IWGP王者・中邑が次期挑戦者・永田についてコメント/「DESTRUCTION’09」一夜明け会見
11月9日、前日開催された両国国技館大会「DESTRUCTION’09」の一夜明け会見が開かれ、IWGPヘビー級王座を防衛した中邑真輔選手が今後についてコメントした。
この日、中邑選手の希望が通る形で、12月5日愛知における永田裕志選手との防衛戦が正式決定。青義軍のリーダーとして活躍中の永田選手に対して「居心地がいいんでしょうけど」と苦言を呈しつつ、「自分が進むべき道があるとしたいずれ現れるであろう選手の1人。早めに闘っておけばいいかなと思う」と、ミスターIWGPと呼ばれた男との一戦に闘志を燃やしていた。
■中邑選手のコメント
「棚橋弘至、昨日、試合後に言ったことと同じですね。リング上でしか伝わらないもの。言葉ではなくて、そういうもので何か伝わるものはあったんじゃないかと思います。まぁ、リング上から永田選手を指名させていただきました。昨日の今日でもうチャンピオンシップが決まるとは思ってなかったですけど、愛知では前シリーズ(『G1 TAG LEAGUE』でのフォール負け)の借りを返させてもらいたいと思います。でも、タッグリーグで負けたというのは、一つのきっかけで過ぎない。永田裕志はIWGPの連続防衛記録(10)を持っている。それも今のIWGPにおいては、単なる過去の実績にしか過ぎない。ただ、あの時期の勢いであったり、精神力であったりというのは、まざまざと見せ付けられた部分もあるので、そこは認めるところです。そういう永田裕志が来るのであれば、IWGPヘビー級選手権試合は、自分の理想とする試合ができるんじゃないか。そういう気持ちもあります。ただ、いま永田裕志が置かれている状況。楽なんでしょうけど、居心地がいいんでしょうけど、『それでいいの?』っていう話じゃないですか。まぁ、舞台は用意した。言いたいことぜんぶ言って、タイトルマッチを闘おうじゃないか。それだけですね」
■マスコミとの質疑応答
–次期シリーズは、前哨戦として青義軍vsCHAOSの試合が多く組まれているが?
中邑「青義軍ですか? 付き合ってらんないというのはあるんでね(苦笑)。まぁ、このシリーズでそういうのも終わらせていただこうかなと思います」
–青義軍という活動についてどう思いますか?
中邑「それ、部活動ですか? 『ネタでやってるの?』って話じゃないですか。青義軍にいる井上(亘)にしろ、平澤(光秀)にしろ、自分で何とかしないと、けっきょく(永田に)『ぜんぶ俺のおかげ』って言われちゃうよって思いますよね。あんまり、そこの部分にはかかわりたくないですね」
–青義軍のリーダーというより、ミスターIWGPとして闘いたいと?
中邑「それが残っているのであればね。ミスターIWGPと言われたことに関して、そこにしがみついて、ぶら下がっているのであれば、最近の永田裕志でしかないでしょうね。まぁ、彼は挑戦が決まったら物凄い勢いで何か発言してくるでしょうけど、それも全て聞き入れた上で、名古屋で闘いましょうという感じです」
–最近の永田選手の印象は?
中邑「何度も言うように、彼の偉業というのは十分承知してますから。ただ、そのあと何してんだって話じゃないですか。まぁ、昔に戻れとは言いませんけど」
–永田選手は「IWGPが輝いていない」という中邑選手の発言に対し、「それは君たちの責任」と言っていますが?
中邑「そうやって誰かのせいにするのか、そうじゃないのかというのは、その本人次第ですから」
–永田選手はミスターIWGPと言われているが?
中邑「どん底だった時代から、何もかもさらけ出して這い上がってきたという永田裕志を僕は知っています。そこは誰もが認めるところでしょう。ただ、そのあとですよ。『ここ最近のIWGP戦線は』とか、たえず上から目線なわけなんですけど、じゃあ、そのあいだに自分は何をしたか?って話なんですよ。永田選手の性格上、いつまで経ってもそれは変わらないでしょうけど、自分としては気分が悪い。まぁ、名古屋までに色々言ってくるでしょうけど、それも含めて本物の永田裕志を倒せば文句はないでしょう」