12月25日、全日本プロレスの「#ajpw Xmas MANIAx」後楽園ホール大会に新日本プロレス勢が大挙参戦した。
撮影/山本正二
■メインは、SANADA&BUSHIが、青柳優馬&ジェイク・リーとカルテット結成。タイチ&金丸義信、宮原健斗&青柳亮生と8人タッグ戦!
メインイベントの全日本プロレス創立50周年記念Final スペシャル8人タッグマッチには、元全日本プロレス、現L・I・JのSANADA、BUSHIが、青柳優馬、そしてこの日が全日本プロレスラストマッチとなったジェイク・リーと越境カルテットを結成。
対峙するのは、こちらも元全日本プロレスで、先ほど鈴木軍を解散したばかりのタイチ、金丸義信が参戦し、宮原健斗、青柳亮生と8人タッグで激突した。
先発は、“三冠ヘビー級王者”の宮原と、その宮原の2008年のデビュー戦の相手であるSANADA。クラシカルな序盤戦から、SANADAが軽快な動きを見せて、パラダイスロックを狙ったがこれは不発。
このあと、因縁のタイチと青柳優馬が対戦、優馬がエルボー連射すれば、タイチはノド輪攻撃。優馬のショルダータックルには、タイチがビッグブーツで応戦。優馬はバックドロップでブン投げる。このあと金丸はジェイク、青柳亮生はBUSHIと激しい攻防を展開。
試合は、20分を経過するも両チームとも引かずに熱戦は続く。BUSHIはミサイルキックから、ウインドミルの動きで立ち上がると、宮原に延髄切り。タイチと金丸にはブルドッキングヘッドロック、ドロップキックをお見舞い。
亮生は、BUSHIにポップアップ式ドロップキック、串刺しエルボー、アームホイップからドロップキックで蹴散らして、場外のBUSHIにケプラーダ一閃。BUSHIと亮生は、リングに戻ってやり合うも、亮生が旋風脚、BUSHIもロープに走る亮生を食い止めて、両者は同時ダウン。
ここで、またもやタイチと優馬がやり合う展開に。優馬は、串刺しエルボー、ダイビングボディアタックで追い込むもカウント2。優馬がさらに攻め込むが、タイチが背中にハイキックで逆襲。このあとタイチと優馬は、ローキック合戦ののち、優馬がエルボー、タイチはハイキックで応戦。優馬が投げっぱなしジャーマンを爆発させれば、タイチも攻撃を避けてジャンピング・ハイキック。
ここから、宮原が主導して逆襲のトレイン攻撃を行おうとするが、金丸は拒否したため、宮原と亮生のみで串刺し攻撃を展開。そうこうするうちに時間は、残り2分に。
宮原は、得意のシャットダウンで勝負を決めようとしたが、そこにSANADAが低空ドロップキック、ドロップキックで阻止。ここにタイチが相撲勝負を挑んで、ブン投げてアックスボンバーから、タイツを脱ぎ捨てて一気呵成!
だが、そのタイチにジェイクがハイキック発射。金丸はウィスキードリンクを噴射して延髄切り、そこへBUSHI、亮生も加わって、最後は全選手がダウン状態に。
残り30秒。宮原は、ブラックアウトを連発したが、優馬は丸め込みで応戦。エンドゲームの構えから、何度も丸め込んだが、カウント3は奪えずにここで無念のタイムアップ。SANADAとBUSHI、タイチと金丸は場内の万雷の拍手の中、リングをあとにした。
このあと、優馬は「俺が三冠のベルトを獲ったら、お前を挑戦者に指名してあげよう」とマイク。この日がラストマッチとなったジェイク、最後は宮原へとマイクリレーが続いた。
■第5試合に、ヤングライオン・中島佑斗&大岩陵平&藤田晃生が出陣! 全日本プロレスの若手トリオ・大森北斗&井上凌&安齊勇馬と激突!
第5試合に、新日本プロレスのヤングライオン・中島佑斗&大岩陵平&藤田晃生が出陣! 全日本プロレスの若手トリオ・大森北斗&井上凌&安齊勇馬と激突した。
試合は、序盤からヒートアップ。中島vs安齊、大岩vs北斗、藤田vs井上がそれぞれ気迫満点の攻防を見せたが、新日本勢は井上を捕獲して試合を有利に進める。
5分経過、北斗が大岩にエルボー連射、さらにコンプリートショット。ここに中島、安齊も加わったが、両者は場外戦へなだれ込む。
大岩は北斗に串刺しドロップキックから、エルボー合戦へ。北斗がローリングエルボーを見せれば、大岩はカウンターのドロップキックで逆襲。
試合終盤、またもや中島vs安齊が激しくやり合う中、中島のキックをかわした安齊が投げっぱなしジャーマン。
最後は、藤田と井上が交錯。井上がローリングソバット。ブレーンバスターの掛け合いは、藤田が勝利。さらにドロップキックからフォールに行くが、これはカウント2。
そこから、張り手を爆発させた藤田が逆エビ固めに。井上もロープへにじりよる粘りを見せたが、ついにギブアップ。
だが、試合後も激しくやり合う両軍チーム。勝利のヤングライオンズはリング上で勝ち誇ってみせた。
■第4試合には、矢野通が因縁のブラックめんそーれ、TAJIRIとトリオ結成。永田裕志&田村男児&本間朋晃と対戦!
第4試合には、矢野通が因縁のブラックめんそーれ、かつては新日本マットで抗争をくり広げたが、いまや盟友状態で、この日が全日本プロレスラストマッチのTAJIRIとトリオ結成。永田裕志&田村男児&本間朋晃組と6人タッグで対戦!
試合は、めんそーれが試合をかき回す中で、矢野がコーナー外しなどでかく乱。TAJIRIが永田に得意のハンドスプリングエルボーを見せれば、永田は矢野にジャンピング延髄切り。
試合終盤、矢野は田村を羽交い絞め。ここへめんそーれがサミングを狙ったが、案の定、同士討ちに。これで矢野がピンチとなり、ここへ田村と本間がダブルの小こけしを競演!
カウント2で追い込まれた矢野。しかし、本間&田村を見事に同士討ちさせると、田村にローブローを一閃。ここへTAJIRIがグリーンミスト発射、最後は矢野が電光石火のスクールボーイで丸め込み勝利を決めた。