4月17日(日)、都内・後楽園ホールで開催されたKAIENTAI DOJOの9周年記念興行『CLUB-K SUPER evolution9』に新日本プロレスのプリンス・デヴィットと田口隆祐のApollo55が参戦。旭志織&大石真翔のリトル☆ギャラクシーを相手にIWGPジュニアタッグ王座の防衛戦を行った。
新日本ジュニア制圧を目論むK-DOJO総帥のTAKAみちのくだったが、新日本の3・20尼崎大会でタイチと組んでApollo55に挑戦したものの敗戦。しかし、TAKAは菅林直樹社長に直訴し、K-DOJOの4・17後楽園大会でのIWGPジュニアタッグ選手権開催を認めさせていた。
かくしてK-DOJOの3・26千葉大会では次期挑戦者チーム決定戦となる1DAYトーナメントが開催され、これを制した旭&大石が今大会での挑戦権を獲得していたのである。Apollo55にとっては3度目の防衛戦。アウェイで勝利を飾り、新日本に無事IWGPジュニアタッグを持ち帰ることができるか?
先手を奪ったのはApollo55。田口が巧みなグラウンドのテクニックで旭を捕獲すると、腕を捕らえて離さない。デヴィットと素早いタッチワークで交代交代、旭をいたぶっていく。さらにデヴィットとのダブルの低空ドロップキックも炸裂させると、大石も場外に蹴散らし二人で腰を振っておちょくってみせた。
一方のリトル☆ギャラクシーも手を蛇のように構えたおちょくりチョップをダブルで炸裂させて反撃。さらにその手でデヴィットと田口の股間をもちょこんと刺激したのだった。この旭&大石の反撃により一度は捕まった田口だったが、すぐさま挽回して逆に大石を捕獲。大石の左腕に照準を絞り、ロープを使ってのアームロック、指まで極めるワキ固めなどでジワジワとダメージを与えていく。
ところが大石の必死の脱出により、再び形勢逆転。デヴィットが交代した旭のフライングニールキックを被弾すると、さらに卍固めにも捕まる。これをカットに入った田口だったが、旭により二人まとめて卍固めに極められてしまった。負けじと田口も大石をDDTに、旭にはリバースDDTを同時に決めて反撃。大石にロコモーション式のブレーンバスター、延髄斬り、三角飛びドロップキックと次々と炸裂させていく。
勢いづいていた田口だったが、大石の丸め込み技を連続で食らってストップ。スタナーも被弾すると、旭との合体技で顔面を撃ちぬかれてしまう。さらにリトル☆ギャラクシーの絶妙なコンビネーションに捕まってしまった田口。その後もロープ際で旭に捕らえられ、大石のコーナーからのムーンサルトプレス、さらには旭の阿吽をも2発被弾。なんとか旭にバックドロップでお返しをしたものの、ダメージが大きく両者ノックダウン状態となってしまった。
ここで両チームともデヴィットと大石にタッチ。大石に雪崩式ブレーンバスターを食らわせたデヴィットだったが、リトル☆ギャラクシーのコンビネーションに捕まる。そして、合体技サボテンの花を食らったデヴィット。さらに雪崩式でのサボテンの花の体勢に捕らえられる。これは田口が必死に阻止。ならばとリトル☆ギャラクシーは田口をサボテンの花を仕掛けようとする。だが、これをデヴィットがフットスタンプで阻止すると、田口は旭をどどんで蹴散らす。大石を孤立させたApollo55はブラックホールバケーション、最後はデヴィットがブラディサンデーでトドメを刺した。
試合後、マイクを握った田口は、「大石選手、いつの間にかΩを解散しちゃって。大石さんとシングルでやって、Ωに入ったはずなのに今日まで一切の音沙汰なく。でも、Apollo55とリトル☆ギャラクシー、何か繋がりがあるようですね。何かある時は呼んでください」と挨拶。大石も「Apollo55とリトル☆ギャラクシーで、いつかでっかいギャラクシー行きましょうよ」と答え、両チーム最後は爽やかに握手をかわしたのだった。
これにより、5月3日(火・祝)の福岡『レスリングどんたく2011』では、デイビー・リチャーズ&ロッキー・ロメロ組の挑戦を受けることになったApollo55、無敵の磐石王者としてどこまで防衛記録を伸ばすのか?
■4月17日(日) KAIENTAI DOJO 9周年記念興行『CLUB-K SUPER evolution9』 東京・後楽園ホール
〔IWGPジュニアヘビー級タッグ選手権試合〕60分1本勝負
◯ プリンス・デヴィット&田口隆祐〈新日本プロレス〉
(21分58秒 ブラディサンデー→片エビ固め)
旭志織&大石真翔 ×
※王者組が3度目の防衛に成功
■試合後のコメント
田口 「やっぱりこれまでゴールデンラヴァーズ、モーターシティー、邪道&外道、いろんなタッグチームとやってきましたけど、タイプとしてはモーターシティーに似ている感じですけど非常に凄いチームです。体がない分、スピーディーな動きでかき回されましたし、攻撃も一発一発が的確に入ってくるんで、顔面にも危ないところに入ってくるのもあったんですけど、ギリギリのところで凌ぐことができて、こういう結果を手にすることがきて嬉しいです。未だ見ぬ強豪チームもいますし、そういうチームとしてドンドン試合をして、スキルを高めていきたいと思います」
──新日本の選手、インディペンデントの選手ということにこだわりはないですか?
田口 「ボクはないですね。実際にこうやって素晴らしい選手はいっぱいいますし。大石氏選手とは3年ぐらい前にシングルでやっていますけど、その時も実力のある選手だっていうことはわかっていますし。メジャーとかインディーだとか言っている時代じゃないと思います。ただ、ボクはこだわっているわけじゃないですけど、メジャーの新日本プロレスの一員であるという誇りと自信だけは持ってやっています」
──会場の雰囲気はいかがでしたか?
田口 「最初はブーイングが結構あったんでね、そういうことかと思ったんですけど、新日本からも多くのファンの方が来て、それに負けないぐらいの声援をいただいたんで。最後はハッピーエンドみたいな形になっちゃったんですけど、よかったんじゃないですか?」
※二人は、笑顔で記念撮影に応じた。
- 2011.4.17
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