月14日、新日本プロレス事務所で、なんと永田裕志選手の全日本プロレスの『チャンピオン・カーニバル』優勝会見の一夜明け会見が行われた。絶好調&ノリノリの永田さんが囲み会見でも、大いに語りまくった!
■報道陣との一問一答
——武藤・全日本のカラーの多い選手と闘いだったが?
永田 そうですね。意外に武藤さんのカラーに染まりつつあるのが真田選手かな、と。そのほかのKONO、諏訪魔、浜……その3人は独自のスタイルでやってるな、と。一番激しくつっかかってきたのが、諏訪魔選手。でも彼は、あんまり武藤さんのカラーは感じなかったね。ただ、全日本の特色なのかわからないけど、いろんな技をやろうとしてるな、と。身体が大きいから、技は一つ一つ重い。ただ、あんまりそうしないほうがいいんじゃないかな? もうちょっと技を大事にしてもいいんじゃないかなって。そこは全日本のスタイルなのかな? ……エルボー、キック、ストンピングより、技を出すことで組み立てていく。そこは全日本から帰ってきた当初の小島(聡)選手からも感じました。ただ、各自が思い思いにいろんなスタイルを作ってる。どの選手も自分の運動能力で、自分にあったものは出してると思いましたね。
——年齢的には上なのに、動きでは若い選手を凌駕した、その秘訣は?
永田 若い頃、そして学生時代からレスリングの基礎トレーニングや新日本プロレスの基礎トレーニングで徹底的にやってきた。その積み重ねと、あとは、コンディション調整ですよね? 今回、たまたま大一番が続きましたんで、「永田、狂い裂き」みたいに言われましたけど、それは結果が出たから言われるんであって。僕自身は、ここ数年の大一番では、いつもそういう元気なファイトを心がけてきたつもり。そこにこだわるのは、現役19年やってきた中で、完全に満足できてない気持ちがあるからじゃないかな、と。いま、あと10日で43歳なんですけど、「もう若い選手とは無理だろう」と、自分が感じたら退いていく時期なのかなと思います。ただ、年齢的なことだけで言われるのはくやしいし。出せるなら、食らい付いていきたいっすね。昨日の真田選手もほぼインターバルなしで決勝を闘ったことで「不利」と言われてたみたいですけど、僕からすれば「笑わせるな?」と。僕は、もうじき43歳、相手は23歳で元気いっぱいなハズなのにね。
——1人、借りを返さなきゃ相手もいますけど。
永田 ああ、船木さんですか。船木さんは尊敬する先輩ですし、鈴木みのるみたいに遺恨があるわけじゃない。本人とも試合後、少し話をしましたけど、「闘ったり組んだり切磋琢磨しながら業界を盛り上げていくのがいいですね」と。業界の大先輩なのにね? そういう言葉をかけて頂いて光栄だし、望むところです、と。だから、借りというよりは、僕は逆に今回負けてよかったです。今後、成長していくうえで。……船木さんの感情というものがずっと見たかったんですが、攻撃をしかけたときにどういう表情をするのか、と思ったけど、あの人は目を離さなかった。相当、蹴っ飛ばしましたけど、それにも関わらず痛い顔ひとつせず、睨みつけてきた。……ちょっと怖かったですよね? ああ、これがこの人が闘ってきた修羅場、そこを潜り抜けてきた男の冷酷さというか。ファンの頃見ていた掌底というのは、凄く速くて「かっこいいな」と思いましたけど、その頃の掌底をじかにもらったような。そこを強引に捕まえて、投げにいったり……昔、やったUインターとの抗争を思い出して、「ああ、俺もまだまだできるな」と。だから、やってよかったし、ドンドン闘ったり、もしかしたらタッグ組むこともあるかもしれない。
——この流れを新日本に持ち込んだら、新日本の選手にも脅威だと思います。
永田 ……本音を言うと、IWGPにも挑戦したいんですけどね? 三冠は近づいてきたけど、IWGPは離れていくような気もするんだよな(笑)。ま、年内のチャンスは『G1』だけだと思ってますから、また結果を出して挑みたいな、と。
——新日本の直近だと、5.3福岡で田中将斗戦が決まってます。
永田 ええ。田中選手は、こないだIWGP戦で負けたにも関わらず、僕に挑戦表明してきましたよね? 普通、負けた人間に挑戦表明しないじゃないですか? ファンから見たら格好悪いだろうし、「何やってんだ?」と思ったかもしれない。僕に敗れた悔しさが残ってて、勝った棚橋じゃなく負けた永田にきた。そういう泥臭い生き方、僕は好きですね? ……そんな田中に向けて、田中のためにってわけじゃないけど、そんな一途さに向けて、俺は堂々と胸張って、「『チャンピオン・カーニバル』という勲章をとってきたぞ?」と。「正々堂々、闘おうじゃないか」と。棚橋に負けて、田中もガッカリしたかもしれない。でも、俺は、俺のやり方で、業界髄一の勲章を獲ってきたぞ、と。いまなら、IWGPチャンピオンにも負けませんよ? 僕も日々、進化してる男ですから(笑)。いまなら、俺のほうが強いよ? だから、ベルトのほうは離れていく、と。そんな中、三冠ベルトは近づいてきたから、逆に勇気があるんじゃない?(笑)。
——その三冠ベルト挑戦の大チャンスに関しては?
