• 2022.12.26
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【東京ドームまであと9日! インタビュー無料公開!】「“本物”と比べると、君はたいしたヤツではなかった。王は“城の鍵”を取り返すために戻ってくる」オスプレイを一刀両断! AEWのケニー・オメガがUSヘビー王座奪還宣言!!【WK17C】

「世界をもう一度変えてやる」11.20有明アリーナ大会で、USヘビー級王者のウィル・オスプレイに対して、衝撃のVTRメッセージを送って、1.4東京ドームでの王座挑戦が決定したケニー・オメガ。

3年前に新日本プロレスを退団、新興団体AEWの中心人物として活躍してきたケニーが東京ドームでの復活を前にいま何を思うのか? アメリカ現地で行われた特別インタビューを無料公開!

■アントニオ猪木追悼大会『 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~ 』
2023年1月4日(水) 14:45開場 17:00試合開始 
※第0試合は15時20分開始予定
東京・東京ドーム
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「バルコニースタンド」は完売となりました。
※アリーナBは残りわずか

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『 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム』特設サイトはコチラ!

■俺は自分が“ヒーロー”だと思っていた。この会社を救ったのは俺だ、約束の地に連れて行くのは俺なんだ。

――ケニー・オメガ選手、新日本プロレスを退団してから約3年が経ちましたが、改めて2019年の『WRESTLE KINGDOM 13』の後、そして棚橋弘至選手との最後のIWGPヘビー級選手権の後は、どんな心境だったんでしょう。

ケニー 『WRESTLE KINGDOM 13』の後、俺はこの会社を世界的なものにし、業界の最前線にまで引っ張ってきたのに、誰も認めてくれなかったのは辛かったよ。俺は自分が“ヒーロー”だと思っていた。この会社を救ったのは俺だ、約束の地に連れて行くのは俺なんだ。マディソン・スクエア・ガーデンでメインイベントを行い、世界中の人々にストロングスタイルのプロレスの魔法と威信を示すつもりだった。

そうなるはずじゃなかったのかい? そして、一番キツかったのは、俺が負けた後、会場にいた人たちの目に涙が浮かんでいたことだ。その時、俺は「みんなの気持ちが分かる」と思ったのさ。俺も「これはキツいな、苦しいな」って思った。でもよく見ると、それは嬉し涙だったんだ。俺が負けるのを見てファンは喜んでいたのさ。棚橋にベルトが移ったことを喜んでいたんだよ。

そのとき俺は、会場にいたみんなは俺のビジョンを理解していないんだと思った。もしかしたら、まだ、みんなはその準備ができていなかったのかもしれない。だから、「そうだ。今、俺がここから消えるにはいいタイミングなんだ。今こそ、この会社が俺を失うことの本当の意味を知るいい機会だ」と考えたのさ。   

――新日本プロレスを去ってからの3年間は、あなたのキャリアとプロレス界における地位にとってどのような意味を持つか、要約して教えていただけますか?

ケニー いつも「お前は世界一だ」とか「史上最高の試合だ」とか言われてきた。でも、他の誰かにとっては、俺ではない他の誰かが世界一なのかもしれない。でも、俺にとって本当にベストであるためには、あらゆるスタイルでベストである必要があるんだ。そして、俺は北米のプロレスに本当の意味で挑戦したことが無かった。

心の底から「そうしてみよう」と考えたことが無かったんだ。だから、俺のことをベストだと思ってくれている人たち、俺にはその才能があると思ってくれている人たち、ちょっとの間だけ待っていてほしいんだ。俺はアメリカでそれを圧倒的に見せつけてやる。“ベストバウト・マシーン”と呼ばれるゆえんをみんなに見せてやるんだ。

なぜ俺が小さな団体をグローバルなものにすることができたのか? その理由をハッキリと示してやるつもりだ。誰も知らない新興団体を、過去50年、60年、そして70年の間、アメリカで誰もが見たことのある最高のプロレス団体の最大のライバルにするつもりなんだ。

■俺は新日本プロレスが欧米マット界を脅かしつつある、あの可能性のあった時期に戻したいんだ。もちろん、俺の力でね。俺がキャプテンになれば必ず成功するさ。

――あなたが不在の間の新日本プロレスについて、どのような考えをお持ちですか?

