新日本プロレスLA DOJOで経験を積み、現在はさらなる高みを目指しているフレドリックスが登場。プロレス界きっての実力者として知られるダニエルズとシングルマッチで対決。
ゴング直後、ダニエルズが握手を求めるも、フレドリックスは無視。そこからダニエルズがリストを極めると、フレドリックスはヘッドスプリングから体勢を立て直す。
その後、フレドリックスがバックを取ると、ダニエルズが切り返してスリーパーホールドを繰り出す。それでもフレドリックスはヘッドシザースを極めるが、ダニエルズが脱出してヘッドロックで捕らえる。
続いてダニエルズはショルダータックルを浴びせ、フェイントで片足タックルへ繋ぐ。しかし、フレドリックスドロップダウン&リープフロッグで幻惑し、カウンターフライングボディアタックでなぎ倒す。
さらにフレドリックスが腕を取って絞り、串刺しタックル、逆水平チョップなどで追撃。しかし、ダニエルズがスライディングでフレドリックスの股下をくぐり、フラップジャックで叩きつける。
これでダニエルズのペースとなり、低空ドロップキック、キチンシンク、ストマックブロックで追撃。さらに、串刺しタックルと逆水平チョップを連発していく。
だが、フレドリックスがエルボー合戦へ持ち込み、連打からエルボースマッシュを浴びせる。そして、串刺し攻撃を狙うも、ダニエルズが回避し、スピアーでなぎ倒す。
続いてダニエルズは、フレドリックスをロープへ振って2度目のフラップジャックで叩きつける。そして、ロックボトムの体勢に入るも、フレドリックスがアームホイップへ切り返し、スピンキックで後頭部を撃ち抜く。
さらにフレドリックスは、ラリアット、バックエルボー、ショルダースルー、串刺しフライングボディアタックで追撃。そして、エルボー連打でダニエルズを座らせ、串刺し低空ドロップキックを食らわせる。
フレドリックスの攻勢は続き、バックドロップ、ジャンピングエルボードロップ。そして、マニフェストデスティニーの体勢に入るが、ダニエルズがブルーサンダーへ切り返す。
その後、フレドリックスがトップロープ越えの前方回転エビ固めを繰り出すが、ダニエルズがこらえて上から押さえ込む。そこから丸め込みの応酬となり、両者が同時に立ち上がって逆水平チョップを打ち合う。
続いてダニエルズが張り手を見舞ってフレドリックスをフラつかせ、スクールボーイの形で丸め込む。そして、フォールへいかずにエンジェルウィングスを仕掛けるが、フレドリックスがリバーススープレックスで切り返す。
ここでフレドリックスは再びマニフェストデスティニーの体勢に入り、抵抗したダニエルズを回転十字固めで押さえ込む。それでもダニエルズが肩を上げると、フレドリックスはトーキックから串刺し攻撃にいく。
だが、回避したダニエルズがロックボトムで逆転し、最後はBME(2段ジャンプ式ムーンサルトプレス)でフレドリックスを葬った。
試合後、ダニエルズがマイクアピールを開始。
ダニエルズ「(※大歓声)落ち着いてくれ。今日は『SCU』(SoCal Uncensored=ソーカル・アンセンサード/ダニエルズ&フランキー・カザリアン&スコーピオ・スカイのチーム名)のコールが聞くことができて最高だぜ。南カリフォルニアの誇りだな。(※『SCU』コール)落ち着けって。今日の対戦相手にも言っておかないといけないことがある。(※ロープ際で座っているフレドリックスに向かって)カール、今日、対戦するまではお前のことはよく知らなかったが、今日の対戦で十分にわかった。お前はメチャクチャにタフな野郎だ。そして、お前がLA DOJOを体現したヤツならば、2022年のプロレス界も安泰だな! (※大拍手の中、立ち上がったフレドリックスと向き合い)俺も最大限の力を発揮させられたぜ。新日本プロレスもシバタサン(柴田勝頼)もお前のことを誇りに思っているだろう。もし、お前がもう1度俺と対戦したいのなら、よろこんで受け入れよう。なぜならばお前はプロレス界の未来だからな(※大歓声)」
その直後、ダニエルズはフレドリックスと握手をかわし、その手を挙げて称える。そして、深々とお辞儀をすると、フレドリックスも同様に頭を下げてリングを降りた。
ここでダニエルズが「もうひと言だけ。『SCU』!!」と叫び、続いて観客が『SCU!!』の大合唱。するとダニエルズは、「お前ら最高だぜ。ありがとう」と、感謝の言葉を残して退場した。
【試合後コメント】
ダニエルズ「(※身振り手振りをしながら)約30年間のプロレス人生を経て、“フォーリン・エンジェル”クリストファー・ダニエルズは『誰がリスペクトに値する存在であるか?』ということがわかった。“フォーリン・エンジェル”クリストファー・ダニエルズもリスペクトに値する。そして、ほかにもリスペクトに値する存在があるとすれば、それは新日本プロレスだ。それもただの新日本じゃない。新日本プロレスのLA DOJOだ。LA DOJOもリスペクトに値する。なぜなら道場の歴史はとても広くて深いからだ。(※指折り数え)ロッキー・ロメロ、ブライアン・ダニエルソン、サモア・ジョー。こいつら全員が、かつてこの道場でトレーニングを積み、素晴らしいレスラーとして羽ばたいていった。(※足もとを指さし)そして、現代の2022年は、(※指折り数え)カール・フレドリックス、クラーク・コナーズ、ゲイブリエル・キッド、アレックス・コグリンだ。こいつらこそいますぐにでもリスペクトを受けるべき存在だ。なぜならLA DOJOの厳しいトレーニングを経て、良いレスラーとして活躍しているからだ。今日、カール・フレドリックスがクリストファー・ダニエルズとリング上で対峙したが、アイツは俺に1度たりとも怯むことはなかった。カール、たしかにお前は素晴らしいレスラーだった。だが、お前に欠けていたのは俺が持っているような経験だな。(※自分を指さし)だから最後に勝ち名乗りを受けたのはこの俺だったんだ。そして、『NJPW STRONG』のヤツらがクリストファー・ダニエルズの首を狙っていることもわかっている。俺を倒せば自分のレスラーとしての価値が上がるわけだからな。だから『NJPW STRONG』のヤツらにチャンスを与えよう。トム・ローラーだろうが、ロッキー・ロメロだろうが、ジェイ・ホワイトだろうが誰だってかまわない。ジェイ、お互いによく知った仲じゃないか。もう1度手を合わそうぜ。だが、『NJPW STRONG』のリングで誰がかかってこようが俺には関係ない。(※カメラを指さし)クリストファー・ダニエルズはかかってくる相手全員を倒して、リスペクトを勝ち取ってみせる」
※フレドリックスはノーコメント