世界寛水流空手道総裁 世古典代 追悼興行
- 日時
- 2007年8月25日(土) 17:30開場 18:00開始
- 会場
- 三重・さんぎんアリーナ(松阪市総合体育館)
- 観衆
- 2150
-
第7試合 30分1本勝負
レフェリー|田山正雄
MATCH REPORT
サムライ対稔の場面。サムライのストレッチ技で苦しんだ稔が、サムライの手を噛んで脱出。そこから高速ブレーンバスターでサムライをマットに叩きつけ、「くたばれ、会長!」と叫んでニードロップを投下。そして、稔がサムライを場外に叩き落とすと、ミラノがフェンス攻撃。
これをきっかけにしてサムライがイタリアブラザーズに捕獲されてしまう。稔はサムライにドロップキックをヒットさせると、控えの永田を敬礼ポーズで挑発。
苦しいサムライはミラノの予告ブレーンバスターを着地してリバースDDTで脱出。替わった永田はミラノへミドルキック3連射。そして、ミラノのハイキックをかわして延髄斬り。さらにエクスプロイダーからフォールに行くが、カウントは2。
続いて永田がニーリフト連射からハイキックを発射。しかし、ブリッジでかわしたミラノがラウンドハウスキックで反撃。だが、永田もミラノのラリアットをかわしてナガタロックIIで逆襲。
サムライ対稔の場面。サムライのスイングDDTを受けた稔がノーダメージで立ち上がる。しかし、サムライは河津落としからグラウンド卍固め。
ここで永田もリングに入り、稔へ串刺しフロントハイキック、エクスプロイダー。そして、サムライがダイビングヘッドバットを投下。さらに、チキンウイングアームロックで稔にギブアップを迫るが、ミラノがカットに入る。
復活した稔は永田をコーナーに固定して、急所にキック。永田は股間を押さえながらリングの中をピョンピョン跳ね回って悶絶。続いて稔は永田を羽交い絞めにするものの、ミラノのトラースキックが誤爆。
劣勢に陥った稔は永田のブレーンバスターを脱出して丸め込むが、カウントは2。さらに稔は串刺し攻撃を回避してもう1度永田を丸め込むが、これもカウントは2。
こ こで稔を救出しようとミラノがエプロンに立つが、永田は稔を鉢合わせにしてミラノを場外に転落させる。すると、サムライがトペスイシーダを敢行してミラノ を分断。万全の体勢となった永田は、稔へサンダーデスドライバー。これで3カウントとなり、永田、サムライ組が勝利した。
COMMENT
サムライ「(両手で握手しながら)ありがとうございました」
永 田「(『棚橋選手の欠場で急遽カード変更となりましたが?』)サムライ会長と組んだり、日頃当たらない人とやるというのは新鮮だね。頭使えるから、いい刺 激になりますよね。ただ、こんな暑い中でも元気は元気だけど、やっぱりG1 CLIMAXが終わって、タイトルマッチ(10月8日両国大会)が決まっている中で、G1チャンピオンが出ていないというのは拍子抜けだよね。やっぱり、 会社の首脳陣やファンや業界が新しい選手に出てきて欲しい、そういう期待に(棚橋は)本当に答えられるのかなというのがある。もしかしたら棚橋というの は、そういう期待に押し潰されてしまう人間かも知れない。少なくとも今の棚橋に真壁のような諦めない、這い上がる力強さは見えない。(中邑)真輔の怪我 も、アクシデントだけど俺が怪我をさせてしまったし、棚橋も確かに不運だったかも知れない。ただ、今日来てくれたファンは待ってくれないし、G1後の初試 合で棚橋を楽しみにして来たファンはたくさんいると思うので。まぁ、10月のチャンピオンシップが決まって、『どうやって闘っていこうか?』って楽しみに して今日を迎えた訳ですけど、拍子抜けだった。だって、俺はもう39歳だぜ。サムライ会長は40過ぎだよ。元気だよ! ホントは俺らが駆け引きとかインサイドワークを使って、(若い世代に対し)顔じゃないというのを見せていかなきゃいけないのに。俺たちは負けるものが無い んだよ、体力的な部分で。ここ何年の俺の試合を見てみろよ、俺がいつ休んだ? 怪我したって必ず試合には出ているよ。この新日本の看板を背負う、期待を背負う、土台を背負うという事は簡単な事じゃ無いんですよ。それを分かって欲し い。(ヘビー級転向を宣言したミラノについて)いいんじゃないですか、身長もありますし、面白い試合をしています。棚橋が来ていない刺激の無さでガッカリ した分、ミラノの刺激を受けたし。稔のずる賢さというか、そういうのに触れて、そういう新鮮さで棚橋のいない分をカバーしたというか。サムライ会長の元気 の良さ。僕より大先輩なのに、この元気の良さですよ。(9月9日の東金大会について)村上(和成)が出れなくなった時に、中西さんが2つ返事で快くOKし てくれた事に凄く感謝している。永田、中西、大谷(晋二郎)の同期の絆を感じますよ。お互いをライバル視して、表面上は仲が良くても相手に嫉妬して、時に はぶっ飛ばしてやると思って一緒にやってきたメンバーですから。そして、中西さんとIWGPタッグを狙えて幸せですよ(9月24日広島大会)。勝とうが負 けようが、闘いにおいて今は凄く自信があるからね、俺。永田裕志を見せ付ける、今年は大成功ですよ。永田裕志は今、思いっきり自分をさらけ出して闘ってい るから、誰が出てきても怖くないですよ」
※稔はセコンドに付いた石狩に肩を支えられ、ミラノとは別に退場
稔「(ミラノは)ワザとっぽい誤爆はしてくるし、助けにこねぇしよ。あれはセーブできるだろうが。これはハンディキャップマッチじゃねぇんだから。(石狩に向かって)まぁいいや。“会長”、行こう」
ミラノ「今日の敗因はブラザーの乱れから。明日、C.T.Uは解散だけどよ、アイツとは切れない縁と思ってたけど、よく分かんない。アイツと俺は別れるかも知れないな」