IWGP Jr.タッグ強奪へ邪道&外道が始動! 永田は石井との壮絶なしばき合いを制す!/LOCK UP1月17日新宿大会試合結果
LOCK UP
1月17日(日)
東京・新宿FACE
○吉橋伸雄
(7分24秒 足取り腕ひしぎ逆十字固め)
×斉藤謙
=試合経過=
第1試合は、吉橋とZERO1の斉藤による若手同士のシングルマッチ。グラウンドでの関節の取り合いから、気合い十分のエルボー合戦と続く。ドロップキックを1発ずつ見舞った後、斉藤がフロントスープレックス、串刺しドロップキック2連発。
吉橋はカウンタードロップキックで反撃すると、ジャンピングエルボーアタック、ボディスラム、逆エビ固め。ロープに逃れた斉藤は、スリーパーホールドで捕獲し、ランニングサッカーボールキック。フォールを返されると腕ひしぎ逆十字固めへ。
脚でロープに触れた吉橋は、斉藤のキックを受け切りヘッドハンター、ボディスラム、逆エビ固め。これを何とかロープエスケープした斉藤に、吉橋は追撃のハーフハッチから足取り腕ひしぎ逆十字固め。斉藤はたまらずギブアップし、吉橋がシングル初勝利を挙げた。
=試合後コメント=
吉橋「今日シングル初勝利だけど、俺は新日本の相手から3カウントもギブアップも取っていない。確かにプロ1勝目は嬉しい事だけど、こんなところで手を挙げて喜んでいられないから。自分と同じ世代の岡田、その上に平澤光秀、内藤哲也、裕次郎と3人いるから。この1勝をステップアップに、何回も何回も勝ちを奪っていきたい」
第2試合
20分1本勝負
○関本大介
(9分02秒 ジャーマンスープレックスホールド)
×岡田かずちか
=試合経過=
グラウンドで仕掛けてくる岡田に対し、関本は弓矢固め。パワーファイトで岡田を圧倒する。それでも岡田はチョップ合戦に打って出ると、カウンタードロップキックで逆襲。ジャンピングネックブリーカードロップ、ミサイルキックから関本をフォールする。
岡田は、変型大外刈りから腕ひしぎ逆十字固めへ。すると、関本は上体を起こして立ち上がり、そのまま岡田を持ち上げてマットに叩きつける。
ジャンピングハイキックを被弾した岡田だったが、変型のバックドロップで反撃。だが、関本はコーナーに上がった岡田を捕えて雪崩式ブレーンバスター。そして、ダイビングエルボードロップからジャーマンスープレックスホールドを炸裂させて、粘る岡田をピンフォールした。
=試合後コメント=
岡田「……ダメだな、俺。新日本でも弱いし、対他団体でも弱い。クソッ! このままだと2009年と何も変わっていない。突っ走るだけ。必ず勝つまで成長します!」
第3試合
30分1本勝負
○外道
邪道
(19分03秒 スクールボーイ)
×ディック・東郷
日高郁人
=試合経過=
邪道、外道は東郷を捕まえる事に成功。外道は顔面へのトラースキックからパンチを連打。邪道はバックドロップ、そしてビューティフルパントキック。
苦しい展開を強いられた東郷だったが、2人を捕まえて邪道をDDT、外道をコンプリートショットでいっぺんに叩きつけ、日高のもとへ。日高はドロップキック連発で2人を蹴散らし、邪道にシュリケン、ステップDDT。そして、低空ドロップキックからスワンダイブミサイルキックを膝にヒットさせ、ショーンキャプチャーへと繋ぐ。
邪道は必死に耐えながら、上手く体勢を入れ換えてクロスフェースオブJADOで捕獲。これは東郷がカットすると、日高はローキック連打から再度ショーンキャプチャーへ。だが、これは邪道が耐えてジャーマンスープレックスで投げ飛ばす。
外道対東郷となり、東郷は変型フェースバスター、串刺しラリアット、スワントーンボム、ペディグリーとラッシュ。ここで東郷はコーナーへ上るも、控えの邪道が妨害。外道は、デッドリードライブ、DDTからスーパーフライを投下。だが、東郷は両膝でブロック。日高がトラースキック、東郷がラリアットと畳み掛けるも、カバーは邪道がカット。