ケニー うーん。それを表現するのは難しいな。このインタビューを読んでいる人の中に子供やペットがいるかどうかは分からないが、子供やペットを育てていると、時には人に誇れないようなことをすることもある。怒らなくてはならないようなことをすることもあるんだ。例えば、犬が床でウンチをしてしまう。あなたの子供も学校で居残りをしたり、ケンカをして停学になったりすることもあるかもしれない、ちょっとした乱暴な言動をしてしまうかもしれない。

俺にとって新日本プロレスは、恥ずかしくてどうしようもない子供みたいなものだった。新日本プロレスの話題を他人に話したくなかったくらいさ。俺は新日本プロレスが欧米マット界を脅かしつつある、あの可能性のあった時期に戻したいんだ。もちろん、俺の力でね。俺がキャプテンになれば必ず成功するさ。

でも、ウィル(・オスプレイ)のやり方を見ていると、だんだんムカついてくるんだよ。そして、「なぜ新日本プロレスは彼をプッシュしているのか?」ということが理解できないんだ。そして俺は理解したんだ。「他に人材がいなかったからなんだろうな」と。俺が戻ってくるまではね。

――2016年にオスプレイ選手が新日本プロレスに登場したときの最初の印象と、その印象がどう変わったかを教えていただけますか?

ケニー (ため息をつきながら)俺が、あの、ウィル・オスプレイが初めて新日本に来たとき、俺はどう感じたかって?  彼は他の選手と同じだったよ。彼のようにフリップやトリックを連発する選手はたくさんいるからな。そして、彼らの練習を見ているのは楽しいし、試合を見ているのも楽しいよ。でも、ウィル・オスプレイから“何か”を感じたことはあったかな? うーん、「あまりない」というのが実際のところだな。

そしてその後、彼が俺の穴を埋める責任を負った時、彼が少しは真剣に物事に取り組むようになったのかな、と俺自身は感じるようにはなったよ。リングの上で楽しむのではなく、仕事をこなすというか。その点では……君を誇りに思うよ、ウィル。

だが、俺の後釜は誰にでもできるようなものじゃないんだ。俺が君に頼んだからと言って、君がそれをできるとは限らない。プロレスの道具箱の中にあるような、あらゆる道具を持っているからといって、 俺がやってきたようなことが同じようにできるとは限らないんだ。

多くの不確定な要素、不確定なものがたくさんあるんだよ。ケニー・オメガがやってきたことの秘密は、ウィルには理解できないことだし、誰も理解することができないことなんだ。だから、ある意味で申し訳ないとも思っているよ。ウィルに謝らなければならないとも思っている。俺は不可能なことを彼に課してしまったのだから。

それで俺は今、ウィルのことをどう感じているのだろうか? 彼を哀れんでいる、彼が愚かな使命を帯びて、全ての人に対して彼は俺だと信じさせようとしているのが哀れなんだ。待ってくれ、今のは取り消そう。彼は自分が俺であることを人々に納得させようとしているのではなく、自分が俺よりも優れていることを人々に納得させようとしているんだ。

■(オスプレイに)君に欠けているのは精神力だ。君は不安定で、そして知性がない。だから失敗するんだ。

――オスプレイ選手は2017年、2018年を通じて、あなたと同じようにオカダ・カズチカを追いかけてきました。いまのところ、彼は“オカダ越え”に成功していませんが、あなたが成功したのはなぜだと思いますか?

ケニー ケニーがやったことをやりたい、ケニーのようなライフスタイルを送りたい、という話をよく聞くようになったんだ。AEWが始まったばかりの頃、(ジョン・)モクスリーから聞いたんだ。彼が言うには「ケニーの立場になって1カ月生活してみたい、『G1』にも挑戦してみたい。どれだけ(ケニーが)タフなのか感じてみたい」とね。

で、結果はどうだったか? アイツは『G1』のベスト4にも入ることができなかった。もちろん決勝にも進めなかったし、俺のように初挑戦で優勝することもできなかったというのが事実なんだ。

ウィルは、当然のことながら自分のやり方を良いアプローチだと考え、もしかしたら自分だけは例外になることができるかもしれない、モクスリーにはできなかったことができるかもしれないと考えていたんだろう。ジェイ(・ホワイト)ができなかったことを、自分ならできるかもしれないとかね。さて、今年の『G1』は失敗だったよな。オカダもあまり調子が良くなかったみたいだし。

