11.3大阪大会でファン待望の復活をはたした“TIME BOMB”高橋ヒロム選手。しかし、この欠場期間中にいったい何を思っていたのかは、ほとんど明かされることがなかった。
今回、スマホサイト取材班はヒロム選手に1時間半以上の超ロングインタビューを敢行! そこで明かされた数々の真実とは? 大反響の第3回!
※注=このインタビューは11月下旬、1.5東京ドーム大会のカード(獣神サンダー・ライガー&佐野直喜 vs 高橋ヒロム&リュウ・リー)決定前に収録したものです。
撮影/タイコウクニヨシ
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※以下、インタビューの「序盤部分」をWEBで無料公開!
■エルボー一発にしろ、サブミッションにしろ、プロレスに安全な技なんかマジで一つもないから! って思います。
――さて、ヒロム選手。ここからは数名の選手に関して伺いたいと思います。
ヒロム ハイ。数名ですか?
――11月5日にウィル・オスプレイ選手とのIWGPジュニアへビ-級王座戦の発表会見が行なわれましたが、ヒロム選手はその席でドラゴン・リー選手(現リュウ・リー。この取材は12.8広島の前に収録)について、「彼も心の傷を負ったと思ってます、俺とお互い様。そんなのどうでもいいからさ、『早く新日本来いよ』って感じです」と発言されましたね。
ヒロム ああ……。精神面では彼のほうがダメージが大きかったでしょうから。俺もリーもリングに、ある程度のことは覚悟して上がってますけど。だから、俺はもう「命を賭けて」って言葉は言わないと決めました。
――なるほど。
ヒロム でも、プロレスは命懸けだっていうのが事実なんですよ。それは全選手、リングに上がるときに覚悟してるでしょうし。それぞれが魂を賭けて戦ってる、それはあたりまえなんですよ。たとえ賭けたくなくても、おのずと賭かっちゃってるというか。
――それだけプロレスは過酷なものということですね。
ヒロム とくにリーと戦うときは、ある程度のものを失う覚悟をしているんです。プロレスは勝ち負けがあって、それによって悔しいとかいろんな感情があります。でも、プロレスってほかの競技と違って勝っても負けても、やりかた次第で人気が出たりする特殊なスポーツじゃないですか?
――たしかに比類なきジャンルというか。
ヒロム それでもやっぱり全選手、大前提として“勝ち”がほしいんですよ。負けてもいいと思ってリングに上がる人間なんていないはずなんで。その中で、リーと戦うときは負けると「悔しい!」だけじゃ済まないんですよ。相当、あとを引きずるというか、すごく落ち込むんです。自分は気持ちの切り替えが早い人間だと思うんですけど、リーに負けるのはマジでつらくて。
――この選手にだけは負けたくないという気持ちが強い、と。
ヒロム 去年の『BEST OF THE SUPER Jr.』の公式戦も、俺は大阪でリーに負けてるんですよ。引きずりつつ、すぐに切り替えていかないといけないんですけど、リーに対する気持ちっていうのはそのくらい大きいんですよね。お互い最大限まで振り絞って、バカで意地っ張りな二人なんで。だから、結果的に首をやっちゃいましたけど、それはしかたないんですよ。
――納得しているわけですね。
ヒロム 危険な技と言っても、エルボー一発にしろ、サブミッションにしろ、プロレスに安全な技なんかマジで一つもないから! って思います。
■俺はリーとは決着がついてないと思ってるんで、また続きをやりたいなって感じですね。
――どの技も危険を伴っている、と。
ヒロム プロレスって第1試合からメインまで、いろんなスタイルの選手が多いからおもしろいんですよ。いろんな選手がいるから興行が成り立つんです。だから、「一人一人違うスタイルの選手がいるから、プロレスっておもしろいんじゃないですか?」って言いたいですね。で、そういう選手それぞれに「このスタイルが好きだから、応援しよう!」と思ってファンがつくんじゃないですか。
――さまざまなスタイルの存在を認めたほうがプロレスは楽しめる、と。ヒロム選手の中でリー選手との試合を考えることは、プロレスの在りかた自体を考えることにもつながるというか。
ヒロム うん。とにかくリーに対してはこのアクシデントを「気にしなければいいな」っていう気持ちでしたよ。リーの周りの人に聞くと、彼も一時期はプロレスができないっていうくらい、本当に思い悩んでたらしいので……。
――それだけショックを受けていた、と。
ヒロム 人づてに聞いた話では、リーがあの試合のあとにメキシコに帰ってから、お父さん(ラ・ベスティア・デル・リング)に泣きながら抱きついてたらしくて。俺から直接、リーに言う機会はなかったんですけど「気にするな! 何も悲しまないでくれ、オマエはオマエの試合をやっただけだ。俺も俺の試合をやって、いつもどおりに意地っ張り同士がぶつかっただけだから、何も気にすることはない。気にするくらいなら、強くなった俺に勝てる何かを見つけてこいよ!」ってメッセージを伝えてもらって。
――ライバルだからこそ、そこまで気にかけたわけですね
ヒロム 俺はリーとは決着がついてないと思ってるんで、また続きをやりたいなって感じですね。
■KUSHIDAさんがやりたいことをやればいいです。ただ、新日本に戻ってきてほしいとは思わないです(ギロリ)
――あと、ヒロム選手がいないあいだのジュニア戦線の大きな動きとしては、19年の1月末をもってKUSHIDA選手が新日本を退団されました。
ヒロム ああ~……、ありましたね。まあ、KUSHIDAさんに関しては、18年の『BEST OF THE SUPER Jr.』の後楽園大会で、俺とKUSHIDAさんの勝ったほうが優勝決定戦に進出するという試合のときに、「あ、辞めるんだな」って思ったんですよね。
――ほう。その時点でそう感じるものがあったんですね。
ヒロム あの試合のあとに、あの人からなぜか悔しさを感じなかったんですよ。
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