ここでロープへと走った東郷の足をリング下の邪道が引っ張るも、外道の攻撃は邪道に誤爆。東郷はジャパニーズレッグロールクラッチホールドで固めるも、外道は勢いよくキックアウト。ロープの間から顔を出した東郷に、邪道がイスをフルスイングすると、外道がスクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。
=試合後コメント=
外道「ざまぁみろ、何年越しだ?」
邪道「2010年、最初の試合で出だしいいじゃねぇか。そのままデヴィットと田口、アイツらの腰から(IWGP Jr.タッグの)ベルト、簡単に取り戻してやる。やっぱり、俺らがチャンピオンじゃねぇとよ、会社も潤わねぇんじゃねぇか。客も納得しねぇだろ。遂に出てくるぞ、大御所が。2010年、邪道外道の年にしてやるよ。なぁ、兄弟?」
外道「オウ、その前に会社が休みの時に直訴してきたバカ(飯伏幸太)がいるだろ。あの“天然野郎”を返り討ちにして、俺らがベルトを取るステップにしてやる」
邪道「俺らが飯伏、ケニー・オメガ、アイツらを1発で潰してよ、DDTとの交流は終わりだ」
外道「これ以降は2度と受けねぇぞ!」
第5試合
45分1本勝負
○永田裕志
(15分47秒 バックドロップホールド)
×石井智宏
=試合経過=
開始早々から両者ならではの壮絶なしばき合いが続く。劣勢だった永田は、カウンターローキックをクリーンビットさせると、ここからキックの雨あられ。「蹴ってみろ、オイ!」と叫んで体を差し出す石井に対し、攻撃の手を緩めず。
石井はパワースラムで永田を叩きつけると、チョップとエルボーの乱れ打ちから串刺しラリアット、雪崩式ブレーンバスターとラッシュ。さらに、永田がエクスプロイダーで投げれば、石井はラリアット、ジャーマンスープレックスホールドで反撃。
永田は、石井のラリアットをフロントハイキックで打ち落とし、ステップオーバーアームブリーカーへ。場内からは「白目!」コールが起こるも、石井は脚でロープに触れる。
石井は永田の顔面に起死回生のグーパンチ。それでも永田は打撃合戦で一歩も引かず、渾身のミドルキックから石井をカバー。キックアウトした石井はラリアット、ヘッドバットのコンビネーションから垂直落下式ブレーンバスター、後頭部、正面からのラリアット2連発とスパート。だが、永田はカウント3を許さない。
永田はバックドロップ一閃から両者ダウン、エルボー合戦を挟み、ドライブスクリュー。フォールは石井がカウント1でキックアウトすると、永田はフラフラな石井の顔面に何発も張り手を見舞う。そして、ハイキックからバックドロップホールドへと繋いで熱戦に終止符を打った。
=試合後コメント=
永田「あれだけ俺にやられてもめげずに向かってくるなら、今まで以上のものを見せてくれないと、やる価値は無いですよね。そういう意味では(1月4日)東京ドームですっきりしない2010年のスタート、俺にとってはこの試合で2010年をスタートできたかなと。きつかったですけど、自分の足元を見つめなおす上で良かったかなと。エクストラがなきゃね、たた闘うだけだったら何も進歩が無い訳ですし。どうすれば勝てるかを考えてこないと。そういう意味では、今日はいつもとパターンが違ったなと。殴り合う事はいつも以上だし、攻撃で受けちゃいけない技を必死にこらえるというか。勝ちを狙った闘いだったなと、俺も石井も。こういう闘いをTAJIRIに見せたいね。嫌がるだろうね、きっと。TAJIRIは、石井ほどストレートに受ける体も気持ちも無いだろうな。俺をターゲットにしたからには、正面から受けてもらわないと。決戦は2月14日両国、その前に前哨戦が5つくらいあるのかな。そこで、これを毎日食らったら、決戦前に逃げてしまうかも知れない。これで1月のシリーズを走って行ける」