ではなぜ、俺ができたことを誰もできないんだろうか? 理由はたくさんあるけど、大きな理由は“ここ”(自分の頭を叩きながら)にあるんだよ、ウィル。上のステージにそれが存在するわけではないんだ。君の運動能力を評価するつもりはないし、君にはたくさんの能力がある。経験? ああ、経験も大切な要因の一つだ。だが、能力が高ければその壁をも乗り越えられるんだ。君に欠けているのは精神力だ。君は不安定で、そして知性がない。だから失敗するんだ。

――ビデオメッセージでは「ケニー・オメガとウィル・オスプレイの違いを見せる」とおっしゃっていました。それは具体的にどのようなものなのか、言葉にして表現することはできますか?

ケニー もちろんだ。つまり、ケニー・オメガと誰かとの間にある“差”とは何だろう? それは「je ne sais quoi」(フランス語で〈分からない何か〉という意味)なんだ。いったい何が俺を他の誰かとはまったく違う存在にしているのか? それは自分の言葉では言い表せないんだよ。でも、俺は誰かの真似をしようとは思っていないんだ。次の“誰か”になろうとするのではなく、オリジナルの“自分”になろうとしているのさ。

ウィル・オスプレイは、ある種の領域に押し込められ、自分が自分でなければならないような立場に置かれているように感じる。彼は俺がやってきたように、「たくさんのチケットを売り上げなければならない」と考えているんじゃないかと思うんだ。俺のようにチケットを売り、俺のようにスポンサーを動かし、そして俺のように世界的にブレイクする必要があると感じている。彼はそれができなかったから、別の方法で、そして彼が知っている唯一の方法で、非常に小規模なインディーズでのプロレスショーで死すら恐れないスタントをすることでそれを実現させたんだ。

だが、大局的に見れば、それは何の役にも立たない。ウィル、君自身のためにはならない。新日本プロレスのためにもならない、そしてプロレス界にとっても何の役にも立たないんだ。役に立てるのは、ごく少ない観客たち、大物になるにはまだ早いレスラーたちを抱えている、イギリスの友人たちに対してだけだ。確かにそれは素晴らしいことではある。俺は……ほら、俺も彼らのような人たちのためにプロレスをやってきた、彼らはそれで幸せなんだ。だからある意味……君を誇りに思うよ、ウィル。君の功績を誇りに思う、君がしてきたことを。

俺たちは、それを少し混同してしまうんだ。君がいいヤツで、自分がどこから来たのかを忘れていないことについて……。でも、それは違うんだ。そういうことでは無いんだよ、ウィル。俺は大舞台で君には欠けているものがあると悟ったんだ。俺には生まれながらのスターとしての力がある。花崗岩から削り出したような身体。世界中の人々に語り掛けることができる能力。北米のファンやイギリスのファンたちに向けてだけではなく、日本の観客にも語り掛けることができる能力。君がやったことのないこと、絶対にやれないこと。

これは、もしGoogle翻訳が存在しなかったら、君たち外国人選手は誰もやらないようなことなんだ。そして、君はそんな状況でいることが恥ずかしくないのかい? その技術を持ってみろよ、そして誰か他の人にその役割を途中から任せるようにしてみろよ。俺たちは何がそんなに違うのだろうか? 俺は自分の道をすべて自分で切り開いてきた。お前は楽な道を選び、実績を残せない時はいつも他人に頼っていたよな。

――もし、今回あなたがIWGP US ヘビー級王座を獲得することができたらどうしますか?

ケニー 多くの人たちは、そのベルトが俺にとってどのような意味を持つのかを理解していないんだ。ケニー・オメガの功績のリストに並んでいる“ただの賞品”だと思っているようだが、それは全然違うんだ。

俺は史上初のIWGP US ヘビー級チャンピオンなんだ(2017年7月2日、ロングビーチ大会で、初代王座決定トーナメントを制して獲得)。新日本プロレスのために俺がアメリカで行った試合は 歴史上最も偉大なものとして これからも崇拝されるだろう。覚えておいてほしいのは、ウィルはベルトを持ちながら世界中でそれを防衛してきた。チャンピオンとして素晴らしい仕事をしてきた。だが、そのベルトはもともと君のために存在しているのではないんだよ。

