『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』1月4日(木)東京ドーム大会で、ブライアン・ダニエルソンを迎撃するオカダ・カズチカ選手に直撃インタビュー!
撮影/中原義史
■『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』
2024年1月4日(木) 14:45開場 16:30試合開始 ※第0試合は15:30開始
東京・東京ドーム
★チケット情報 ★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「アリーナB」「バルコニースタンド」「車椅子席」は完売となっております。
※チケットはプレイガイド各社WEBサイト・コンビニ店頭端末で大会当日17:30まで販売いたします。
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※会場の当日券売場では11:00より発売いたします。
■(NEVER無差別級)6人タッグのベルトを取ることができたのですごい楽しいです。いつもの一人じゃない、孤独な闘いではないというか、しっかりと仲間、パートナーを信頼して闘うっていう、いままでに無かった感覚だったので、それはそれで凄く楽しく闘えてます
――さて、オカダ選手。本日は煽りVの取材でクルーザーでの撮影でした。様々なスポットを回りましたが、ご感想はいかがですか?
オカダ そうですね。最初の方は天気も悪かったと思うんですけど、今もまだ悪いですかね(笑)。でも青空もだいぶ出てきましたし、凄く良い撮影もできたんじゃないかなと思いますね。
――海はよく来られますか?
オカダ バス釣りが好きなので湖とかにはよく浮いてるんですけど、海は凄く久しぶりな感じがしますね。
――オカダ選手は、船の操縦もできるんでしたよね?
オカダ そうですね。免許も持ってますんで、この辺りだったら船は操船できるんですけれども、一度、外国人選手と一緒にこの辺りは出たような気がします。
――それは釣りですか?
オカダ 釣りじゃなくて普通にクルージングでした。一緒に行ったのが、外国人選手だったので「ドゥードゥードゥー」って音楽で低音を効かせながら隅田川をのぼって行って、浅草のあたりで戻ってきてディズニーランドのあたりを入っていく、みたいな感じでした。
――なるほど。では、ここからはプロレスの話に入っていきますが、改めて2023年を振り返っていかがですか?
オカダ まずは(アントニオ・)猪木さんの追悼興行から始まって、1.4東京ドームでIWGP世界ヘビー級チャンピオンになって4月まで防衛して、その後ベルトを失いましたけど、またNEVER(無差別級6人タッグ)という違うベルトを取ることはできたので、ベルトがない時期もありましたけども、ほぼチャンピオンでいられたのは良かったなと思いますね。
――NEVER6人タッグは、じつはIWGPのシングル王座以外だと初のベルトになりますよね。
オカダ そうですね。初めてのタッグのベルト、6人ですけれども、6人タッグのベルトを取ることができたのですごい楽しいです。いつもの一人じゃない、孤独な闘いではないというか、しっかりと仲間、パートナーを信頼して闘うっていう、いままでに無かった感覚だったので、それはそれで凄く楽しく闘えてますね。
――NEVER無差別級6人タッグ選手権では、ホントに多種多様なトリオと対戦してきましたよね。
オカダ 次世代の若いのと闘ったりだとか、AEWだったり、IMPACT! WRESTLINGのトップ選手と闘うこともできたので、それなりに話題を提供できたんじゃないかなと思います。ものによってはいろんなメインイベントのカードよりも強かったんじゃないかなと思いますし、凄く充実はしてましたね。
――オカダ選手、棚橋弘至選手、石井智宏選手だからこその対戦相手みたいなところもありましたよね。
オカダ そうですね。毎回、核となる選手が違うというか、それはそれでいろんなテーマを持って闘えるのがこのNEVERのベルトなんだなと思いましたね。
■久しぶりのタップで負けっていう負け方をしてますので。前回は向こうのホームでしたけれども、今回は僕のホームで、その借りをしっかり返せたらいいなと思ってます
――そして、11.4大阪大会でブライアン・ダニエルソン選手からVTRメッセージで挑戦表明がありましたが、現在の心境は?
