NEW JAPAN BEST 〜FLY AWAY〜
- 日時
- 2007年12月23日(日) 17:00開場 17:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 1995
-
第6試合 30分1本勝負
IWGP FUSION2 CHAMPION VS CHAMPIONレフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
ここから棚橋はストンピング、エルボードロップ、鉄柱とロープを利用した脚攻めで井上の膝を集中攻撃。
一方、井上は、カウンターの風車式バックブリーカー、バックドロップで反撃の糸口を掴み、腕ひしぎ逆十字固め、ドロップキックなどで棚橋の腕を集中的に攻める。
中盤に入ると、棚橋は井上のミサイルキックを手で払い、サンセットフリップ。そして、ダイビングサンセットフリップを披露する。しかし、井上もカウンターのスピアーで応戦。
続いて、エルボー合戦に突入すると、棚橋は張り手を一発入れ、スリングブレイド。そして、ハイフライフローを狙うが、井上は立ち上がってコーナーへ乗り、棚橋をマットへ投げ飛ばす。
ここから井上が怒涛の攻撃。スタガリンブローの構えからの変型バックブリーカー、トライアングルランサー、ダブルアームクラッチからの変型バックブリーカー、スピアー、変型スタガリンブロー(ファルコンアローのようにマットへ落とす)で棚橋を追い詰める。
フィニッシュを狙った井上は、トライアングルランサーを繰り出すが、棚橋は丸め込んで切り返す。そして、だるま式ジャーマンスープレックスホールドでフォールを迫っていく。
井上が、フロントキックを打つと、棚橋はそれをキャッチしてドラゴンスクリュー。そして、グラウンド式ドラゴンスクリュー、変型キャプチュード、ハイフライフローからのテキサスクローバーホールド。必殺フルコースで井上にギブアップを迫る。
なんとかロープエスケープした井上だったが、棚橋はグラウンド式ドラゴンスクリューから再びテキサスクローバーホールド。さすがの井上もタップし、棚橋が“IWGP王者対決”を制した。
試合後、井上の初防衛戦の相手であるTNAのクリストファー・ダニエルズから届いたメッセージVTRが上映された。
ダニエルズ「イノウエ、めでたい気分でいるのも今のうちだ。なぜなら、ニュージャパンにかつてない挑戦者が立ちはだかるからだ。この“フォーリンエンジェル”クリストファー・ダニエルズことだ。オレが“新日本ジュニア”のドラマを全て作り変えてやる」
ダニエルズの言葉を聞いた井上は、「IWGP Jr.は俺が守る!」と、ファンに約束。そして、「棚橋、お互いにベルトを防衛しよう」と、棚橋にエールを送った。
すると、棚橋は「井上さん、必ず防衛しましょう! 最後まで残ってくれた皆さんに送ります。ホールの皆さん、愛してま〜す!」と絶叫し、メインイベントを締めくくった。
COMMENT
井上「ところどころ対策は 立てましたが、リング上に上がったその瞬間、瞬間に考えようと思っていました。棚橋の動きもよく見えていたし、自分でも決して慌てることはなかったと思う んだけど、やっぱり1発1発が強烈でした。棚橋弘至は凄いチャンピオンでした。僕は棚橋と対峙した時に、アイツはヘビー級のチャンピオン、だけど、自分が 負けているようには感じなかったです。だけど、闘ってみて、やっぱり棚橋は強かった。修羅場というか、新日本プロレスを守って来た男の強さを感じました。 でも俺も今、チャンピオンという立場で、新日本Jr.を今以上に盛り上げていきたい。今日、棚橋に敵わなかった。だけど、試合を通じて、新たに自分に足り ないものが分かった。だから、棚橋が自分に勝っているものを、1つ1つ埋めていって、俺がJr.を引っ張って行く! 今日、Jr.のステージを上げるという闘いが、どこまで出来たか分からない。俺は満足していない。だから、また明日からも闘いは続くし、最後にみなさんが 温かく応援して下さったように、新日本プロレスらしい闘い方で、俺はアイツに勝ちたい。東京ドームでも第2試合の見方を変える闘い方をすると、声を大にし て言いたかった。でも、多分、今日それは出来なかったんじゃないか。だけど、俺はまだまだやります! まだ明日もある! 明日、たぶん大方の見方は棚橋(対)中邑なんじゃないですか。だけど、俺は譲らないよ。ミラノにこの後楽園で負けているからね。ミラノ、お前も(BEST OF THE)SUPER Jr.、G1(CLIMAX)と活躍したけど、今はどうなんだ? 俺とお前で、あのSUPER Jr.の後楽園(6月17日=決勝戦)みたいに、会場を大熱狂させようじゃないか。皆さんの声援が温かくて、昔だったら『ベルトを獲れてよかった』という 感じはあったと思いますが、もう俺はその場所にはいないんです。ベルトを獲って、新日本Jr.をもっともっと盛り上げて行く。俺の事を嫌いなヤツは、対戦 相手を目一杯応援してくれればいい。そういった会場の熱を、さらに大きな渦にして、新日本Jr.をもっともっと盛り上げて行きたいです」