6月29日(金)、ZERO1道場にて、7月8日(日)プロレスリングZERO1・後楽園ホール大会に参戦する天山広吉、小島聡が会見に出席。大谷晋二郎&田中将斗戦に向けての意気込みを語った。
■天山広吉のコメント
「まず最初に、大谷晋二郎プロレスデビュー20周年、本当におめでとうございます。そして、この記念すべき大会でテンコジを対戦相手に選んでもらったことを大変光栄に思います。今まで炎武連夢とテンコジが交わることはできませんでしたけど、こうしてやっと実現することができました。正直自分も前々から意識はしてましたし、大谷晋二郎、田中将斗、素晴らしいチームだと思います。自分たちテンコジももちろん彼らに負けない歴史もあるし、数々のタイトルも獲ってきましたし、決まった以上は彼らに負ける気は毛頭ありません。20周年記念に華を添えるつもりもないし、華を持たせる気もさらさらないです。しっかり彼らを叩き潰してテンコジが新日本一、いや世界一っていうことを証明したいと思います。遠慮なくガンガンいきたいと思います」
■小島聡のコメント
「このたび大谷晋二郎選手の20周年という記念すべき大会に出場することができて非常に光栄に……思ってません。ZERO1側が、もしくは大谷選手側がテンコジなら勝てると思ってオファーを出してきたのであれば、ハッキリ言って『なめんじゃねえぞ、この野郎』と思ってます。大谷晋二郎20周年記念大会の試合が終わった後に、炎武連夢の2人には心の底から後悔してもらいたいと思います。以上です」
■大谷晋二郎のコメント
「テンコジと言われてるお2人は、数年前になりますが、私たち炎武連夢が毎日のように各団体で闘っていた時期に、実は一番意識していたタッグチームでした。そして、今ここで僕の勝手な解釈の仕方ですが、今闘わなければ意味のないものになってしまうんじゃないかなと。これから何年後かに実現しても意味のないものになるような気がしてですね、今ここで実現したのは成るべくして成ったと、そう思っております。そしてこの試合に関して言えば、テンコジと闘いたいという気持ち以上に、炎武連夢が勝たなければならないという強い気持ちを持っています。僕の20周年という記念大会ではありますが、炎武連夢の勝利という形で終わりたいと思います」
■田中将斗のコメント
「大谷社長も言ってましたけど、この団体に来て炎武連夢を組み出したときはテンコジというチームは組んでなかったと思うんですけど、日本のタッグチームの中でトップだったという印象が強かったので、『そのチームをどうしても超えたいな』『対戦は実現しないだろうけど、テンコジという名前を超えたいな』というのは頭の中にありました。それから月日が経ってここに実現するわけですけど、少し前までIWGPタッグのベルトを持っていた2人、やっぱり今もトップに君臨してるわけですよ。そのチームと炎武連夢があの頃の思いを抱きながら闘えるというのは、今からすごく楽しみです。最高のチームに最高の俺らが対戦してどういう試合になるのか、すごい楽しみです。もちろん、勝ちというのは必須ですけど、闘いを楽しみたいなと思います」
■質疑応答
——大谷選手に質問ですが、今の小島選手の発言を聞いて思うことは?
大谷「そうですね、まず最初に天山選手から『大谷選手、20周年おめでとうございます』という、これから闘うにも関わらずそういった労いの言葉をかけていただき、少々がっかりしたのですが、華を持たせる気持ちもないと、そして小島選手も『なめるんじゃねえぞ』と。その言葉を聞いてある意味で安心しましたね。けっしてなめてなんかいないし、20周年記念大会だからこの2人と闘いたかったんで、ずっと意識していた2人と闘いたかったと、それが僕の本心です。今の言葉を聞いてもうスイッチが入ってるんだなと思って、少し安心しましたね。だけど、田中のコメントから(テンコジは)少し前までIWGPタッグチャンピオンだったとか、申し訳ないけど僕の中ではまったく関係ない。チャンピオンだったとか、今の新日本で誰と闘ってるとか、どんなポジションだとか、僕はまったく関係ない。僕は天山広吉、小島聡と闘いたいんです。この2人と僕の中のこだわりとの決着を、この日に付けたいと思います。もう完全にスイッチは入ってます。必ず勝ちます!」
——小島選手に質問ですが、炎武連夢というチームの印象は?
小島「今から約10年前ですか、何度も試合をしたこともよく覚えてますし、そのときもすごくいい青春の1ページを送らせてもらえたと思ってます。ただ、タッグチームとしてのスピードだったりパワーだったり、すべての総合力においてテンコジが勝っていると、ほんの少しも、1ミリたりとも彼らに劣っているとは思っていません」
——天山選手、小島選手、この試合の後にIWGPタッグ王座決定戦を控えていますが、ベルトを失った状態であることに何か思うことや不安というのは?
天山「ベルトは今のところ自分たちの腰にはないですけど、あってもなくても俺たちテンコジに変わりはないですし、チャンピオンであろうがなかろうが、とにかくこの一戦にかけるのでしっかりと、炎武連夢という勲章をいただきたいと。俺たちが勝てば、また歴史の新たなる1ページになるだろうし、しっかりとテンコジらしさというものを、ぶっ潰しに行きたいと思います」
小島「まあ、ベルトがどうとかってことよりは、ある意味ではタッグの最高峰決定戦だと思うぐらいの気持ちはあります。かつて2000年と2002年ですか、タッグ大賞を獲ったこともありましたしね。そういう意味では非常に面白いものを見せられるんじゃないかなと思ってますけど。ただ、さきほども言いました通り、『なめんじゃねえ』と、そう思ってますので。それを頭に入れて闘いたいと思います」
——大谷選手、新日本でデビューされて20年後にこういう試合が組まれるとは、ご自身の中で想像されていましたか?
大谷「予想はまったく、20年前はしてないですね。こうやって田中とタッグを組めていることも僕は想像できていないし、ましてや20年前を考えたら、20年後の今、新日本を飛び出て団体を作って頑張ってるとも想像つかなかったですし。先のことは言わないですけど、プロレスラーになった20年前、デビューしたときからやはり変わらないものは、プロレスが大好きだ、プロレスの力というものを僕は信じてるだけですね。そのプロレスに対しての思いだけは何も変わってないですね。20年前、今を想像できないですけど、この気持ちは変わらないという確信はありました」
——大谷選手、田中選手に質問ですが、炎武連夢がテンコジよりもチームとして勝っている点は?
大谷「さきほどから小島選手のコメントを聞いていると、『俺たちは炎武連夢に劣ってない』とか、『俺たちに勝てると思ってたのか』とか、どうやら被害妄想に浸ってるみたいなんですけど、敢えて言うならば、すべて勝っていると言えばちょっと嘘っぽくなるな。いろんな意味を含めてプロレスに対する思いかな?熱い思いは絶対に負けない、負けてなるものか、その精神的なものが強いし、『そこで負けてないぞ』と言い張りたい」
田中「(小島が)『なめんじゃねえ』と言ってましたけど、なめてはいなかったけど、勝てるとは思っているんで。総合力でもチーム力、すべての面において炎武連夢のほうが勝っているというのを知らしめたい」
- 2012.6.29
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