3月10日、棚橋弘至選手が東京都世田谷区の玉堤小学校へ招かれ、5年生の生徒64人を相手に自身初の講演を行なった。
これは、「夢を持つことの大切さ」「夢を実現させるために必要なこと」を、プロレスの経験を通じて生徒たちに伝える「総合学習」の一環として実現したもの。棚橋選手は、約30分間に渡って熱弁をふるった。
「小学生の頃はプロ野球選手になるのが夢だった」と切り出した棚橋選手は、その理由を「女子アナと結婚できるから」と説明して笑いを誘う。その後は、「高校でその夢を諦め、新聞記者を目指して大学へ進学」→今度は大学の先生に憧れるものの「成績がふるわずに断念」→目標をプロレスラーに切り替え「アルバイトと筋力トレーニングに励んだ」と、希望と挫折に満ちた青春時代を赤裸々に告白。新日本プロレスの入門テストに2回失敗したというエピソードでは、生徒たちから驚きの声もあがっていた。
さらに棚橋選手は、「プロレスラーになるという夢をかなえても、夢はそれで終わりじゃなかった。『試合で勝ちたい』『チャンピオンになりたい』という夢がどんどん出てきた」と、実感をこめてコメント。「だから、夢は変わっていっていい。それまでの経験がぜんぶ自分の財産になる」と力説すると、「夢に終わりはないから、みんなもとりあえず頑張ってみよう!」と生徒たちにメッセージを送っていた。
棚橋選手の講演が終わったあとは、田口隆祐選手と高橋広夢選手も合流。生徒たちの心身を鍛えるべく、プロレス流のトレーニングを伝授した。
まず、棚橋選手たちが紹介したのが、新日本プロレス伝統のコシティトレーニング。田口選手が10kgと5kgのコシティを振り回して手本を見せ、生徒の代表がチャレンジしたものの、まったく手に負えず。プロレスラーのパワーを実感することとなった。また、ハイブリッジした高橋選手は、生徒たちを上に乗せても微動だにせず、首と足腰の強さを見せ付けていた。
その後は、本格的な筋力トレーニングとなり、全員そろってヒンズースクワット30回に挑戦。さらには、プロレスラーvs生徒64名の腕立て伏せ競争となり、生徒の1人が50回という記録を打ちたて、田口、高橋両選手に勝利するという一幕もあった。
最後に棚橋選手は、「みんなには絶対に明るい未来が待ってるから。夢を見つけて、夢を持って、頑張って下さい」と挨拶。夢を持つことの素晴らしさを、改めて生徒たちに伝えていた。
- 2011.3.11
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