オカダ 挑戦表明というか、挑戦したいのはこっちだったので、それは凄くありがたかったですね。またリベンジの機会をもらえたというか。そんな中でも前哨戦が無いので気持ち的に上がるものは無いんですけども、それは僕に限らず、お客さんもそうだと思うんですが、始まった時の入場の空気とかを感じてもらえれば、「このカードは凄いカードだな」と思ってもらえると思うので、そうなってからボクも気分が上がっていくんじゃないかなと思いますね。
――6.25『Forbidden Door』でオカダ選手に勝利しているブライアン選手もその試合で負傷、10.25AEWのタッグ戦でも負傷したことで、「オカダにリベンジする」と発言しています。もちろんオカダ選手もリベンジへの想いは強いと思いますが。
オカダ そうですね。向こうは腕を折られた、目を怪我させられたとか、いろいろあるかもしれないですけど、こっちは負けてますからね。久しぶりのタップで負けっていう負け方をしてますので。前回は向こうのホームでしたけれども、今回は僕のホームで、その借りをしっかり返せたらいいなと思ってますね。
――やっぱりギブアップでの敗戦というのは、ご自身の中でも大きいですか?
オカダ ギブアップだからってことはそんなに無いんですけど、やっぱり負けは負けですし、あれだけの世界のトップ選手と闘えて負けてしまったってことは、新日本だったり、日本のレスラーの方が下だと思われてしまうこともあるんじゃないかなと思います。そこは良くないのかなと思いますので、しっかりとリベンジはしたいですね。
――あらためて、これまで2度闘ったブライアン選手の印象はどういったものでしたか?
オカダ デカかったですね。身体の大きさとかではなくて、存在感のデカさっていうのはすごく感じましたし、やっぱり世界は広いなと。まだまだこんな凄いレスラーがたくさんいるんだっていうのも感じましたし、技術っていうのはもちろん新日本プロレスでもWWEでもAEWでもいろんなところで闘ってきた技術があって、トップ選手っていう部分もあると思いますし、本当に身体以上に向き合った時の大きさっていうのはすごく感じましたね。
――ブライアン選手は人気実力とも“世界トップクラス”と称えられる選手ですが、何をもってトップだと思いますか?
オカダ やっぱり実力もそうですし、お客さんをしっかりと背負って闘うっていう部分はあるのかなと。そういう部分では、かつて新日本プロレスを経験したからこその力っていう部分はあると思いますし、もともと(旧)LA道場出身じゃないですか。新日本らしい練習をしてきたからこそ、お客さんの声援と共に闘うっていうのもうまい選手だと思うので、その辺はまたいろいろと次の闘いであるんじゃないかなと思います。
――『Forbidden Door』でのシングル戦では、The Blackpool Combat Clubの一員という闘いとは違って、対オカダ選手というか、コスチュームも変えてきた。そういう部分でも現地のお客さんを味方につけた印象もあります。
オカダ 入場でもビックリしましたし、試合途中の「YES!」コールもやってたじゃないですか。その辺はいつものチームのブライアンと闘うっていうよりも“一対一の闘い”を意識して来てくれたんじゃないかなと思いますね。
■新日本プロレスでどんどん凄い闘いをして、世界に届けていきたいっていうのはありますね。新日本プロレス以外でおもしろい闘いはないと思います。なぜなら、ボクがいるからです
――先ほどお話に出たように、ブライアン選手は猪木さんが創立した旧LA道場出身ですが、何か猪木さんとの共通点のような面を感じることはありましたか?
オカダ 正直、共通点はそんなに無かったですかね。2人ともスタイルは違いますし、でもレスラーみんな負けたくない、勝ちたいっていう思いはあると思うので、それはもうやっぱりヒシヒシと感じましたね。
――初対戦の前はブライアン選手に対して、特別な感情はありましたか?
オカダ 向こうは覚えてないと思いますけど、ちょいちょい会ってるんですよ。僕がメキシコにいた時にも大会に来てましたし、僕が以前のLA道場へ練習させてもらいに行った時、そこにブライアンもいましたし。
――そこは運命的なものを感じますね、まず、オカダ選手の『闘龍門MEXICO』のデビュー戦と同じ興行にブライアン選手が出場していたと。
オカダ 同じ興行です。2004年8月29日のボクのデビュー戦の時にいた思い出はありますね。
――そのあと、旧LA道場で一緒になった時は、肌を合わせての練習もされていた?
オカダ しました。まあ、その時はアメリカのインディーのトップ選手でしたけど、そこからWWEに行ってあそこまでスターになって。試合はそんなに観てなかったんですけど、「一緒に練習していた人があそこまでの存在になるんだ」っていう、そこはビックリした部分でもありましたし、ボクもそこに追いついてこられたのかなと思いますので、闘っていてそういう感慨深さみたいなのはありましたね。
――そんな繋がりがあったんですね。ブライアン選手のような世界のトップ選手から狙われる存在になったという点に関してはいかがですか?
