「永田に預けた方がいい」マシンが井上に“青義軍”入りのススメ
9月27日神戸大会の対戦カード(永田裕志&井上亘vs矢野通&石井智宏)決定を受け、S・S・マシン選手、井上亘選手が、9月14日秩父大会の全試合開始前に緊急記者会見を開いた。
■両選手の会見でのやり取り
マシン「前々から井上選手が『G1(CLIMAX)に去年は出たのに、今年はなぜ出られなかったのか』と納得していない。でも、昨日も永田と俺はダメ出しをした。『これじゃG1に出られない』とハッキリ言いました。G1終わった後、井上が『俺1人でG1やらせろ』みたいなコメントを出しましたけど、その時から『本隊のヘビーの中で井上選手には育ってもらわないと困る』と考えていました。それでどうしたらいいかと思った時、もう1回崖っぷちに落とされて這い上がってもらうと。かつて、自分を鍛え直すためにメキシコに逃亡したことがあって、見事に成長した。そう思った時、永田のことがピンと来たんですよ。永田に預けた方がいいかなと。俺の個人的な考えだけど、これは永田が適任者だ。永田から吸収するものが絶対ある。昨日の試合を見ていて改めて感じた。昨日の試合は全くダメだった。永田もそういう気持ちだと思う。アイツはコーチの仕方、鍛え方、後押しも上手い。タッグチームとして行ったらいいんじゃないかと相談していたら、会社の方もやってみた方がいいと言っていまして。それで昨日、ああいうゴタゴタがあって、俺が仲裁に入って、永田に改めて『お前に任せていいか』と聞いたら、『いつでもOKだ。来るなら来い』と言われた。8月の終わりぐらいから俺も井上のことが気になっていた。永田もそういう気持ちが多少はあると思うんですよ。井上のことを話していましたから。この件は、井上に今日初めて言いました。(井上に向かって)どうする? 永田の下じゃないぞ。永田と組んでやってほしいんだ。分かるか? 命令はしない。自分の意思で考えろ。それが一番いいと思う。俺も協力する。井上には、強いヘビーになってほしいから」
井上「マシン選手の考えは分かりました。でも、俺の考えは違います。今は、目の前の試合に集中したい。“俺のG1”はまだ途中だ。俺だってヘビー級に入ってきてこのままじゃ終われない。今日だって試合がある。今の段階では何も言えない。今日の試合に集中する。それが俺の考えです」
マシン「よし、その気持ちはよく分かった。でも、俺が頼んで組んでもらった神戸の永田とのタッグは、しっかりとやってもらいたい。ただ、お前から行くのか、永田から行くのか。それは俺には分からないけど、お前がそういう気持ちになったら行け。嫌なら止めろ」
井上「ハイ」
マシン「もう1回、谷底に落ちて這い上がってほしいんだ」
井上「ハイ」
マシン「そんだけだ。じゃあ集中しろ、今日の“1人G1”に。まだまだ残っている」
井上「ハイ!」
マシン「勝ってみろ!」
井上「勝つ!!」
マシン「勝たなきゃ意味がないんだよ。全部負けたら本当に上がれないかもしれない。それぐらいの気持ちで行かないと。ただ、俺は井上のことを気にかけているから。命令じゃない。アドバイスだ」
井上「ハイ」
マシン「自分の試合をよく反省して、よく考えて、今日にぶつけろよ」
井上「ハイ」
マシン「俺は井上に期待している。頑張れ(と言って握手)」
井上「頑張ります」
——“後見人”的な立場で、井上選手に永田選手とのタッグ結成、青義軍入りを勧めたマシン選手。「もしそういう流れになったら俺だって青義軍に入ってもいい。井上を強くしたいし、平澤(光秀)も叩き直してやる。永田が『いらない』って言ったら、俺は行かないけど」と、自身の青義軍入りも示唆した。
一方、井上選手は、「永田選手とタッグを組むとか考える以前に、俺は結果を出したい! 結果を出すために闘っているんだ」と、今は“俺のG1”と称したシングル連戦だけに集中したいと強調していた。