あのベルトは、あの輝きは俺のために作られたんだ。ウィル・オスプレイのことを考えて作られたベルトではないんだよ。ウィル・オスプレイに関係なく、ベルトには情熱と芸術が込められたんだ。あのベルトのすべては俺のためにあったんだ。俺が行ってきた防衛戦は、すべてが観客の記憶に残るものだった。あのベルトを獲ったときのことは、決して忘れないだろう。

君は何かみんなの記憶に残るような仕事をしたのかい? 伝説になるようなことをしたのかい? 俺の知る限り、そのベルトは“貸し出し中”であるだけなんだ。俺の大切な財産を。そろそろ返してほしいと思っているんだ。

そのベルトはAEWヘビー級のベルトでも、IWGP世界ヘビー級のベルトでもない。俺が取り戻そうとしているのは6人タッグのベルトでもない。世界一のプロレス団体が俺のために作ったベルトなんだ。俺にとって大切なベルトなんだ。もしどうしても返してもらえないなら、力ずくで取り返すだけだがな。

■君の席はもう無くなるんだ。君はよくやった。だが十分ではなかったんだ、本物と比べると、君はたいしたヤツではなかったんだ。

――1.4東京ドームでの復帰戦は、新日本プロレス、AEW、そしてご自身にとって、どのような意味を持つものにしたいと考えていますか?

ケニー もうすでに十分大きな意味を持たせることができていると思うよ。東京ドームでの復帰戦は天文学的な数字を叩き出すことになるはずさ。これは“祝祭”であり、真の意味でのカムバックになるはずなんだ。ファンのみなさんやレスラーのみなさんは、この困難の多い時代を長い間、闘い抜いてきた。あなた方が何年も苦労してきたということは理解している。

それはパンデミックとの闘いのことだと思うかもしれないが、いや、そうではないんだ。俺が言っているのは、君たちが“俺抜き”で船を走らせ続けなければならなかった、という苦労のことなんだ。ケニー・オメガがいないと、カリスマ性のあるレスラーがいない。マジックもない。そして、観客も集まらないんだ。

試合を観戦する人たち、試合を話題にする人たち、そして、プロレスについて議論をする人たちが必要なんだ。また、以前のように新日本プロレスを中心としたファンとレスラーが生み出す一体感が必要なんだよ。

長年苦難が続いているが、この業界が必要としているのは、その解決策なんだ。プロレスを応援する理由、プロレスを観て喜ぶ理由、試合を観戦するためのチケットを買う理由、会場に足を運ぶ理由が必要なんだよ。本当に人々が本当に楽しみだと感じる何かが、新日本プロレスには必要なんだ。

ケニー・オメガがIWGP US ヘビー級王座のベルトを持つこと、そのことが、みんながチケットを買う理由になる。それはプロレス専門誌を買う理由になり、PPVを買う理由にもなるんだ。AEWの試合の放送を見る理由にもなる。毎週水曜日にはFITE TVで試合を見ることができるし、新日本プロレスワールドでも見ることができるよな?

ウィルにとって残念なのは、ウィル・オスプレイという名の実験的プロジェクトから、これからみんなが離れていくということなんだ。君はベストを尽くしたよ、これまでお疲れさまでした。他に何を望むかは分からないが、背中を叩いてやるよ。フルーツバスケットをやろう、君の席はもう無くなるんだ。君はよくやった。だが十分ではなかったんだ、本物と比べると、君はたいしたヤツではなかったんだ。悪いがウィル、君は前に進まなければならない。王は城の鍵を取り返すために戻ってくるんだ。

――では、ウィル・オスプレイ選手への最後のメッセージ、そして新日本プロレスのファンへの最後のメッセージをお願いします。

ケニー (日本語で)新日本ファンの皆様、心配していることが良く分かりますよ。もし、ケニーが負けたらどうなるだろう?この3年間の悪夢が終わらないだろうと思っているでしょう?でも大丈夫ですよ。心配しなくていい、目を覚めしていいです。皆好きのケニーがチャンピオンだった時代が必ず帰ってくるから。

(英語で)そして、ウィル、次に会うまでお別れだ。君にはもうすぐ会える、だから、それまで、Good Bye and Good Night、BANG!
 

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