オカダ それは凄く光栄なことですし、日本のトップ選手はたいだい闘ってきましたし、次は世界ってことで、世界の選手から狙われるっていうのは凄くありがたいことですね。僕もまだまだ闘っていない選手、闘いたい選手もたくさんいますし、その闘いをどんどん日本で実現していけたらいいなと思ってます。
――今回は「世界最高vs世界最高」という呼び声も高い一戦ですが、ご自身の中で自負はありますか?
オカダ 正直、世界最高とまでは思わないですけどね。ただ、僕より優れてるヤツはいないなっていう……(ニヤリ)。世界最高じゃなくて、“僕以上はいない”っていう感じですね。
――しかも、そういった闘いを新日本のリングで見せてきたという部分も大きいかと思います。
オカダ そうですね。新日本プロレスでいろんな選手と闘ってきたからこそ、認められたっていう部分はあると思いますし、新日本プロレスでどんどん凄い闘いをして、世界に届けていきたいっていうのはありますね。
――「リング上の闘いは新日本がナンバーワン」と言われることも多いですが、そこは譲れない部分がありますか?
オカダ 新日本プロレス以外でおもしろい闘いはないと思います。なぜなら、ボクがいるからです(キッパリ)。
■SANADA vs内藤の闘いっていうのは、ボクもどこまでの闘いになるかは未知数なので、ブライアンとの試合に勝って楽しくその試合を見られるようになれたらいいなと
――「世界」という部分では、中邑真輔選手、AJスタイルズ選手など、元新日本プロレスで闘ってきた選手が、世界でトップに立っているという部分に関してはいかがですか?
オカダ ほぼ8割ぐらいの世界のトップ選手は、新日本プロレスの闘いを経験してきた人たちだと思いますし、それだけトップレベルの闘いをしてるってことだと思うんですよね。だから、それを経験しないことにはトップになれないと思いますし、その闘いのほぼ中心にいさせてもらいましたから、僕と闘えばそういう闘いができるっていうことなので、「狙われてもしょうがないかな」と思います。
――日本から世界に出て、世界でトップになる選手って、いまで言うとMLBの大谷翔平選手が筆頭かと思います。日本にいながら日本での闘いが世界的に評価されるっていうのは、なかなか他のスポーツでは無いのかなと思うのですが。
オカダ それは新日本プロレスの長い歴史がある中でそれだけの激しい闘いをしてるっていうのが、インターネットの世界で評価されてるからだと思いますし、プロレスに関して言えば、日本のプロレスのレベルの高さは、世界中の人たちが知ってると思うので、それがあらためて評価されてるからかな、とは思いますね。
――そして、今回の一戦はホームである日本で、1.4東京ドームという舞台で闘うことに関して意識するところはありますか?
オカダ 新日本プロレスのファンの人たちには、ブライアンの凄さを感じてもらいたいですし、「メインを食いたいな」と思いますね。
――なるほど。一度、東京スポーツ紙上のインタビューで、試合順のファン投票みたいな話題もありました。あれは、オカダ選手から発信というわけではなかったですよね?
オカダ そうですね。べつに投票しようって言ったわけではないですし。でも、SANADAさんの言った通り、僕を倒した2人ですからね。僕もずっと東京ドームのメインイベントに立ってきて、本当に東京ドームのメインイベントっていうのは凄く大変な闘いだと思ってますし、ボクを倒した2人で素晴らしい闘いを、新日本プロレスらしい、IWGP世界ヘビー級らしい闘いをして、「最後、締められるものなら締めてください」っていう感じですかね。
――逆に言えば、いままではご自身がメインで、もしかしたら他の試合に食われるかもしれないという緊張感のある中でやってきた部分もあるというか。
オカダ そうですね。もちろん、その中で必ずしもIWGPの、メインイベントの闘いがその大会のベストバウトというわけではないですし、そんなこともたくさんあると思います。ただ、SANADA vs内藤の闘いっていうのは、ボクもどこまでの闘いになるかは未知数なので、ブライアンとの試合に勝って楽しくその試合を見られるようになれたらいいなと思いますね。
――大会のベストバウトを取る気は満々ですか?
