKENTAは再び内藤の顔面をかきむしりながら、場外に放り投げる。そして、内藤のお株を奪うようにロープを走って寝転がり、うつ伏せで頬杖を突いてのポーズで挑発。ならばと内藤はリングに戻ると見せかけて、ビッグブーツを放ってきたKENTAの足を引っ張り引きずり降ろすと、鉄柵攻撃を2連発だ。
しかし、KENTAはゴングを鳴らす木槌を手に持ち内藤に反撃。続けて鉄柵、鉄柱に内藤をぶつけて痛めつけていく。リングに戻すとサッカーボールキックで背中を蹴り飛ばす。だが、内藤もエルボーで反撃。KENTAをコーナーに押し込む。
しかし、KENTAは突っ込んできた内藤をショルダースルー。内藤がエプロンに着地してショルダータックルを放ってくるとその半身を蹴り上げてセカンドロープに宙吊り状態にすると、自身もセカンドロープからダイニングニードロップで首に一撃だ。
さらにKENTAはコーナーパットを外して金具に叩きつけるとショルダーネックブリーカードロップを炸裂させる。そして首4の字固めに捕獲したKENTA。ここは内藤もロープエスケープだ。ならばと内藤の胸板にミドルキックを連発。さらにロープに振ってバックエルボーをぶつけると、スリーパーで首にダメージを与えていく。
内藤が立ち上がってくると、マットに叩きつけたKENTA。内藤もエルボーで反撃。KENTAの攻撃をかわしてショルダーネックブリーカードロップだ。そしてエルボーを打ってからバックエルボーからの低空ドロップキックを首筋に打ち込む。
さらに内藤はコーナーホイップからKENTAを蹴り飛ばし、足払い、ロープを越えてのドロップキックだ。そしてグラウンドでレッグシザーズ・ネックロックに捕獲。ここはKENTAもロープエスケープだ。
しかし、立ち上がったKENTAは内藤がロープに飛んだところをパワースラムで反撃。コーナーに移動して内藤を誘うとスイング式のスタンガンでロープに打ちつけ、続けてコーナートップからダイビングラリアットだ。
そしてSTFに捕獲したKENTA。ここは内藤もロープエスケープだ。さらに立ち上がって反撃してきた内藤を今度はDDTでマットに串刺しにする。そしてタイガースープレックスの体勢に入ったKENTA。内藤が振り解くと後頭部にエルボーで一撃だ。
しかし、内藤はKENTAをロープ方向にプッシュ。上手くKENTAを捕まえると、ロープを踏み台にしてのスイング式DDTだ。そしてネッククランクで首を固めた内藤。続けてKENTAの右手首を掴んだまま首筋にバックエルボーを連発する。
KENTAがダウンしても無理やり立ち上がらせて何度もバックエルボーを打ち込む内藤。そしてグロリアで叩きつけるとロープに飛ばしてカウンターのスパインバスターだ。しかし、内藤がデスティーノを狙ってくるとそれを阻止したKENTAは内藤を逆にトップロープに持ち上げて、急角度のグリーンキラーを放つ。
続けて串刺し式のニーアタックから、顔面への低空ドロップキック。さらに倒れている内藤の土手っ腹にコーナートップからダイビングフットスタンプだ。そしてKENTAはトドメのgo 2 sleepを仕掛けるが、これを逃れた内藤はマンハッタンドロップで反撃する。
さらにKENTAを仰向けにしたままセカンドロープに吊るして、その首筋を自身のヒザに打ちつける。そしてエスペランサで追撃だ。しかし、KENTAもビッグブーツ、ブサイクへの膝蹴りで反撃。そして再びgo 2 sleepへ。しかし、内藤はこれをカウンターのデスティーノに切り返してみせる。
ここで両者ダウンとなったが、這いつくばりながらお互いにエルボーを打ち合う。そして、ヒザ立ちになってのエルボー合戦。さらに立ち上がると、両者一歩も引かずにエルボーの打ち合いだ。
ここは内藤が優勢になるが、KENTAはカウンターの掌底。続けて掌底を連発していくが、内藤は延髄斬り。さらにロープに飛ばされたところをジャンピングエルボーアタックだ。そしてトドメのデスティーノへ。
しかし、KENTAはスモールパッケージで切り返す。さらにコーナーの金具に叩きつけてからのスクールボーイだ。これを内藤が返すとブサイクへの膝蹴りで追撃。そして、もう一度go 2 sleepへ。しかし、内藤もこれを阻止してバレンティアに切り返すと、最後はデスティーノ。ズバリと決めて、KENTAから3カウントを奪ったのだった。
内藤はこれで3勝2敗で勝ち点6。勝ち点では首位の棚橋とザックに追いついた。一方のKENTAは1勝3敗となり、これでブロック1位は厳しい状況となった。