6月26日、新日本プロレス事務所にて永田裕志選手が記者会見を開き、デビュー20周年記念興行の概要を発表した。
大会の正式名称は、『永田裕志デビュー20周年記念興行 Blue Justice IV 〜青義凱旋〜』で、9月9日に東金アリーナで開催される。
地元・千葉で自身のデビュー20周年を祝う大会ということもあり、永田選手も気合十分。気になるカードはいまのところ未定となっているが、盟友の秋山準選手(プロレスリング・ノア)、2009年のプロデュース興行でタッグを組んだ曙選手(チーム・ヨコヅナ)らにオファーに出していることを明かした。
また、1992年入門の同期で、現在は長期欠場中の中西学選手に向け、「会場に来て、復帰に向けてのエネルギーにして欲しい」と、熱いエールを送った。
■永田選手のコメントと質疑応答
永田「今年の9月でプロレスデビューして丸々20年経ちます。それを記念して、今年の9月9日日曜日、私の地元・千葉県東金市の東金アリーナにおいて、『永田裕志デビュー20周年記念興行 Blue Justice IV 〜青義凱旋〜』という形で開催させていただきます。新日本プロレスが今年で40周年という中、私自身、新日本プロレスでデビューしまして、ずっと丸々20年ずっと闘ってまいりました。その中では、新日本プロレスの最盛期と言われるぐらいいい時代もありましたし、大変低迷した時期もありました。そんな中、プロレス業界のみならず、格闘業界のつわものというか、とんでもない人間と闘ってきました。栄冠を勝ち取ったこともあれば、泥にまみれて涙を飲んだこともあります。現在の永田裕志はどうかといいますと、おかげさまでまだまだピンピンしております。『最盛期ではないだろうか?』と言われるぐらい元気いっぱいですので、それを地元の皆さんの前で披露できれば」
——カード編成のプランはありますか?
永田「希望とかそういう部分で言えば、同世代で元気があって、同志というか、そういう人には出て欲しい。そう言うと、もうだいたい皆さんおわかりになると思いますが、やはり僕と切っても切れない他団体の選手といえば、秋山準選手ですね。彼にはどうしても出て欲しいと思います。彼は三冠ヘビー級チャンピオンとして全日本プロレス、ノアで(GHC)タッグチャンピオンとして活躍されてきてるわけで。去年は僕もいっぱい彼に刺激を与えたかもしれませんが、今年はやっぱり彼の活躍に刺激というか、影響を受けていますから。お互いに影響を与えたり、もらったりする間柄なんでね。僕が“アンチエイジング”と言いますか、そういうものを世間にアピールする上で、欠かせない人間だと思いますしね、彼は。去年、アンチエイジングスという形で自分の自主興行でタッグを組みましたけど(2011年8月30日)、それ1回きりで、そのあとなんにも続いてないので、今年もう1回続けるのもありかなと思います。あと、3年前に地元でやった中で大変好評で人気が凄かったのが、曙選手。今回も出て欲しいということで、オファーは出しています」
——去年、天山広吉選手や小島聡選手が『20周年興行』を成功させたことが、刺激になりましたか?
永田「20年もやってますと、過去に色んなチームとかユニットがあったわけで。現在進行形で力があることを世間に見せつける上では、それを掘り起こすような“懐メロ”的なカードは、あまりやりたくない。G-EGGSとかチームJAPANというのがありましたけど、“あの時キミは若かった”的なカード編成はいい(不要)かなと(笑)。そういう考えであるからこそ、『横なり対戦相手に、秋山選手にいて欲しい』という気持ちが一番大きいのかなと。それで、同世代の仲間たちが傷つきながら闘ってる中で、一番メッセージを送りたいのは中西学選手。1日も早く復帰して欲しいので、彼には会場に来て、僕らの元気のいいところを目の当たりにしてもらって、それを少しでも復帰に向けてのエネルギーにしてもらえればというのがありますし。彼も今年20周年という中で、長期欠場していますけれど、1日も早く元気な姿を見せて欲しいので。かなり回復して体も戻って来てる中で、もうひと踏ん張りってところのパワーをね。僕の大会を彼に見せてあがることで、凄いパワーを持って行って欲しいなと思います」
——今回も非常に斬新なポスターですね?
永田「去年、怪獣と対決したのが、なかなか好評でしたので(笑)。子供たちにプロレスに興味を持ってもらうという上では、今年も“怪獣退治の永田裕志”がポスターに出て来るのもアリかなと思いまして。まあ、従来のプロレスのポスターとは、ずいぶん違った形にはなっておりますが」
——直前に『G1 CLIMAX』がありますが、そのへんは意識されますか?
永田「“手土産”を持って帰ったのは、5年前の15周年のときにIWGP(ヘビー)のベルトを持って帰っただけだったので。『G1 CLIMAX』の勲章とかを持って行ければ、『地元凱旋』という部分では、市民の皆さんにも元気になってもらえるかな?というのはありますね。地元だけじゃなく、プロレス界に、そして世間に、『永田裕志は、現在進行形の闘い中で、まだ健在である』とアピールできるカード編成にして行きたい。たしかに過去の“懐メロ”的なカードだと、お客様も『凄く懐かしい』と思ってくれるでしょうけど、『過去を振り返るより、未来が見たい』という気持ちがありますので。そういうのは、もうあと5年、10年先の記念大会でできればいいと思っています」
このほかに永田選手は、兼ねてから積極的に行っている地域貢献活動についても説明した——。
永田「子供のころから地域で遊んだり、様々なスポーツをやって、体を鍛えて来たことが、僕自身の礎になっている。そういう部分で公共への恩返しという形で、今回も地域の少年たちへ向けた企画をいろいろやっています。8月にはウチの選手でチームを作り、地元の子供たちとフットサル大会に参加したり、弟の永田克彦の力を借りて、地域の人たちに向けて手軽な運動を指導してもらう予定です。また、先日、株式会社ナガタロック主催で、『第1回NBGP少年野球大会』を2日間に渡って行なうことができました。優勝チームの成東ファイターズには、9月9日東金大会の試合前のリング上で“NBGPチャンピオンベルト”の贈呈式を行なう予定です。最初は、なかなかできなかったことが、こうやってだんだん大きな運動ができてきた。こうやって地域に還元できることを、非常によろこびを感じております。今回、東金文化・スポーツ振興財団が後援についてくれたのは、今までの地域貢献活動の成果だったかなと思っています」
■『永田裕志デビュー20周年記念興行 Blue Justice Ⅳ 〜青義凱旋〜』
9月9日(日)17:00〜
千葉・東金アリーナ
★チケット情報
※7月1日(日)両国国技館大会で特別先行発売!一般発売は7月8日より!
【写真:山本正二】