オカダ ベストバウトを取る気は満々というか、メインを食う気は満々ですね。でも、それはボクとブライアンの試合に限らず、この『WRESTLE KINGDOM』のリングに立てるメンバーは、「必ず俺らが一番良い試合してやろう」っていう気持ちはあると思いますので、そこは全選手との闘いになるのかなと思います。
――改めて、この1.4東京ドーム大会は、世界のプロレスにおいてどういった位置づけにあると思いますか?
オカダ 世界的に唯一注目される大会なんじゃないかなと思います。『G1 CLIMAX』はシリーズですけれども、本当にいろんなたくさんの外国人選手が上がってくれますし、それこそ海外からプロレスを見に来てくれる唯一の大会だと思いますので、そこはやっぱり重要な大会だと思いますね。
■(ブライアン選手の「オカダの右腕をヘシ折る」という発言に対して)折ってもらってもいいんじゃないかな、と思いますけどね。でも僕はその折れた腕でレインメーカーにいって、しっかり勝ちたいなと思います
――話を戻して、前回のブライアン選手との試合の敗戦を踏まえて、今回の一戦へ向けての対策などは考えていますか?
オカダ 正直、対策っていう対策は練ってないです。本当にたくさんブライアンの試合を見るしかないと思いますし、前回の闘いからブライアンもいろいろと変わってはいると思いますので、それは僕もそうなんですが。まあ、凄い対策を練ったから勝てる相手ではないので。ただ、できることはしっかりとやっていきたいなと思いますね。
――ブライアン選手は今回の東京ドームに向けたインタビューで、「目には目を、腕には腕を」「オカダの右腕をヘシ折る」という物騒な発言もしています。
オカダ 折ってもらってもいいんじゃないかな、と思いますけどね。でも僕はその折れた腕でレインメーカーにいって、しっかり勝ちたいなと思います。
――それは『Forbidden Door』での負け方、相手の勝ち方にもつながる部分はありますか?
オカダ そうですね。やっぱりブライアン自身も腕を骨折した状態で僕に勝ったわけですから、僕も脚が折れた状態でドロップキックをしてもいいですし、腕が折れた状態でレインメーカーをしてもいいですし、何でもブライアンの好きなようにやれるんだったらやってほしいなと思います。
――レインメーカーで勝ち切れなかったっていう面での悔しさというのは?
オカダ いままでレインメーカーを当てて勝てなかったっていうことも全然ありますし、そこからレインメーカーを返されて負けたっていうこともたくさんありますので、そんな経験もたくさんしてます。悔しい思いっていうのは、負けたら悔しくはなりますけれども、次勝てばスッキリすると思うので、そこはあんまり気にしてないですね。
――ブライアン選手との闘いの先に、勝ったら何かを得られるようなイメージはありますか?
オカダ まだそこまで先のことは考えられないというか、まずはブライアンとの闘いに集中していきたいですし、そこを倒してからまた何か新しいものが見えてくるんじゃないかなと思いますね。
――では、最後に改めて2024年への抱負をお願いします。
オカダ ボクは2004年デビューなので2024年で20周年になります。ケガなく20年も続けてこられたのは凄い良かったなと思いますし、この第一線でいられる期間っていうのはもう10年もないと思うので、次の30周年に向けてしっかりと1日を大事に闘っていくしかないかなと思います。またやっぱり「20周年になりました」という時にベルトがないと寂しいですから、ベルトを取りに行けるように、2024年も盛り上げていけたらいいなと思いますね。
――最後に、オカダ選手がいま思い描く夢というか、叶えたいものを伺えますか?
オカダ 叶えたいもの……たくさんありすぎるというか、やっぱり一番は本当にプロレスを盛り上げて、どんどんいろんな人にプロレスの良さを知ってもらいたいっていうのは一番の夢ですかね。でも、それを叶えられるようにどんどんしっかりと闘っていかなきゃいけないと思いますし、プロレスを皆さんに届けるってことが一番の大きな夢なのかなと思います。
■『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』
2024年1月4日(木) 14:45開場 16:30試合開始 ※第0試合は15:30開始
東京・東京ドーム
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※「ロイヤルシート」「アリーナA」「アリーナB」「バルコニースタンド」「車椅子席」は完売となっております。
※チケットはプレイガイド各社WEBサイト・コンビニ店頭端末で大会当日17:30まで販売いたします。
・ローソンチケット https://l-tike.com/njpw ローソン・ミニストップ店頭Loppi
・イープラス https://eplus.jp/njpw/ ファミリーマート店舗
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※会場の当日券売場では11:00より発売いたします。