「IWGPを取った場所までたどり着きたい!」(棚橋)/IWGPヘビー調印式
3月31日夕刻、東京都内の「テレビ朝日」プレゼンルームにて、4月13日大阪大会で行なわれるIWGPヘビー級選手権試合の調印式が開催された。
自らのテーマ曲にのって挑戦者の永田裕志選手、王者の棚橋弘至選手の順に壇上に登場。まず両雄は、来たるべきタイトルマッチに向けての意気込みを語った。
=永田選手のコメント=
「この黄金のIWGPベルトを失って4年間、プロレスラー永田裕志は波乱万丈であり、紆余曲折な闘いがありました。様々な苦しみを乗り越え、今ここに、さらにグレードアップした永田裕志が出来上がり、『NEW JAPAN CUP 2007』優勝を引っさげ、世の中の機運というものを高め、最高の形でチャンピオン棚橋弘至に挑戦するシチュエーションを生み出しました。棚橋は挑戦する上で最高のチャンピオン。4月13日は、新日本プロレス上昇へのさらなる一歩となる壮絶な試合をした上で、4年ぶりにこのベルトを僕の腰に引き戻したいと思います」
=棚橋選手のコメント=
「今回の対戦相手、永田選手はハードな練習、コンディションの良さ、過去の実績、そして何より会場での支持率、期待感の高さ。最強の挑戦者だと思います。過去の永田選手との対戦は常にタフな試合だったという印象が残っています。今回も過去の試合を超えるような激しい試合をして必ず防衛します。4月の後半には北海道の大会がありますので。今の自分は鮭のような気持ちで、激流をさかのぼって、何とかIWGPのベルトを取った場所(2006年7月17日 月寒大会)、北海道までたどり着きたいと思います。以上です」
続いて、記者団との質疑応答となり、まずはチャレンジャーの永田選手が「(自分がベルトを落としてからのIWGP戦は)どの試合を見ても何かグッとくるものが無かった。でも、昨年の中邑真輔(2006年12月10日 愛知大会)、金本(浩二)選手(2007年2月19日 両国大会)とのタイトルマッチは、私の心をIWGPのベルトに引き付ける試合だった」と、棚橋選手に対し最大級の賛辞を贈った。
その上で、「新日本プロレスの中では2番目に素晴らしいチャンピオンだと思います」と付け加え、自らがナンバー1のIWGPヘビー級チャンピンだというプライドを垣間見せた。
これに対し、チャンピオンの棚橋選手は「色々なタイプの挑戦者を振り幅の広い闘いで次々と撃破してきた」と、かつて永田選手が築き上げたIWGPヘビーV10ロードを分析。
「相手を評価できるのは心理的な余裕と言うか、自分に対する自信があるからこそできる事」と語り、挑戦者への警戒心をさらに強めた様子だが、その一方では、「永田選手には“キラー”で来てほしい」と、王座防衛に自信有りとも取れる発言をした。
最後に永田選手は、「(棚橋からは)何よりもベルトへの愛を感じる」とコメント。
この一戦のキーワードに“IWGPへの愛”を掲げたミスターIWGP。今年の上半期最大の大1番となるであろう、この試合を制する者が、2007年下半期の新日本プロレスの中心となる事は間違いない。
※大阪大会の詳細については、以下をご参照下さい