永田 一回だけあるんですけどね? 三冠挑戦したことが。ただ、前回とはシチュエーションが違う。今回は、ベルトのほうが「巻いてほしい」と近づいてきてる。これを巻いたら、また大きな波紋を呼ぶ。日本マット界が元気になって、俺は「金になる」チャンピオンになるな、と。……でも、新日本のファン来てたよね? 俺、金になるんじゃねーか!(笑)。
——夏には、『G1』のトロフィーも?
永田 それもいいっすね。『G1』も10年前に獲って以来なんで。……そういえば、昨日は4月13日って……どっかで聞いたな、と思ったら、4年前に棚橋に勝って、IWGPチャンピオンになったのが、4月13日・大阪府立体育館なんですよ。今年は、IWGP獲れなかったけど、同じ4月13日に『チャンピオンカーニバル』を獲った……なんか、4.13というのはゲンがよかったのかな? 金曜日じゃなかったのがよかったのかな?(笑)。
——アジアタッグ挑戦とかはいかがですか?
永田 アジアタッグ? ……昔、真壁選手と組んで挑戦したことありましたね。ホントに、青義の心というものを全日本に広められたらいいですね。ん? (キング・)ファレ以外は今回、セコンドに付かなかった? ……まぁ、青義軍も考え方が各自あるんでね。ちょっと残念ですけど(笑)。以前、自腹で青義軍Tシャツを配ったときも、ファレだけは「カッコいいですね!」とよく着てくれて、あのときもファレだけだったなぁ(笑)。
■「NEW JAPAN BRAVE 2011」
4月19日(火) 18:30開始 東京・後楽園ホール
チケット情報はコチラ!
〔スペシャルシングルマッチ〕
真壁刀義vs小島聡
〔スペシャルタッグマッチ〕
棚橋弘至&永田裕志vs中邑真輔&田中将斗
〔IWGPタッグ王座次期挑戦者チーム決定戦〕
天山広吉&井上亘vs 内藤哲也&高橋裕二郎
〔スーパー・ジュニア スペシャル6人タッグマッチ〕
プリンス・デヴィット&田口 隆祐&KUSHIDA vs 飯伏幸太&ケニー・オメガ&佐々木大輔
■「レスリングどんたく 2011」
5月3日(火) 15:00開始 福岡・福岡国際センター
★チケット情報はコチラ!!
〔IWGPヘビー級選手権試合〕
(第56代王者)棚橋弘至vs中邑 真輔(挑戦者)
※3度目の防衛戦
〔IWGPタッグ選手権試合〕
ジャイアント・バーナード&“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン
vs 4月19日後楽園大会の勝者チーム
※7度目の防衛戦
〔IWGP Jr.タッグ選手権試合〕
(王者組) K-DOJO4月17日後楽園大会の勝者チーム
vs デイビー・リチャーズ &ロッキー・ロメロ (挑戦者組)
〔CMLL世界ミドル級選手権試合〕
(王者) 獣神サンダー・ライガーvsマスカラ・ドラダ (挑戦者)
〔スペシャルシングルマッチ〕
永田裕志vs田中将斗
※全9〜10試合予定(全カードは後日発表)。