Circuit2008 NEW JAPAN BRAVE
- 日時
- 2008年4月13日(日) 18:00開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 2000
-
第4試合 60分1本勝負
IWGP Jr.タッグ選手権試合- (王者組)
- (挑戦者組)
※王者組が初防衛に成功レフェリー|タイガー服部
MATCH REPORT
NO LIMITが序盤に狙った連携技を阻止した王者チームは、ライガーが裕次郎にスライディングキック、AKIRAが内藤にトペスイシーダ。若さと勢いで迫るNO LIMITの出鼻を挫く。
しかし、NO LIMITはそれでも怯まない。裕次郎はライガーをショルダータックルで場外へ転落させ、内藤と共にAKIRAへギロチンドロップ&サンセットフリップの連携技をお見舞いする。
さらに裕次郎はエルボー連打でAKIRAに迫るが、AKIRAもカウンターのドロップキックで応戦。替わって入ったライガーは、AKIRAとのハイジャックパイルドライバー、変型裏足4の字固めで裕次郎を攻め立てる。
苦戦が続く裕次郎だったが、ダブル攻撃で突っ込んできたライガー、AKIRAをショルダータックルでまとめて怯ませ、両腕ラリアットで反撃に成功。裕次郎のタッチを受けた内藤は、ドロップキックで2人を蹴散らす。そして、AKIRAにミサイルキックをヒットさせる。
だ が、AKIRAも低空ドロップキックで内藤に応戦し、回転エビ固めへ。これを内藤がカウント2で返すと、ここから丸め込み合戦を展開。その後、AKIRA が延髄斬りを放つと、内藤はジャンピングエルボーアタックでお返し。これで共にダウンし、それぞれパートナーにタッチする。
ライガーは、串刺しランニング掌底からパワーボムを狙うが、裕次郎はこれを阻止して変型アバランシュホールド2連発で一気に反撃。そして、自分が踏み台になって内藤に串刺しドロップキックを打たせると、その直後にラリアットでフォールを迫る。
NO LIMITに押されるライガーだったが、裕次郎のブレーンバスターを投げ返してパワーボム。そして、ダイビングボディプレスでダイブするが、裕次郎は両膝 を立てて阻止。だが、ライガーも直後に裕次郎が放ったムーンサルトプレスを不発させる。これで両者はエプロンに下がり、AKIRAと内藤がリングイン。 AKIRAは、ライガーの串刺し掌底からムササビプレスで内藤をカバーするが、これは裕次郎がカットに成功する。
試合時間15分経過のアナウンス がされる中、ライガーが裕次郎にプランチャでダイブする。リング上では内藤がAKIRAのオールド・ボーイをスクールボーイで切り返し。カウント2でクリ アしたAKIRAは、カウンターのスパインバスターから今度こそオールド・ボーイを極める。それでも内藤は「内藤」コールの後押しで力を振り絞り、必死で ロープを掴む。
反撃に転じた内藤は、カウンターのジャンピングエルボーアタックをAKIRAにヒットさせると、ここで裕次郎との合体技 “LIMIT LESS EVOLUTION(リミット・レス・エボリューション=公募により採用された技名)”を狙うが、ライガーの妨害で不発に終わる。
裕次郎に羽交い絞めされたAKIRAは、脱出に成功するとロープへダッシュ。すると、NO LIMITはここでLIMIT LESS EVOLUTIONをカウンターで炸裂させるが、惜しくもピンフォールは奪えず。
そ の直後、内藤はスターダストプレスでダイブし、AKIRAをカバーするが、ライガーにカットされる。ライガーの助けを受けたAKIRAは、裕次郎のスピ アーを内藤に誤爆させ、そのまま内藤をラ・マヒストラルで素早く丸め込む。内藤はカウント2.9で返し、起死回生のジャンピングエルボーアタックを放つ が、AKIRAはこれをジャンピングハイキックで迎撃。そして、オールド・ボーイで内藤を捕らえる。これで内藤はギブアップし、王者チームが初防衛に成功 した。
試合後、裕次郎はAKIRAと健闘を称えあい、握手と抱擁をかわす。一方、内藤は、ライガーの胸を突き飛ばし、「ライガー、もう一丁だ!」とアピール。ライガーは「いいぞ」と快く返事し、再戦を誓った。
COMMENT
ライガー「とにかく、アイツらスゲェ。裕次郎のキャリア、何年だ? 内藤は何年だ? 俺とAKIRAはほぼ同期だよ。俺らがアイツらのキャリアの時は鼻垂らしてスクワット、イチ、ニー、サンと数えてたよ。試合があるかどうかもわからない、 そんな生活だった。ヤツらの成長ぶりはなんなんだ。凄い、素直に認める。オヤジだなんだ言うのはいい、俺ら、確かにオヤジだ。簡単に超えさせない。俺たち が若いヤツらに簡単に『ハイどうぞ』と席を譲ったって、ファンは納得しない。俺達だって意地がある。AKIRAどうよ? すぐに超されそうな気もするがな。蝶野が言っているように、俺たちレジェンドがやる仕事は色々ある。その中でああいった若い人間たちの壁になり、またタッ グを組んだっていいじゃないか、なぁAKIRA?」
AKIRA「あぁ、ぜひ」
ライガー「それが俺たちの役割なんだよ。もちろん対角線に立 てば今日以上の試合をしてやる。見守るという言い方はおかしいが、壁になりながら引っ張っていってやる。他にこのベルトに興味のある人間、プリプリ? 何だっけ? デヴィット、稔でもいいだろうし、邪道、外道は何やってんだよ。毎回毎回イスを使って血だらけで、何が嬉しいんだよ。新日本のリングだぞ、ここは。ゴミ が! 所詮インディー出身はインディー出身か。こういう言い方はしたくないけど。技と力でぶつかり合えや。自信が無いからイス使うんだろ。かかってこい。邪道、 外道の歴史も終わらせてやるから。なぁ、AKIRA」
AKIRA「いやぁ、チャンピオンの仕事って辛いですねぇ」
ライガー「つれぇなぁ、やる事いっぱいだぜ、オヤジ、体力もたない」
裕次郎「結論から言うと、今日の試合で分かったことは、俺たちNO LIMITはまだまだ強くなれるってこと。それが今日の試合で分かりました。実力の差なんてほとんどない。キャリアの差はあるけど、実力の差はない」
内藤「キャリア、俺はキャリアって言葉が一番嫌いだけど、キャリア以外に何も負けてねぇよ。見りゃ分かるでしょ」
裕次郎「キャリア以外はアイツらに全て勝っている」
内藤「ライガー、AKIRA、もうちょっとだけベルト持たせといてやる。守れよ、他のチャレンジャーチームに負けるなよ。もう1回、俺達がやってやるから、それまで守っとけよ」
裕次郎「NO LIMITがこれからのJr.戦線をもっともっと激しく、面白くしてやるよ」