“爆発”の刻、迫る! 10月9日 両国大会特集(5)/2年の歳月を超えて“外敵最強コンビ”が新日本マットに再上陸!
第6試合
30分1本勝負
TACTICS VERSUS TYRANT
山本尚史
永田裕志
VS
高山善廣(高山堂)
鈴木みのる(パンクラスMISSION)
かつて第46代IWGPタッグ王者に君臨し、“外敵最強コンビ”として猛威を振るっていた鈴木&高山組が2年の歳月を超えて、新日本マットに再上陸を果たす。
すると、真っ先に立ち上がったのは、両選手とは因縁浅からぬ永田選手であった。
2001年にフリーとなり、プロレスと総合格闘技のリングを股にかけていた“プロレス界の帝王”高山選手が侵攻して来た際、IWGPヘビー級王者として迎撃したのが永田選手であった。その後、両者は翌2003年5月の東京ドーム大会でIWGP&NWFの統一戦を行なうなど、数多くの歴史的な死闘を繰り広げてきた。
そして2003年6月、“世界一性格の悪い男”こと鈴木選手が「パンクラスMISSION」所属として新日本のリングに登場。同級生である永田選手とは、高校生時代にレスリングで対戦した経緯から、感情をむき出しにして張り合う両者の姿は記憶に新しいところだ。
奇しくも同じタイミングで新日本に参戦していた鈴木選手と高山選手は、その後タッグを結成。2004年2月にはIWGPタッグ王座を奪取し、同年8月に高山選手が負傷欠場するまで、同ベルトを保持し続けた。
だが、2年という月日の間に、プロレス界を取り巻く状況は目まぐるしく変化している。今年7月に長期欠場から復帰して日も浅い高山選手と、現在の主戦場である全日本プロレスの至宝、三冠ヘビー級王座を奪取した鈴木選手。
そして、高山選手が復帰後、初のタッグ結成となった8月20日の「ビッグマウスラウド」後楽園大会にて、対戦相手であった村上和成選手のパートナー“X”として電撃参戦した永田選手は、両選手との久々の遭遇を懐かしんだ。
「今年に入って徐々に力を着けてきた中で、鈴木&高山とやると本当に(自分に)力が着いたか分かると思う。そういう意味で、なかなか掴み切れないチームに対して、どういう闘いが出来るかと言うところに興味がある」という理由から、永田選手は自らのタッグパートナーに山本選手を指名。
永田選手との“師弟タッグ”でIWGPタッグ王座にも挑戦した山本選手だが、今回置かれたハードルはかつて無い高さのものである。
しかし、まだエンジンのかかり切っていない鈴木&高山だからこそ、ここで確実に叩いておかなければ、新日本のリングが何時また浸食されていくか分からない。
今年1年、ヘビー級戦線のトップでもまれ続けてきた山本選手の真価が発揮された時、“外敵最強コンビ”の牙城を崩す事となる。